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爆上げ上等

毎日何かしらの仕事を淡々とこなしている。

「こなす」というと業務的すぎるかもしれない。でも冷静にサクサクやらないと終わらなかったりするので、あえてのこなしプレイ。

時には、原稿や人との会話などをきっかけに「うわ、ほんと最悪ーーー」となり、そこから仕事に身が入らなくなることも。時間が取られるので本当に困る。

でも逆に「うわまじこれキターーー!!!」という感じで、テンションが爆上がるときもある。

私はどんなときにテンションが上がるのか?おそらく、2パターンに分かれる。

ひとつは、新規案件の打診を受けて、その内容が想定外だったとき。

昔ライターを始めたばかりのころ、ラン◯ーズのDMで「ブックライターに興味はありませんか?」というメッセージが来た。ブックライターって何だ?と不審に思い、調べたら素敵な仕事だとわかり、テンション爆上がり!そこからブックライターの実績もできた。

あるときは「マネー講座の会社を立ち上げるから、テキストの執筆と講師をやってくれないか?」という打診があった。当時、初心者向けの投資本やWEB記事のライティングばっかりやっていたので、渡りに船だと大喜び!!

でもその案件は、けっこう最悪な結末を迎え、超絶嫌な思いをしたし、30万円の約束がゼロになった。というか一部はすでに外注していたので、数万円マイナス。あれは苦すぎる経験だった。

でもこの話には続きがあって、その会社、事業がうまく立ち上がらなかったみたいで、潰れてた。そのニュースを見た時、大変申し訳ないのだけど、これまでにないほどテンションがぶち上がった。あぁ、とても性格が悪い!!でもあのときは本当にアガった!!

......気を取り直して、もうひとつのテンションアゲアゲパターンを紹介したい。それは、取材中にでーーーっかい大風呂敷を広げられて、それに共感したときだ。

すぐに思い出せるのは2つ。ひとつは、会計系書籍の取材のとき。

その案件では、なぜか本の構成など上流のMTGから参加していたので「私なんでここにいるんだ?」感が否めないことが何回か続いた。そしてようやく執筆のための取材が始まるとき、著者さんに「初回はたぶん大事だから、全員集まれないか?」と言われ、翌々週にわざわざ集合することに。

失礼ながら「オンラインでもいいのでは?」と思いながら対面して、彼女のビジョンや本に込めたい思いをうかがったら、いやーーーもう痺れた。

詳しくはこちらの本を読んでほしいのだけど、この人はガチで会計から企業を蘇らせようとしている。さらには子どもへの教育にも一石を投じようとしている。利他の精神がはんぱない。

あのときの衝撃によってテンションは爆上がりしたし、その後もずっと青い炎のように燃えている。今も。

もうひとつは、ついこの前の企業取材。とある会社を買収し、蘇らせようとしている投資家に話を聞いた。

歴史ある企業をテコ入れするだけでなく、その存在を一度否定し、なお残る「真の価値」を抽出して、それをフックにグローバルに横展開していこうとするアグレッシブさ。成功者ならではの豪胆さ。マイナスからぐぁーーーーっとビジョンを広げていく力強さ。すべてに圧倒されて脳汁がドバドバ出た。

最終的には記事に起こすから、ライターや編集としては、根拠となる要素の確認など、裏取りのためのちまちました質問を重ねる必要がある。

でも本当なら、こういったビジョンぐぁーーーーー系の取材は、そんな野暮な裏取りなんてせず、大風呂敷を眺めながら、ずっとビジョンの話を聞いていたいと思ってしまう。その夢に永遠に浸っていたい。

というわけで、私は主にこの2パターンで定期的にテンションを上げながら仕事している。

この前「12personalities」という性格診断をやったんだけど、そのなかの設問に「エネルギーの爆発の連鎖で生きている」的なものがあって、それを見たときにこの話を書こうと思った。

私はおそらく、こうした連鎖的なテンションの爆上げによって刺激を受けながら、どうにかこうにか仕事を続けているだなぁ、と。

毎日動いていれば、いいことにも悪いことにも出会う。

そのなかで出会い頭に衝突する「うわまじこれキターーー!!!!!」が、少し先の私を救い、支えてくれている。

Requested by Satsuki
「仕事で一番テンションが上がった瞬間」

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