【採用戦略】リファラル採用の導入〜運用までのTipsまとめ
こんにちは、ポテンシャライト の寳田(ほうた)です。
緊急事態宣言が空けましたね。まだまだ油断は許されない状況ではありますが個人的には少しほっとしています。
さて最近リファラル採用のことでご相談いただくことが多くなり、考えることも多くなり、、ということで書いてます✏️
リファラル採用の相談において大半を占めるのがこちら。
・継続的にリファラル採用を行う運用方法 について
・リファラル採用を社内へ浸透させるための取り組みについて
逆にここが上手くいけばリファラル採用って上手くいく気がしています。
・・・それが難しいんだよ。 という声が聞こえてきそうですが、
今回はできる限り明日からでも取り入れられる!ようなものをいくつかまとめさせていただきましたのでぜひご参考くださいませ!
※今回その取り組みは【3.リファラル採用を加速させる6つのTips】 に記載させていただいているのでそれだけでも読んでいっていただければと!
では、始めます!
0.はじめに ※リファラル採用前提のお話。スキップOK
まず、こちらのデータを。
「88%」 と 「12%」
・・・実はこれ、リファラル採用を導入している企業の割合を表した図になります!
88% : リファラル採用を導入している会社
12% : リファラル採用を行なっていない会社
リファラル採用「だけ」で採用を行なっている企業はまだまだ少ないものの、採用手法の一つとしてリファラル採用「も」行なっている会社はほとんどですよね。(アメリカでは過去10年間メインの採用手法のようです。)
リファラル採用の導入に至ったor 本格的にリファラル採用を開始したきっかけは「採用コストの抑制につながる&転職活動をしていない潜在層に会える」ということ。
実際にコストはどこまで抑制できるのかを可視化してみたのですがやはり一目瞭然ですよね(紹介してくれた方への報酬などもあるかと思いますがここでは採用単価のみで比較しております)
「リファラル採用」のインパクトや市場感を掴んだところで
「さあ導入!」ということですが、リファラル採用の導入にも細かく8つのステップがあります🙋
1.リファラル採用導入のステップ
リファラル採用は手順を追って進めないと風化してしまいます。そして社員数によってもやり方は異なります。
ここではこちらの内容に沿ってお伝えします!
・どのように始めればよいのか
・リファラル採用を行うにあたって何を準備したらよいのか
まずリファラル採用の進め方は皆さんご存知かと思いますが、上記の流れになることを把握していただけるとスムーズです。
ではここから導入のステップへ▷▷▷
1-1.ターゲットリストの作成
今SNSなどで繋がっている人で採用ターゲットとなる方のリスト化しましょう。FacebookやEightから検索するのは必須ですが、Twitterでも検索してみると良いでしょう。(その他以前選考を受けていただいた方など)
このターゲットリストは自社で作成しても良いですし、ツールを導入いただいても良いかと。
弊社では下記のようにリスト化してました!
◆アプローチ管理表(例)
→リスト化したものをこちらの管理表に記載。
ステータス/接点ごとに可視化
関心度合いが把握できるので選考に進んだ際もどんな興味度か事前に知ることができます。
◆集計表(例)
→アプローチした人数や進捗を可視化したシートです。
1-2.運用の仕方
週に1度もしくは隔週のタイミングで採用定例ミーティングを行い、リファラルの状況を随時確認する時間を作りましょう。アプローチができていない方にはアプローチするように促します。
(この部分、各社さん頭を抱える部分ですね、3に運用での取り組み記載させていただいてます🙋♀️)
1-3.チームの決定 ※社員数15名以上の場合
社員数が15名以下の場合はチーム制で分けても少ない人数になってしまうため、あまりうまくいかないことがあります。そのため社員数が16名以上の場合にはチーム制をしきましょう。
代表、役員、マネージャーをチーム長にし、3-5人チームに分けます。kPIを設定する場合は、チームにおいてクオーター目標人数を決めて管理するスタイルが良いかと。
1-4.目標設定
最低目標としてクオーター(3ヶ月)目標:1名/1チームとしましょう。仮にチーム人数が6名以上の場合は、2名/1チームが適切です。
1-5.報酬決定
続いて報酬について。リファラル採用において、紹介してくれたメンバーへ向けて報酬制度を整える企業は多いです。
実際にリファラル採用の報酬額を10-50万円分支払っている企業は7割ほど。
紹介料ということで「お金」で担保するのでも良いですが、リファラル採用の仕組み的にうまくいかないケースが多いです。そのため何か「モノ」や「名誉」などが良いかなと思います。
例えば・・・
<個人賞>
・Amazonギフト券 5万円分
・ヤマダ電機利用券 10万円分
・最新Mac PC変更購入
・旅館 界 星のやペアチケット
・ディズニーランド ミラコスタペアチケット(平日)
・クオカード5万円分
<チーム賞>
・お食事券5万円分
ちなみに私の前職では「売上金額に上乗せ」もしくは「現金」を選択する方式でした。(営業系のポジションなら良さそうですね)
1-6.周知手法決定
a)月に2回代表が社内周知する
→朝礼などので月に2回社内周知をしてください。リファラル採用はしつこくして初めて効果を発揮します。
b)社内でリファラルガイドブックの作成
→意外と「どんなポジション」が募集されていて「どんなターゲット」なのかが認知できていないケースもあります。ポスターなど作成し、いつでも目にする状態を整えましょう。
・・・どうせならと思い インフォグラフィックでポスター例を
作ってみました🙋
このPictoochartというツール、個人的に今一番はまっているツールです(笑
)ホントに簡単にインフォグラフィックが作れるので超絶おすすめ。
1-7.興味を持っていただいた方への面談、説明会の運用
興味をお持ちいただいた方に対しては、紹介者がランチをしながら話をする、もしくは人事側の方が会社説明をする場を作らなくてはなりません。
a)ちょっと話を聞きたい
この場合は、紹介者or人事の方と面談を設定し、ざっくばらんに話をしてください。
b)興味があり現場の方に話を聞きたい
該当職種の現場の方と話を進めてください。
1-8.具体的に話を聞きたい、という方がいらっしゃった場合のアクション
状況にはよりますが、上記同様、下記の流れで進めましょう。
a)ちょっと話を聞きたいのか、もしくは該当職種の方の話を聞きたいのかをヒアリング
b)該当者と面談設定
c)1-1.でお伝えしたリファラル採用シートに記入
d)面談終了したらそのフィードバックを人事に共有
次回のアクションを決定!
〜〜〜面談でのひと工夫〜〜〜
面談にあたりできる限り候補者さんの体験(CX)を良くしたいですし、差別化したいですよね。
CX(Candidate Experience)の影響ってすごいなとここ最近で思ったデータがこちら💁♀️
CXがよかった場合、もし「今は転職しなくても転職をするときは応募してみよう」と思う人がほとんど
・・・そしてCXが良かった場合、周りの人も「あの会社良かったよ〜」と伝えたくなりますよね!これぞファンリクルーティングですね!!
すみません、脱線してしまいました。
影響力の大きいCX。できるなら面談にお越しいただく前から差別化しておくに越したことはないかと。
そこで面談前にできるCXとしてここでお伝えしたいのは面談前案内!
ポテンシャライト では以前より面談にお越しいただく方に下記リンクを共有しています。
それに加えて
・・・はい、インフォグラフィックを候補者さん用にも作っています!
(どうやら私は完全にPictochartにハマっておりますw)
2.リファラル採用で陥る2つの「落とし穴」
ここまで導入するまでのステップをお伝えさせていただいたのですが、このステップで進めても陥る落とし穴が2つあります。
「浸透しない」問題 と 「運用の仕組み」問題
ほとんどがこの2つに分類できます。課題だけ見ても施策は生まれないのでそれぞれの原因もまとめてみました。
羅列してみたのですが、これってリファラル採用のフェーズにおいて【準備】段階で解決できそうです。
特にこのような落とし穴に陥った時に、社内を巻き込まず人事チームのみで行うケースもあるようですが、非常にもったいないです!
・・・というのも社内メンバーに採用活動に関わってもらうことで社内のエンゲージメントも上がるからです。
実際に採用活動に関わってエンゲージメントが上がった会社は68%ほど。リファラル採用は様々な採用手法の中でも一番社内メンバーに関わってもらえる手法ですし、採用を通してさらに一体感が生まれます。
ぜひ工夫をしながら、会社全体でリファラル採用を行いたいものです。
3.リファラル採用を加速させる6つのTips
ではでは、社内でリファラル採用をより加速させるひと工夫をここではいくつかお伝えさせていただきます!
3-1.リファラル採用の心理的ハードルを下げるTips
①良いなと思った人に「すぐ」に渡せるものを
URLで通常の会社説明資料を共有している会社も多いと思います。すぐに渡せるので便利ですね。ここでは+aで「面白さ」も詰め込んでみました。
会社説明 コミックverです。
先ほどインフォグラフィックをお伝えさせていただいたのですが、インフォグラフィック+コミックもあると面白いなーと・・・そこで作成!
作成ツールはPixtonを
表情など細かい部分から設計できるので面白いですよ!
メンバーに寄せたコミックを作る事で「これ見てよー」と気軽な感覚で自然と、気軽に共有もできるのではないでしょうか?
②会食などの報告は全て「スタンプ」で
必然的に会食の連絡や面談の連絡など行うことが多くなるのでできる限りこの辺りは簡単に行いたいですよね。「会食」や「面談実施有無」などの報告系はスタンプでできる限り簡単にしましょう。
3-2.Wantedly内でできるTips
③求人タイトルに+の要素を!
Wantedlyでは求人を社内のメンバーにSNSで拡散してもらう必要があります。ここにもリファラルを進められる要素はあります。それは社員のキャラクターを前面に出した求人タイトルにしてみるという事。
例えば「セルビアで起業?!謎の男小原と一緒に働く仲間を募集!」というようなもの。意外とメンバーは拡散しやすくなります。
「社内のメンバーを採用に巻き込んでいきたい」といったときには使えるのではないでしょうか?自分に興味を持ってくれた人と一緒に働けたら嬉しいですしね!
3-3.面談後の取り組みTips
④お見送りランチの設定
面談の後、紹介してくれたメンバーやその候補者さんとの関係性まで配慮できてますか?紹介してくれたメンバーの感謝はもちろんですが、仮にリファラル経由の候補者さんが選考の過程でお見送りになってしまった場合は「お見送りランチ」などはどうでしょう?
3-4.その他のTips
⑤従業員エンゲージメントサーベイ
そもそも社内のエンゲージメントの状態は把握してますか?社内のエンゲージメントが低ければリファラル採用は進まないですよね。これを機会に自社のエンゲージメントの状態を把握してみてはどうでしょうか?
※アンケートには43つの簡単に答えられる質問を入れてます
(回答時間2-3分)
全てはこちらで紹介できないのでまた別の機会に!
⑥ EVPの設計
EVPとは「Employee Value Propositionの」の略で、日本語訳すると「従業員価値提案」と表現することができます。つまり「会社が従業員に対してどのような価値提供ができるのか」と表現できます。(EVPという概念についてはこちらで記載しております)
従業員へのエンゲージメントサーベイを行なった後、自社のEVPもぜひ振り返ってみてください。予期せぬ「自社の魅力」や「自社の課題」も見つかるでしょう。
4.最後に
リファラル採用、どうせやるなら面白い取り組みをとアイディアをいくつかご紹介させていただきました。奥が深いリファラル採用、皆さんも自社にあった面白い取り組みなど見つけてみると面白いかもしれません!
「こんなリファラル採用の取り組み見つけたよ!」
「自社ではこんな取り組みやっているよ!」
「リファラル採用での取り組みもっと知りたい!」
などなどご共有やご相談、お気軽にどうぞ!
(取り組みについてはぜひぜひ教えていただきたいです!🙋♀️)