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今日の本|「あるものでまかなう生活」井出留美


「おうちサルベージ」で楽しく料理する


すでに懐かしい呼びかけになったかもしれませんが、コロナ禍になりたての頃、「買い物は3日に一度にしましょう」という動きに少なからず私も影響を受け、スーパーでの買い物を自粛するようになりました。

するとどうでしょう。
食費が減った!
限られた食材なのに、こんなに美味しい料理ができた!(スーパー家政婦になれるんじゃない…?)
と、自己肯定感が高まったのです。びっくり。

今あるものの中で、なんとかやっていかなければいけない時のエネルギー、というか、頭をフル回転させて必死になっている時間、あの瞬間はなんなんでしょう。
潜在意識まで出し切って、結果的には忘れられない経験になることが多いです。
逆に使いたい放題の資源があるときは、新しい価値が出にくいし、やる気が起こらない気がします。

食品ロス問題ジャーナリスト、井出留美さんの著書「あるものでまかなう生活」に、ゲーム感覚で取り組みたい行動が紹介されていました。

「おうちサルベージ」
食品庫で忘れられている乾物や缶詰、冷蔵庫に眠っている食材を救出(サルベージ)して料理すること

あるものでまかなう生活

…これ、うちの夫が得意なやつだ!
もともと私は、作りたい料理があれば全て食材を買ってきて、実験するかのように大々的に取り組む方です。
週末だけキッチンに立つ凝り性の夫、みたいなタイプ。

対して夫は、冷蔵庫にあるものを片付けないと気が済まないらしく、名の無い料理を次々に作る主婦タイプ。
(毎年、おせちで余る黒豆は蒸しパンに、栗きんとんはスイートポテト風にしてくれる)

料理する夫

おうちサルベージによる効果は;

・今ある食材をどう組み合わせればいいかという頭の体操になる
・食品ロスが減り、食べ物を無駄に捨てていた人なら食費が減って貯蓄が増える
・冷蔵庫にスペースが生まれて食材の管理がしやすくなり、掃除がしやすくなる
・鮮度のよいものを食べて健康になる
・ごみが減る
・食材を捨てる罪悪感が消えて自信が生まれる

あるものでまかなう生活

「こころが満たされていない人ほど物を買いたがる」
…我が身を振り返り反省しています。



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