見出し画像

学生や20代の人生の選択肢を広げたい

私が今後やりたいことの一つとして、「学生や20代の人生の選択肢を広げること」があります。私は今30歳です。仕事をしていなかった時期もありますが、約7年半日本で会社員として勤め、現在はオーストラリアでワーホリワーカーとしてアルバイトやWEBライターをしています。そして今年の秋からは、ハンガリーでワーホリをして、その後世界一周をしたいとぼんやり考えています。

これだけ聞くと、「自分もワーホリや世界一周に興味はあるけど、無理だな。Ayumiはちょっと人と違う、勇気のある変わった人なんでしょ?」と思われるかもしれません。いえ、全然そんなことないです。それどころか、元々は「進学高→国立大→大企業」が最も良い人生と思い込んでいた、よくいるタイプの人間です。

小さい頃から勉強が嫌いと思ったことがなく、中学では常に学年1位か2位でした(2つ中学に通って、どっちも地域で一番勉強ができない中学と言われている中でですが)。なので、高校は学区でトップの高校へ進学する以外はありえないと思い、市内の進学校へ入学。そして、進学校に入ったからというには、本当に頭が良い人は東大・京大、それ以外の人は東大・京大以外の旧帝大もしくは一橋・東工大か、早慶上智を第一志望に見据えるのが「当たり前」です。

そうして、私も当然のごとく地元の旧帝大を目指し、法学部に現役合格。高校時代の「みんな同じくらいの学力で、考え方も似たり寄ったり」とは異なり、大学時代はサークルやバイトで他の大学や専門学校の友達がたくさんできたり、留学生とイベントを行ったりしたことで、かなり視野が広がったと思います。

しかし、就活生になると、大多数の人は市役所や省庁などの公務員を目指すか、メガバンクやメガ生損保などの大企業を目指しはじめました。私はせっかく広がった視野を全く活かさず、「周りのみんなが大企業に行くのに、自分だけ小さい会社に行くのはなんかダサいな。ベンチャーに行く人って、みんなから名前が知られていないのに、何で行くんだろ?」と、今の自分では考えられない謎のプライドを持ちながら就活を行っていました。

自分の中で働く条件が揃っていたのがメガ損保・信託銀行だったので、「これ以外行きたくない」くらいの気持ちで就活。運よくメガ損保に内定をもらうことができました。その後は5年間メガ損保で働き、色々あって「この仕事を定年まで続けるのは無理だ」と思い、退職。その退職の有給消化期間に訪れた沖縄のゲストハウスで、私の人生への価値観が180度変わったのです。

そこで思ったのです。「高校生や就活生の時に、自分の周りにいないような人生を歩んでいる大人と話す機会があったら、私の選択肢は広がっていたんじゃないか?」と。

高校時代で言えば、進学校に通うと「専門学校に通う」「バイトしたお金で旅に出る」「就職する」という選択肢は全くなく、「良い大学に入る」一直線なんですよね。お菓子が好きな人なら、有名な大学に行くより製菓学校に行った方が、のちにやりたいことができたかもしれないですし、旅に出れば今後の生き方の指針となる出会いがあったかもしれません。大学時代であれば、大企業や地元の優良企業が揃うブースが大学構内で開かれるだけでなく、「ちょっと変わった経歴のOBの講演会・交流会」などが開かれると、「うちの大学を卒業して、こんな面白い人生を歩んでる人がいるんだ!」と「いい会社に入る、もしくは公務員になるのが正義」みたいな考えを変えるきっかけになるかもしれません。

誤解を生まないように言っておくと、有名大学や大企業に行くことがよくないと思っているわけでは全くありません。実際、国立大に行ったことで就職できる企業の幅が広がりましたし、大企業で働いたからこその学びもたくさんあり、のちにベンチャー企業に転職した際にその知識を存分に活かすことができました。

ただ、「進学高→有名大→大企業」という選択肢しか持っていないのと、他の選択肢も持っているのとでは、人生の広がりが違うと思います。後悔しても仕方ないですが、私は「もっと英語に触れられる大学に行けばよかったな」とか、「20代前半で仕事を辞めて、世界一周に行けばよかったな」とか、思ってしまうこともあります。なので、学生や20代前半の方に、自分の周りにはいないタイプの人生を歩んでいる人とじっくり話をする場を作りたいという気持ちがあります。

どうやったら実現できるかな?SNSで声をかけるか、教育関係の仕事をしている人に協力してもらうのか。もしこのnoteを読んで、考えに賛同してくれる方がいたら、一緒に形にしてみたいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?