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【日本酒で人をつなぐ】唎酒師・国際唎酒師・酒匠の「つむぎ」さんにインタビューしました【和醸良酒】

こちらのインタビューはnote公式のお酒記事まとめにも掲載されました!

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海外からたくさんの観光客が来ている昨今。日本の美味しいご飯に加えて、日本酒も楽しんでもらいたいですよね!

でも、どうやったら外国の人にも日本酒を楽しんでもらえるだろう?とお悩みのあなたにおすすめなのが、国際唎酒師こくさいききさけしという資格です。

この資格は、日本酒のソムリエとして、お酒のことを英語や中国語、韓国語にフランス語などの様々な言語で説明できるものです。

日本だけでなく、世界中にこの国際唎酒師がいて、私もその一人として10年ほど活動を続けています!日本酒学講師・酒匠・焼酎唎酒師の資格もとって、セミナーや執筆、唎酒会などをやってきた私の経験が誰かの役に立てばいいな・・・と思って始めたnoteメンバーシップでは、国際唎酒師として活躍したい人を応援しています!

この度、そのメンバーシップに参加してくださっているつむぎさんにインタビューをさせていただきました。

日本酒が好きな人はもちろん、外国人の方と交流したいと思っている人にも、ぜひ、つむぎさんの努力と、挫折を乗り越えて夢に向かう姿を読んでいただけたら嬉しいです!



つむぎ

唎酒師・国際唎酒師・酒匠。第5回世界唎酒師コンクールスピーチコンテストファイナリスト(U25)。20歳で日本酒に魅了され、世界20ヶ国以上を訪れる中で日本酒への愛を確信。日本酒関連業界での経験を活かし、現在は訪日観光客向けに啓蒙活動をしている。


この度はインタビューの機会をくださりありがとうございます。さっそくですが、つむぎさんが日本酒にハマったきっかけを教えてください。

20歳の誕生日に、友人がプレゼントで秋田県の酒蔵、鈴木酒造店さんの「秀よし 松声」をくれたんです。お酒を飲めるようになった瞬間から、すっかり日本酒に魅了されてしまいました!
高校生の頃、海外への憧れから国際教養を学ぶ道を選び、秋田の大学に進学したのですが、秋田では、酒屋さんまで行かなくても、スーパーの日本酒コーナーがとても充実していて、友達とお酒を持ち寄っては飲み比べるというのを夜な夜な楽しんでいました。授業はすべて英語で、外国の文化にたくさん触れる日々だったはずが、日本酒の虜になってしまったんです(笑)


そんな素晴らしい環境だったら、日本酒好きになってしまいますね!

私は出身が東京なので、たまに帰ったときに友達と飲みに行っていたんですけど、日本酒を飲みたがることをいつも不思議がられていました。「日本酒って、酔うために飲むもんでしょ?」なんて言われたこともあったんですよ。大好きな秋田で、おいしい日本酒ばかり飲んでいた私にはびっくりでした!


英語を身につけ、国際的なことを学んでいたはずが、日本酒にハマっていたなんて、お友達も驚いていたかもしれませんね。

大学時代、東欧のルーマニアに一年ほど留学し、ヨーロッパ各国を渡り歩いたりする機会もありました。各国のお酒を楽しみましたが、やっぱり私が一番好きなお酒は日本酒だなあ、と改めて思ったんです!
また、海外にいると、日本人である私に「日本のことを教えて」と言われることが多くて。たくさん質問されるうちに、日本のことが好きなんだと感じるようになりました。日本に戻ってからは、酒蔵さんを巡ったり、仕込みのお手伝いをさせていただいたり、日本酒を飲んで楽しむだけでなく、知識や経験を積ませてもらいましたね。大学では、地域に密着した日本酒の授業もあったので、そこでも勉強しました!

酒蔵で仕込みのお手伝いをするつむぎさん


それで、唎酒師も取得されたんですか?

国際教養を学んでいた私が選んだ就職先は、なんと日本酒を多く取り扱う飲食店で(笑)おいしい日本酒をつくることへのこだわりや大変さを知った私は、今の自分に何ができるかはわからないけれど、何かの形で関わりたい!と情熱を燃やしていたんです。
それで、就職したら少しでも早く会社のチカラになりたいと思って、卒業前に唎酒師の資格を取りました。実際に働き始めると、地方のお酒と、その地元の料理をペアリングするご提案や、蔵元さんにお越しいただいて、ご説明していただく機会もありました。有名な銘柄だけでなく、小さな酒蔵さんのお酒にも注目して、お客様にご紹介するなど、資格を活かして仕事を楽しんでいました。
また、日本酒への熱い想いが高まり、2019年に第5回世界唎酒師コンクールのスピーチコンテスト(U25)にも出場したのですが、決勝戦まで進出することができました。

酒蔵プレス(https://www.sakagura-press.com/event/5thcompetition-ssi/)より引用
決勝大会出場者のつむぎさんは二列目、左から4番目に!


世界唎酒師コンクールへの出場、しかも、決勝戦進出だなんて、すごいですね!国際唎酒師や酒匠の資格もそれがきっかけで取ったんですか?

東京でオリンピックをやるはずだったタイミングで、訪日観光客向けの対応や、イベントを企画・提案していたので、2020年2月に国際唎酒師を取得したんです。が・・・コロナ禍で、4月には緊急事態宣言が発令されてしまって。。。
想定外のことの連続で、思い通りにお店を開けることもできなくなってしまい、「私のやりたいことはどこへいっちゃったんだろう」と肩を落としました。
それでも、自分にも何かできることはあるはずだ!と思って、酒匠を取得しました。もっと日本酒のことを知り、学び続けることが大切だと奮起したんです。


大変な状況の中でも、自分を奮い立たせて頑張ったんですね!

ただ、結婚などの事情が重なり、日本酒を取り扱う飲食店は退職し、転職することになりました。しかし、日本酒への愛は止まらず、お酒関連の仕事をしている友人知人のツテを辿って、訪日観光客向けに提供している日本酒体験のお手伝いをしたり、酒販店での接客を経験したり、それから、日本酒のお買い物講座を開催したりして、以前とは違う形で日本酒に積極的に携わっています。
国際唎酒師の資格を活かして活躍していきたいと思う中で、Googleで検索していたら、あゆみ先生のnoteメンバーシップを見つけたんです。すぐに参加して、記事をたくさん読みました!

外国人に向けて日本酒の説明をしているつむぎさん


つむぎさんに見つけてもらえて、インタビューもさせていただけて嬉しいです♩すでにご活躍ですが、これからはどんな風に活動していきたいか、何か想いはありますか?

今は平日に仕事をしながら、土日の空いている時間に日本酒に関する活動をしていますが、将来は自分で拠点を持って、訪日外国人の方を日本酒でおもてなしをしたいと思っています!蔵元さんの想いをよく理解した上で、厳選した日本酒を提供できたらいいですね。日本酒を通じて、国籍や文化、習慣に関わらず、人と人をつなぐ架け橋になれたら嬉しいです。インバウンドをただ拡大するだけでなく、素敵な思い出をつくるお手伝いができるようになりたいです。少しずつではありますが、頑張って前に進み続けたいと思います。


大学での学びや、資格取得を通じて得た知識、スキル、そしてこれまでのご経験を存分に活かして、ぜひ夢を叶えてください!私もチカラになれることがあれば応援します!本日はありがとうございました!

ありがとうございました!



インタビュー後記

海外に憧れて国際教養を学ぶ中で、日本酒に魅了されたつむぎさん。日本酒に関わるお仕事や、資格の取得など、何年もかけて具体的なアクションを起こされている姿に、感銘を受けました!柔らかで、すぐに打ち解けられるような優しいお人柄の裏には、コロナ禍での挫折があり、それでも乗り越えて、夢に向かって邁進するその姿はとても素敵で、たくさんの元気をもらいました。

20代で資格を取るだけでなく、スピーチコンテストにも出場するなど、積極的なご活躍ぶりには目を見張るものがありますが、ご本人はとても謙虚で、学びを続けるつむぎさんならば、きっと夢を叶えることでしょう!インタビューをさせていただけて、本当に光栄でした。

つむぎさんは公式サイトをお持ちで、Instagramのアカウントもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Instagram


公式サイト



国際唎酒師として活躍したいけれど、どうすればいいの?という方は、私のnoteメンバーシップがおすすめです。初月無料プランもありますよ!


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※このインタビューは掲載当時の情報を基にしています。


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