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2泊3日「猫万卍」制作合宿

4月27〜29日、ホーノキアトリエ(旧朴木小学校)にて14名の制作合宿をした。現在は22名がアトリエに通っており、うち小学生はほぼ合宿に参加した。お泊まりが初めての子供も多く、1日目の朝から3日目の17時までという長尺の中で、いつ来ていつ帰るかは自由で大人は私一人というハードボイルドかつネバーランドな合宿体制。

子供らにとっては非日常的な環境での寝食で、甘えられる親もいないし、大人数だし、このアトリエは摩訶不思議なこともあったりなかったりする。そんな中で私はまあ、事前に様々な問題を想定をしていた。親に会いたくなる子、体調不良や怪我をする子、人間同士のいざこざ、テンションが上がりすぎてその後急降下する子、他者と常に一緒にいることに耐えられなくなる子、私に対する不満と不信などなど。

このアトリエは創造空間であり非日常性がとても大切なので、常日頃親には極力関わってもらわないようにしている。もちろん手を借りなければならないことは協力してもらっているが、子供らにとってはこのアトリエくらいは「自分の場所だ」と思ってもらいたい。親や兄弟姉妹と共有しない、自分だけの場所。それがとても大切だ。

というわけで合宿中も大人は私一人のため、当然緊急事態などのことを考えなければならない。事前に区長や小学校使用団体には協力を頼み、近隣住民には一軒一軒挨拶に回って趣旨をチラシを作って説明し、何か異常事態を見たらすぐに連絡をくれるよう、私の連絡先もお伝えした。皆さんとても優しく快く協力要請を受けてくださった。

私は普段とても怠惰で無頓着だが、一人でこのアトリエをやると決めた時から地元住民との協力と理解と連携は必ず得ようと思っていた。私一人では何かあった時にどうしようもない時が、いつかは必ず来る。その延長で自治区と共催で「ほおのき秋楽祭」を主催することに繋がることになったし、子供は人間関係ではなく「土地」で守るのがいい思う。それくらい、おおらかであるべきだ。

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