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ホーノキアトリエ突撃オンラインショップ!

毎年夏は秋のイベントの準備と広報で忙しいのだけれども、今年はずっと展示が続いているため、ゆとりがある時期が全くない。もういっそ「イエイイエイ今年は活動的な年だぜ」と能動的にハイな思い込みを作って臨む方が楽なので、そうしている。そんなことを言っている今でさえ、私は甘酒をがぶ飲みしてモーニング娘。のサマーナイトダウンをハードリピートしながらメルマガを書いていたりするため、やはり異常事態だ。

にしても今年は過激な夏であった。
誕生日とコロナと台風と引っ越しがほぼ同時なタイミングで、私にはこういう強引な切り替えが定期的に起こる。私は本来安定志向だし変化を好まないし、じっとしているのが好きな省エネタイプの人間だ。これを言うと皆眉をひそめるが、本来はそうなのである。ただただ流れに抵抗しないというだけで、成り行きでこんなことになっている。

夏は身体も精神も心も、曖昧で取り留めがなく不安定になる。特に盆あたり2週間くらいは、漂う人々の取り残された思いの集積みたいなものが湿気とともに浸み込んで来るので、とても感情的になる。私は通常人に共感したり共鳴したりすることがほぼないのだけれども、こういうあの世とこの世が混ざり合う時期は、案外すんなり入り込まれてしまう。他者の感情に影響されるのは苦手だ。自分ではどうにも出来ないので、通り過ぎるのを待つしかない。

夏のアトリエ。茹だるような暑さ
少人数の時は唯一あるエアコンの小部屋で制作
「したことない感じにしたい」とたまちゃん
暑いけれども乗り気なけんけん
新しく入ったはいちゃんの作品

どうやら子供らの中にも、そういったことがちらほら垣間見える。夏の雰囲気に境界線が曖昧になり、散漫な思考や感情を持て余し、表現力や理解力がグッと落ちるんじゃないのだろうか。単に暑さにだるくなっているだけではないと思うのだけれども、どうなんだろう。もしそうなら、この時期に学校がないのはいいかもしれない。親は大変だろうが、そういう時に他者の影響はしんどいだろう。そういうことが全くない子もいるだろうけれども。

しかし今年は例年よりもそういう影響が少なかった。夏至もあまり影響なかったし、私の個人的なバイオリズムなのか、宇宙的な全体のやつか。まあ、どうでもいいけれども。

スイカ
水遊び
熱中症になる前に冷やす


何と、アトリエに念願のエアコンが!熱中症間際だったため心配した友人が出資してくれ、市役所に直談判して速攻補助金を降ろしてもらってすぐにつけてもらった。快適すぎる。



さて、今回は猫遊湯展でアトリエグッズを作ってみた。
子供らが画材を使いまくって経費が嵩みすぎたため、全員で画材代を稼ごうということになったのだ。画材はいいものを使って欲しいし、絵の具をケチらせるのはナンセンスだ。子供らは決して悪ふざけで無駄に画材を消費したりはしないし、いいものとそうでないものの違いはわかる。我々は自立的な活動を前提としているため、保護者に負担してもらうわけにはいかない。みんなに相談したら親に出してもらうのは嫌だ、自分らで稼ごう!となったので、それは喜ばしい。誰1人「親に頼もうよ」とは言わなかった。

子供らをみていると、年齢に関わらず彼らは他者(特に親)に頼らず自分の力でやりたいという、本能的な向上心がある。それは親の負担を心配する気持ちやプライドもあるだろうが、1人の自立した人間になろうとしているのだと思う。我々大人と同じだ。

子供A「あゆきさんは子供が好きなの?」
私「好きじゃない」
子供B「あゆきさんは子供好きじゃないよー」
子供C「僕たちも子供だよ?」
私「子供っていうか、Aちゃん、Bちゃん、Cくんって感じ」
子供C「なんで子供だけなの?」
私「成人もいるけどね。成り行きだよ。あと子供は私に特別な関心も興味も持たないから」
子供B「確かにあゆきさんにそこまで興味ないかもね!」


夏休み中は子供は少ない。
まあ、前述したような情緒的なリズムもあるかもしれないし、そもそも夏は外部に気が向くため内向的な創作は不向きではあるだろう。親も子供と過ごそうとするだろうし。子供が少ないのは全く問題ない。むしろ1人の子に深く関われるため、私としてはいい機会だ。

こういう時、「子供を集めなくていい方法」という前提でメルマガ販売で経営しているのが本当に良かったと思う。当時は不思議がられたものだけれども、「集めさせられた場」が私は学校に限らず嫌いだったので、「集う場」になるのはいいが前者は絶対に嫌だったのだ。

私の決して寄り添わない姿勢に傷ついたり苦手な子は絶対いるし、まあどうせこんな辺鄙な場所で、訳のわからない無名の美術家がアトリエしたところでそんなに子供は集まらないだろうし、すぐに離れていく子も多いだろう。と思っていたのだけれども、予想より多くの子供らが続いている。もちろん私の在り方が苦手で離れた子も、何人もいるけれども。

子供らと接していて思うのは、彼らは別に寄り添ってほしいとは思っていない。適度に放っといてほしい。必要な時にだけ必要なことを、教えてくれればいい。大人よりもずっとドライなのだ。まあ、私がそういうタイプなので合う子供が残ったとも言えるかもしれないけれども。深刻な状況の子供だったら、私は対峙しきれるのだろうか。包容力が欠如している私で大丈夫なんだろうか。たまに、一瞬、考える時がある。

先日アトリエ日。次のアトリエ展示も湯平芸術祭への参加も決まっているし、留まることなく制作へ。引き続き猫遊湯の精算。原価、手数料、寄付など複雑な計算。
<アトリエの経済ルール>
①収入の一部は寄付する。
②売上を置き忘れて帰ったらあゆきさんが問答無用でネコババする。

自分の売上を忘れるなんて迂闊さは、ホーノキアトリエでは許されない。

子供「本当にネコババなんて、するかなあ」
子供「あゆきさんは絶対するよ!」

複雑な売上計算
今までに溜まった保護猫の寄付金


アトリエでは子供らのその時の興味関心や、制作に必要な知識学習をする。ちょうど夏至にアトリエがあったため、
・惑星や恒星→季節の原理→夏至→海の満ち引き→引力と重力→太陽と地球と月の関係性などを勉強した。動画と絵本と私とのグループ問答方式。

木材と金具と石粘土で立体を制作する子がいて、
・立体を作るにあたり、重力、重心、浮力、物質の重さなどを学ぶ。
 
由布院駅アートホールで販売した時の清算。自分の売上計算は自分でするため、
・ 手数料(1割)、原価計算、純利益などを計算。

合間にゲーム遊びとして足し算と引き算と割り算を使った図形作成を行う。そんな風にしてたまに勉強も入ってきた。まあ、これは私が望むことでもある。美術的なことだけを学ぶことでは、高い創造性は得られない。そこには様々な世界観とものの見方、思考や技術、知識やアイデア、原理や知恵が必要なのだ。私は来年あたりからアトリエの外部から人を定期的に入れようと考えていて、それは他分野の専門家だ。私にないものを子供らに提供する必要がある。

さて、それでは今回のメインテーマ!
ここでホーノキアトリエのオリジナルグッズを先行販売いたします。猫卍万展と猫遊湯展の展示グッズとして作成したもの。なので、猫ばかりだけれどもご容赦いただきたい。今後経費ができればまたグッズを増やしていこうと思っています。11月からネットショップで販売予定だが、数に限りがあるので早めにお買い求めくださいまし。


<ホーノキアトリエ オリジナルグッズ通信販売>

①ホーノキアトリエ・オリジナルてぬぐい
子供ら全員で作ったてぬぐい
1枚1500円(税込)

これは手数料と原価以外はアトリエの収入に

②村上詩デザインTシャツ
ネイビー、白、グレー
サイズはS、M、L、W M、WL(女性用シルエット)
1枚3500円(税込)
作者の村上詩さんには自分の好きな色でTシャツを作り(アイボリーにした)、それを仕事料ということに。

Printstar 5.6オンス ヘビーウェイトTシャツ(ネイビーM)
Printstar 5.6オンス ヘビーウェイトTシャツ (白WL)
Printstar 5.6オンス ヘビーウェイトTシャツ (グレーL)
Tシャツのサイズ

③榎園歩希猫鍋つかみ(刺繍入り)
女性、子供の手対応
1個2000円(税込)12個限定

アトリエの収入に。下から2番目の一番左は売約済。

④オリジナル木製サンキャッチャー
30〜50センチ
1個1500円(税込)3個限定

一昨年みんなで作ったサンキャッチャー、全部アトリエの収入に

⑤オリジナル竹製サンキャッチャー
30センチ
1個1500円(税込)3個限定

私が作ったサンキャッチャーは全部アトリエへ

⑥猫ポストカード
各種1枚100円(税込)

ポストカードは印税として1枚につき10円作者に入る
番号と名前でご注文ください
背面にタイトルと名前が入ったポストカード


⑦猫ドリップコーヒー
各種1個350円(税込)
今回はTOAST coffee roasterさんがご協力してくれました!とても美味しいコーヒーを焙煎している挾間のカフェです。味も間違いなやつです。1杯分ですが、通常10gなのでたっぷり入ってます。

由布院アートホールでも大人気でした
番号と名前でご注文ください
この収益も子供にマージン入る。まだ詳細は未定、まずはマーケティング。


商品の詳細


●お申し込みはメールayuki0826@gmail.comへ。
●送料別途かかります。200円〜なるべく安い方法で送ります。



今週末は音楽会。これもほおのき秋楽祭を自走させていくために企画したイベント。補助金は適切に取りつつも、基本的にはやはり自立自走する事業やイベントであることは重要だと思っている。税金はなるべく子供や子育て家庭に使ってもらいたい。私は子供を欲しいと思ったこともないし別に好きでもないが、彼らは未来を作る人間であるのだから、未来に投資することは当たり前のことだ。それを親だけに任せる時代ではもはやない。

もっと単身者や子供がいない夫婦が、子育てに参加できたらいいのにと思う。血肉を分けてないからこそ作れる関係性があるだろうし、血縁関係というものは良くも悪くも根深い。

周りにも子供ができなくて傷ついている人は多い。私のように母性がない人は問題ないだろうが、そうでない人には自分の子供でなくとも子供を愛する機会があってもいいと思う。子供はより多くの人から愛されるべきだ。

あっという間に夏は終わり、もうすでに秋の予感。体調を崩している人が多いので、みなさま自分を過度に甘やかしてベタ褒めしてお過ごしください。
次回メルマガは9月18日満月🌕です。



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