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53日目 おらこんなプノンペン嫌だ 〜プノンペンからシェムリアップ〜

今日は13:30のバスでプノンペンからシェムリアップへ移動する
起きたらすでに11時だったので急いでチェエクアウトを済ませ、バスの停留所に向かう
バス停近辺で飯を食った
プノンペン最後が非常に作業的になってしまったが、別にそれほど後悔はない
それはプノンペンが合わなかったからだろう
カンボジアの飯は美味しくない、これが1番の致命的な理由だろうが、
それとは別にプノンペンには全くこだわりを感じなかった
プノンペンにあるのは人々の生活のみであり、そこに文化的な人間的な要素はないように思えた
今まで旅して来て、個々人の趣味趣向によるエネルギーを感じられない没個性的なこの雰囲気は東南アジア全体に広がっているように思える
香港は違った、ベトナムの中でもまだハノイは良かった
しかし、他の訪れた都市にはこの空気感が蔓延しているように思えた
それが特に顕著なのが、このプノンペンという場所だ
もちろん、その都市の中にも例外はあるし、否定する気はないが、僕の性に合わないと言うだけの話だ

トゥクトゥクのおっちゃんと交渉の末
割とヒートアップし決裂
その一部始終を見ていた別のおっちゃんが
僕の言い値で運んでくれた、つまり優しいおっちゃん
あれよあれよというまにバスに詰め込まれる
なんならチケット確認されてないんだけど、どういうこと?
飲み物を持っていなかったので、喉の渇きとここからの数時間を見据え絶望する
するとバスの中に市場のおばちゃんがやってきて、バス内で飲み物やら食べ物を
売り始めた、これは旅を始めて初の体験


簡単に言うと個性がないのだ
そしてこの環境が選択肢を奪いよりこの流れを加速させているのだと思う

人には与えられた環境に従う者と、与えられた環境を最大限利用する者と、与えられた環境を抜け出す者の3種類がある

旅していて感じた例を挙げる
店が並んだ観光客の多い通りや市場がある、これが前提として与えられた条件とする

・プノンペンではほとんど客引きがいない、店も同じようなものしかない

・ホーチミンでは客引きがかなり強引であるが、一部を除いて同系統の店ばかり
客引きには女性がボディタッチを増やしたり、バンドの生演奏があるバーがあったりと工夫がなされている

・香港では客引きもあるが店自体に差別化がある
店ごとに店主の思惑が反映されており唯一無二なものが多い
店員側の工夫によって店に客が入るのではなく、客自身が惹かれることによって客が入る

だいぶ僕のバイアスが入ってきている気がしますが、たかが生存確認のための垂れ流し日記なので続けます

外はひらけた何もない(一応ポツポツ家があり、農家らしい)
のどかな外の世界とは対照的に
斜め前の席のジジイがバス内で床に痰を吐いてた
流石にカルチャーショックではなく、このジジイが異端なんだと思いたい


国民性や裕福度もあるだろうが、観光客を相手にしている比較的裕福な職業の結果である、つまりこれらの例はどこも与えられた環境で十分生活可能な人々の仕事態度である
このような違いが至る所で見られる
街ゆく人々の服装、店の種類、聞こえてくる音楽
どれをとっても共通して言えることなのだ

他にも面白いと感じた例として、ハノイでは盲目の人が道で演奏しお金を受け取る姿が良く見受けられたが、プノンペンでは身体的障害者はかごを手に人々の間を回ってくのみである

ここからは好みの話である
もちろん街が同系統のものばかりでもそれ自体に日本と比べたら文化の違いがあるし、その系統が大好きな人もいるだろう
しかし僕は、異なる文化よりも唯一無二の個人に惹かれる性格のようだ
色鮮やかな民族衣装で彩られた通りよりも、誰が着るんだというような見たことない服が置いてある一軒の服屋の方が楽しいと感じるらしい
※じゃあ海外旅向いてないじゃんという意見は無視します

そしてこれは僕が自分のことが大好きな人間だからだと思う
映画を見ても映画を見た自分の感想、音楽を聴いてもその音楽自体よりも自分への影響とかの方が好きな人間だから
(音楽サークルに入ってこれは常に感じてた)
常に刺激を受けて自分の反応を見ては1人ムフフしたいんだろう
(だからずーと自分のことだけ考えてられる散歩も大好きです)

田舎が好きという人と話す時と似ているように思う
彼らはしばしば田舎という環境によって得られる恩恵を利点としてあげる
その環境自体に魅力を感じ(自然や空気、都会とは違う時間の流れ、人間関係など)、それが安定して得られるから良いという
もちろんそうじゃない人もいるし、最近考え方が広がっているのも理解しているが大まかな傾向として
この魅力自体は理解できる、しかし同時にそれは、没個性化の結果の安定という傾向も含んでいるとも感じる
刺激を減らして、良いと思うものを追求するという傾向
もちろんこれ自体良い考えだと思うし全く否定はしません、ただ僕と違うってだけです
良いと思うものの1番が自分自身であるというナルシスト傾向があるので、良いものを追求するために自分を観察するための材料になりうる外的刺激を得たいんだと思います
同じ良いものへの追求でも根本が違うんだと思う
だから旅行として田舎に行くのは好きです

バスの中でガタガタ揺られながら思ったことをつらつら書いているので、田舎の話とかだいぶ筋通っていないかもだし、プノンペンと何が似てるのかよくわからなくなってきました
ごちゃごちゃしてきましたが何が言いたいかというと、
プノンペン同じような店ばっかありすぎ!!
もっと変な人や店や物がたくさんあってほしい!!!

そしてそれと同時に最近感じていた満たされない感情も原因がわかった気がする
これはまぁまた今度
とにかく少なくとも自分の中で大事なことはこだわりだと再認識した

シェムリアップ到着

夕飯クメールフライドライス
やっぱりカンボジアでもチャーハンはうまい
お店のお母さんが昔日本で学んでたらしくて、色々話す
子供も日本語勉強中で、fuckと糞は同じか聞いてきた
飯を食ってるというのにずっとこの子とうんこの話だった
彼の宿題
文字見にくすぎる

読んでくれた人ツッコミどころだらけだと思うんで是非指摘してくださいまし

今日の自立散歩のお供
キャメルのMoonmadness、改めてこんなよかったっけ

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