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美術館・博物館へ行くのが好きで、本格的に勉強してみようかと検討中。 テキスタイル全般に…

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美術館・博物館へ行くのが好きで、本格的に勉強してみようかと検討中。 テキスタイル全般に興味があります。現在はデザインの仕事をしています。

最近の記事

ある意味、今がチャンスの東京国立博物館

現在、東京国立博物館で展示中の『国宝 檜図屏風』をお目当てに行って参りました。 今の期間は平成館で特別展を開催していないため、通常よりも人手が少なく、ゆったりと展示室を巡ることが出来ます。 東京国立博物館の収蔵品は約12万件。 総合文化展で展示されているものは常時約3,000件。 そして、年間の展示替え回数は400回にのぼるそう…! さすがはNational museum。お気に入りの場所なのに私は何も知りませんでした。 年パスを利用して2〜3ヶ月毎に訪れていますが、確

    • これ好きかも、があふれる『高田賢三 夢をかける』展

      東京オペラシティアートギャラリーにて開催されている、『高田賢三 夢をかける』を観に行って参りました。 【KENZO】 テキスタイルを大学で学んでいる時から、耳にして、目にしてきましたが、何故今まで深掘りしてこなかったのやら…と悔やまれるほどに自分にとってはドンピシャなものであふれておりました。 ファッションの知識はもちろんありません。 それでも、高田氏の生み出すファッションにはひとつのテキスタイルとして非常に好みのタイプでした。 わたしが「これ好きかも」と印象に残ったもの

      • 圧倒されるしかない、空海ゆかりの傑作:神護寺展

        東京国立博物館平成館で開催中の『創建1200年記念 特別展 神護寺 空海と真言密教のはじまり』を見に行って参りました。 神護寺。 この展覧会が開催するまで存じ上げませんでした・・・ ですが展覧会を機に各メディアなどで取り上げられ、また本展は展示方法もかなり見応えがあるという声も上がっていたので、仏教美術系に興味のある親とともにいざ展覧会へ。 *こちらの記事に掲載している作品画像は展覧会公式サイトより引用させて頂きました。 唐で密教を学んだ空海は、帰国後にその成果をもとに

        • またこの土地を好きになりました:【大地の芸術祭】

          先日の夏季休暇に、新潟県越後妻有(えちごつまり)で開催中の【大地の芸術祭】へ行って参りました。 今回の訪問は、2012年に初訪問してから実に3~4回目。 私は芸術祭のボランティアサポーターである「こへび隊」として参加。 学生時代に初めて体験した時のあのワクワク感と、いろんな方々と出会う新鮮な気持ちを味わいたいと思い、今回足を運んだ次第です。 おひとり参戦だけど、行ってきて本当に良かった。 経験値より、やはり新しい人とアートとの出会いはかけがえのないもの。 帰宅してから、

        ある意味、今がチャンスの東京国立博物館

        • これ好きかも、があふれる『高田賢三 夢をかける』展

        • 圧倒されるしかない、空海ゆかりの傑作:神護寺展

        • またこの土地を好きになりました:【大地の芸術祭】

          学びの場:横浜アートトリエンナーレ

          6月9日まで開催していた、第8回横浜トリエンナーレは、国際展「野草:いま、ここで生きてる」の備忘録。 横浜へお散歩がてらに立ち寄りましたが、やはりアートトリエンナーレは体力を要します、、、ついでに立ち寄れるほどの内容ではないですね。 アートトリエンナーレ、とはざっくり言うと国内外問わずアートにまつわる国際展のことです。ひとつの都市にたくさんの会場が設けられ屋内外問わず作品やイベントが開催される、地域を上げて盛り上がります。 日本で特に有名な、 ・瀬戸内国際芸術祭 ・大地の

          学びの場:横浜アートトリエンナーレ

          お気に入りの場所:太宰府のアート的旅

          今は東京都民ですが、約2年ほど前までは福岡県民として7年ほど住んでいました。そして太宰府は住んでいる場所から30分もあれば行ける、散歩がてらのお出かけとして頻繁に訪ねておりました。 今回はGWの時期に、ライブの遠征ついでに福岡へ。 懐かしい~というほど、月日が経ってはおりませんが、 いつものお散歩調子で太宰府を散策してまいりました。 福岡に住んでいたころ、朝イチで参道にあるスタバへ行き天満宮へ参拝する、という自分の中では贅沢なことをしたことがあります。今回も朝イチで行かね

          お気に入りの場所:太宰府のアート的旅

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          木と空と

          木と空と

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          色と空間を冒険する

          茅ヶ崎市美術館で開催中の『フランシス真悟-色と空間を冒険する』を見に行って参りました。 失礼ながら、フランシス真悟氏を存じ上げておりませんでしたが、 なぜ訪れたのか…それはnoteが情報元でした。 学生時代から、色のグラデーションや朝日や夕日、光のあたたかみを感じられるような絵画作品に興味があったので、これは行ってみようとなった次第です。 私が訪れた美術館の中でも、自然光による鑑賞は数少なく、 今回の展示では、「とても明るい」というのが第一印象でした。 ほかの美術館での自

          色と空間を冒険する

          はじめまして北の大地

          3月の終わりに初めて北の大地:北海道へ訪れました。 30年ちょっと生きてきた中で、なぜ今まで行かなかったのか。 そう思えるほど、不思議と自分の中にストン、と馴染んでいくような空気感を感じられて非常に良い旅となりました。 もともとは『king gnu』のツアーファイナル参戦のため、 それを第一の目的とした北海道(主に札幌)遠征の旅としていました。 初めての土地で気持ちがハイになっていることもあるかと思いますが、 久しぶりに「もう帰る日かー惜しいなー」と名残惜しい印象になるく

          はじめまして北の大地

          ものづくりの躍進を目の当たりにした、名古屋の旅

          今年の2月下旬に名古屋とその近郊を巡ってきました。 いつもは新幹線で通り過ぎてしまう、名古屋。 一番の目的はライブの遠征でしたが、正直それ以上に印象深い旅となりました。 一番印象に残ったのが、タイトルの「ものづくりの躍進」を目の当たりにしたこと。あくまで自分勝手な感想ですが、わずか3日間の旅でしたが、時代とジャンルを超えたものづくりの現場を体感できました。 一日目:現代アートと民芸と手仕事と 訪れた当日はあいにくの雨。 国内でも屈指のモダニズム建築の美術館は高台にあり、

          ものづくりの躍進を目の当たりにした、名古屋の旅

          東洋館を「ある視点」で巡る

          年パスを有効利用して、 今回はとある視点から大好きな東洋館を巡ってみます。 照明と展示ケース 美術館や博物館は暗くて眠くなる、という印象を聞いたことがあります。 確かに室内が暗いとそんな風に感じられますが、鑑賞者と展示物を第一に考えた工夫が随所に見られます。 (あくまでも個人的な見解ですので、、、) まず最初は「スポットライト」 お次は「さりげない工夫で見やすい」です。 最後は、間接的な照明による効果です。

          東洋館を「ある視点」で巡る

          日本建築一周の旅

          東京小金井市にある『江戸東京たてもの園』。 日本建築一周が出来るスポットだと個人的には思っていますが、今回は印象的な建築をご紹介。 *一部 建物外観の写真をなぜ撮らなかったのか、後悔。  ご想像にお任せします… 園内には復元建造物がこれ以上にさまざまあり、中に入ることが出来ます。外観だけでは分からない、日本人ならではの住まいのこだわりや美的なら感覚が至るところに。 どの建造物も目を見張るのが、木材の使い方。 梁や壁、床材、扉、家具など木の特性に合わせて使い分けられている

          日本建築一周の旅

          ♪ 始めようか、天才観測。

          東京上野・東京国立博物館平成館にて、特別展『本阿弥光悦の大宇宙』へ行って参りました。 正直なところ、本阿弥光悦よりも 「始めようか、天才観測。」というフレーズから注目していた本展。 某有名バンドの大ヒット歌詞になぞっているのかどうかは分かりませんが、 このバンドの大ファンでもあるので、行かない理由はありません。 本阿弥光悦(ほんあみこうえつ・1558〜1637) 京都の刀剣鑑定の名門家系に生まれた光悦。生まれながらにして美的感覚は養われ、そのセンスは徳川将軍家や有力大名た

          ♪ 始めようか、天才観測。

          知らなかった、『和食』の世界

          東京上野の国立科学博物館で開催中の、特別展『和食~日本の自然、人々の知恵』に行って参りました。 まず、博物館の特別展というと、 東京国立博物館をメインに行くことが多く、その世界に入りこめるか心配でした。ですが、予想をはるかに超えた展示内容に正直驚きました。 「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてからおよそ10年。 日本の食材、調味料、料理、そして人々の知恵から生まれたものを全て世界に誇るべき豊かな文化がそこに紹介されていました。 印象に残った展示物をいくつかご紹介。

          知らなかった、『和食』の世界

          2023.12月_東京建築巡り

          2023.12月。 師走の世間がそわそわする季節に都内へ出かけることが多く、 見所のありすぎる東京建築を楽しめました。 2024年が明けて一週間たった今だからこそ振り返ってみようと思います。 ①世田谷美術館 砧公園の銀杏が見事に色づき、親子連れやペットのお散歩とやらで平和な空気が漂うなか、『倉俣史朗のデザイン-記憶の中の小宇宙』を鑑賞。 アクリル、ガラス素材や形状が独創的な家具を手掛けているものの、そこには必ず機能性が備わっており、実際に目にした人や使用する立場の人のこと

          2023.12月_東京建築巡り

          金沢・富山でアートと土地を感じる[2]

          10月の3連休に金沢・富山を訪れました。 目的は美術館・建築巡り、と想定していましたが、 実際に足を運んでみるとその土地に根付いてきたもの、文化や自然が大いに関係しているアートそのものを感じることが出来ました。 前回は金沢をレポート。今回は初訪問の富山の旅です。 2日目:金沢から富山_高岡へ移動 「高岡山瑞龍寺」*国宝 加賀二代藩主前田利長公の菩提をとむらうため、三代藩主利常公によって建立。造営に約20年を費やしたとされ、当時は城郭の姿を思わせるように、周囲に濠を巡らし

          金沢・富山でアートと土地を感じる[2]