色と空間を冒険する
茅ヶ崎市美術館で開催中の『フランシス真悟-色と空間を冒険する』を見に行って参りました。
失礼ながら、フランシス真悟氏を存じ上げておりませんでしたが、
なぜ訪れたのか…それはnoteが情報元でした。
学生時代から、色のグラデーションや朝日や夕日、光のあたたかみを感じられるような絵画作品に興味があったので、これは行ってみようとなった次第です。
私が訪れた美術館の中でも、自然光による鑑賞は数少なく、
今回の展示では、「とても明るい」というのが第一印象でした。
ほかの美術館での自然光鑑賞は、作品保護の観点からなんとなく暗い雰囲気が多かったのですが、ちゃんと太陽の明るさを室内に取り入れられた明るい空間の中で作品を鑑賞することが出来ました。
そしてフランシス真悟氏の代表作である「Interference」シリーズの新作。
自然光が取り入れられた展示室をぐるぐる巡っては、絵画の顔料に含まれる粒子に光が反射し、観る角度より様々に表情を変えるさまを堪能させていただきました。
まさに、自然が生み出す偶然的な色のグラデーション、大気を感じられる透明感のある表情を楽しむことが出来ます。
どうやら、フランシス真悟氏の作品のとりこになったことは間違いなさそう。
作為的なものではなく、偶然性や自然の力によって生まれた色の移り変わり、境目のないグラデーションに心惹かれてしまいます。
無地のようにみえても、色の重なりや表情を冒険して鑑賞することが出来るのはとても面白いなと思います。
「これ色好きかも」という作品に必ず出会えると思いますよ。
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