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「モーニングページ」のススメ。毎朝30分3ページ書く私のやり方

2019年8月から始めた「モーニングページ」。毎朝3ページを書く、いわゆる朝日記的なもので、ついに17冊目に突入しました(パチパチ)。※2021年2月時点 ←2022年も継続中です! ←2023年もゆるっと継続中です!

その記念に、といっては何だけど、個人的に考えた「モーニングページって、こういうこと」をまとめて紹介したいと思います。

モーニングページとは「脳の排水」である

そもそもモーニングページとは、ジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい』で紹介されている創造性を回復する基本ツールのひとつ。毎朝3ページ、心に浮かんでくるものをそのまま書きとめるルーティンのことです。

モーニング・ページとはなんだろう? ひと言でいうなら、三ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままにつづったものだ。(中略)もっとくだけた言い方をするなら、それは「脳の排水」と呼んでもいいかもしれない。脳の中を掃除することが目的だからである。

ちなみに、この本をざっくり説明すると、私たちは全員、生まれながらに創造的な存在だから、それを開花させようよ!それに使えるのがモーニングページだよ!みたいな感じ。その他のツールやワークもたっぷりの本なので、個人的には一生手元に置いておきたい1冊です。

『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の中から、モーニングページとはについてのイメージを掴める文章を抜粋しておきます。↓

モーニング・ページは、私たちが日々、思っていることをかき集め、ふだん無視しがちな小さな心の傷や、認めることができないでいる大きな成功を明らかにする。(中略)「お前は今、こんなふうに感じているのだ。それでどうする?」とモーニング・ページは語りかけてくる。

あなたがしているのは、鏡の汚れをぬぐうことだといってもよい。日々のモーニング・ページは、ふだんの自分と本当の自分との間にこびりついている汚れをふき取ってくれる。自己イメージが鮮明になるにつれ、それまで気づかなかった好き嫌いを見いだし、驚かされることもある。

とにかく「3ページ」書き続ける

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モーニングページのやり方は、次に説明するとおり。

毎朝30分早く起きて、3ページの余白を埋めること。できればベッドを出てすぐが望ましい(いっそベッドの中でも可)。書くことに正解はないし、誰かに見せる必要もない。その日の気分も関係ない。とにかく手を動かして、書き続けること。

自由でシンプルだから、逆に最初は戸惑う人も多いと思います。私も「これでいいや」と思えるまでに半年はかかりました。

やり方に正解があるわけではないし、自由に自分らしくできればそれでいい。…とは思うんですけど、大切なのは3ページ書くことです。

もう一度言おう。三ページの余白を埋めさえすれば、何を書いてもいいのだ。

本家モーニングページに限っては、量にこだわらず時間で区切るという方法は合っていません。たしかに朝の時間は限られているし、タイムリミットを設けるのは継続するための工夫といえますが、著者が口を酸っぱくして言うように“1日3ページ書く”を目的にしてみるのがいいと思います。

私的「モーニングページ」のやり方

じゃあ毎日どうやったら3ページ書き続けられるのよ!? への回答というか、私なりのやり方を紹介します。参考までにどうぞ。

まず使うのは、大学ノートとボールペン。ノートはお好みのものでいいと思いますが、私はB5サイズを使っています。ただし本家はA4サイズです。一度試してみたんですが、B5ノートのほうがしっくりきたので大きさには目をつぶっています…(言語の違いもありますし)。

(2021年2月追記。相変わらず、B5ノートを使っていますが、A4でもアリかも、と思うこの頃。『ずっとやりたかったことを、やりなさい』内の他ワークにも挑戦するなら、むしろA4のほうがやりやすいかも)

起きたら歯磨きと洗顔だけを済ませたらモーニングページ開始。髪もボサボサで、パジャマ姿のままで、全然絵にはならないけど、このタイミングが個人的には一番ベスト。モーニングページ中は飲み物もいりません。とにかく3ページ、書くことに集中!

最初の頃は、どうしても“きちんと”した状態で取り組みたくて、お化粧や朝食を終えてからノートを開いていたけど、そうするとサボる日多数。それに頭が動き出す前、本当に起きてすぐにノートに向かったほうが、いろいろ吐き出せる感じがあります。

ちなみに本にも書いてあるんですが、何も浮かばなかったら「何も思いつかない」と書けばOK。手が止まったら「手が止まってしまった」と書いてしまう。とにかくサラサラ、手を動かし続けることを意識して3ページを目指します。

本書のモーニングページ例文(?)みたいなものを引用しておきます。

――一九九一年十月二日 起きると、頭痛がしたので、アスピリンを飲んだ。まだ震えが止まらないが、少しよくなった。風邪をひいたのかもしれない。荷解きはほとんどすんだのに、ローラからもらったティーポットがまだ見つからない。彼女がいなくてとても寂しい。心が痛む……。

ジュリア・キャメロンが他の著作で書いていた言葉を借りると、ただ書くために書くこと(何を書くかではなく、なぜ書くのか)の先に、創造性の扉がある。とにかく考えずに、手を動かします。

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そうすると大抵、書き出しは「今日は(気分)な目覚めだった。今日は(家事)をしなきゃ。あと、~しなきゃ」みたいな内容になるんですが、たまに自分でも驚く文章とか、内容がぱっと出てきたりします。この発見が、とっても楽しい! そのお気に入りの文章でコラージュをする週末の楽しみも。↓

とにかく手を止めないことを意識して3ページ。時間にすると約30分くらいで、毎朝3ページ書き終わります。

この30分という時間にこだわってコツを紹介するとすれば、考えない手を止めない思ったこと(何も浮かばない・憂うつだといった気分)をそのまま書いていくということに尽きますね。

追記。
この記事を書いた当初は「起きたら歯磨きと洗顔だけを済ませたらモーニングページ開始」していたのですが、最近はそれすら後回しで即モーニングページに取り組んでいます。洗顔や歯磨きをすると、それだけ頭がシャキッとしてしまうので…。モーニングページは、ぼんやりとした状態で書きはじめるのがオススメです。

手を動かし続けることで、出会える文章がある

初めてモーニングページに取り組んだ時は、ただ書くという感覚が分からなくて、結局、一生懸命、いいものを書こうと“考えていた”のでしょう。1ページに1時間かかったこともありました。

これを毎日続けるなんて、到底無理…。としか思えなかったけど、今は起きてすぐの30分で、1日3ページのルーティンを続けられています。

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内容は見せられないけど(ミミズみたいな文字も…)、ノートの中はこんな感じ。内容が切り替わりそうだ、という時に改行しています。一切改行しないでびっしり書く日もあります。

ちなみに「サラサラ書き続ける」というモーニング・ページのコツとして参考になった本が1冊。香山リカ著『文章は写経のように書くのがいい』です。

一定のリズムでトントン、と書いていくときに生まれる文章のリズム、独特の言葉づかいは、時間だけ際限なくかけて正確に書かれた文章に比べ、実は読み手にも訴えかける力を持っているはずなのだ。

この本は、あまり凝り過ぎず、考え込みすぎずに、サラサラと自分のために書く文章法を紹介していて。そうやって書かれた文章は、じつは読み手にも伝わりやすく、心を落ち着けるものになっている、という内容です。モーニングページは人に読ませることはないけど、通じるものがあるなと思ったので共有まで。

最後に。本当は引用したいくらい、私のモーニングページにはお気に入りの言葉が増えました。たぶんそれは手を動かし続けるなかで、ぽつりと本心が顔を出す瞬間が増えたからなのだと思います。

書くことに正解はないし、好きなように書くのがいちばん。けど、こういうやり方もあるよ~というのを気に留めてもらえたら、本望!という記事でした。

おわり。

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