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きっとあなたのしらないアリ雑学【Eテレと絵本より】

こんにちは、西園寺えるです。

私は現在、これまでの人生で1番蟻の生態に詳しいです。

「アリのこと好きでも嫌いでもない大人100人」を集めてアリに関するテストをしたら1位になる自信があるくらい。

なぜかというと、息子と子ども番組を見たのと、アリの絵本を読んだから。それだけ。

せっかくアリについて受動的に詳しくなったので、確認しながら能動的にアウトプットしてみた。

あなたの知的好奇心にとーどけっ。

1.農業するアリがいる

まずは有名どころから。

「ピタゴラスイッチ」でおなじみハキリアリ。
「ハキリアリの行進」という歌、サンドウィッチマンさんが歌っています。

曲の動画を貼れないのが悔しいが…

ハキリアリは、その名の通り葉っぱを切って隊列を組み行進しながら巣に運ぶ。
身体の何倍もあるサイズの葉っぱのかけらだ。

そしてその葉っぱは実は食料ではなく、巣の中で栽培しているキノコの肥料。
育ったキノコを食料にしている。

つまり、農業しているのだ!

しょっくりょーう、そだってるー、ハッキリアリー♪(サビ)

それだけでも驚きだけど、実は、ごくまれに放送されるハキリアリの行進2番は、さらに驚きポイントが詰まっている。

2.社会的役割がはっきりしている

ひときわ大きい女王アリはみなさん知っていると思うが、いわば女王アリはずっと卵を産み続ける係だ。

よく外で見かける、食料を探しに巣の外に出ている働きアリのほかに、
女王アリのそばで産卵を助ける係、
卵や幼虫のお世話する係のアリもいる。
巣を拡大する、土木作業担当のアリもいる。

ハキリアリの例でいうと、上記の役割に加え、
すべての働きアリが葉っぱを切って運んでいるわけではない。

役割が詳細に明確に分かれている。
しかも、身体の大きさによって適材適所に配置されているのだ。

  • 特に大きいアリはボディガードの係

  • 特に小さいアリは葉を狙うハエを追い払う係

  • 行進の邪魔になる障害物をどける係

  • キノコのお世話をする係

  • 巣の中のごみを捨てる係

大きくわけてこんな感じ。

ボディガード係は、
巣の入り口をパトロールする係
ハキリアリの隊列をパトロールする係
などさらに詳細に決まっている。

ハエを追い払う係は、運ばれている葉の上に乗れるほど小さな個体で、葉に卵を産もうと寄ってくる、ハキリアリにとって有害なハエを追い払うために監視している。

行進の邪魔になる大きな葉っぱや枝などがあれば、小さな個体が集団で力を合わせて端に寄せる。

巣に運ばれる葉を小さく切って、キノコにあげるお世話係。

農業の過程で生まれたごみを、巣の外に捨てる係。

緻密な役割分担によって、ハキリアリの社会は組織され、繁栄している。

すごいねえ。
遺伝子に組み込まれた適材適所だねえ。

3.女王アリは20年卵を産み続ける

女王アリの寿命はなんと20年あるものもいる。

しかも、一度の交尾で20年間卵を産むらしい。

始めは小さな巣を自分ひとりで作り、その中で飲まず食わずで産卵する。

卵や幼虫は、病気などから守るため、丁寧に舐めてお世話する。

繭から出る時も、自力では出てこられないため、外側から手助けをする。

そうして産まれた、はじめてのはたらきアリたちは、まず女王アリの産卵を外から手伝い、卵や幼虫を舐めてお世話。

やがてその中の数匹が巣の外へ出て食料を探してくる。

こうして役割分担をしながら家族を増やしていき、大きなアリ社会を形成していくのだ。

女王アリの寿命は長くて20年ほどもあるが、働きアリは半年ぐらいだそう。
女王アリが死ぬと、どんなに巨大なアリの家族も半年ほどで滅びゆく…。
切ない。

最後にハキリアリwiki貼っときますね↓

人間社会って本当に優れている?

小さな小さな昆虫、アリ。
実は、地球上に2京匹いるらしい。

人間は80億人。
アリのほうが、250万倍も個体数がいる。
(2022.9現在)

身体のサイズが違うから、数で比べるのはナンセンスではあるけれど。

よく人間は社会的動物だとか言うけれど、本当にそうか?

アリのほうがよっぽど上手に社会を形成していないか?

同種族内でこんなに争いが絶えないのは、ちょっとおかしくないか?
ヒトの欠点なのではないか?

生まれつきの役割から解放され、自由を与えられて、幸せになっているか?

人間は生物として本当に優れているのか?
思い上がりなのでは?


そんなことに想いを馳せた。

人間社会も、もっと適材適所で回るようになりたいね。

それでは。

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