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アラサーでの留学と英語

29歳にして初めて本格的に留学して、私の英語力が上がったのか検証します。

留学前の英語力

英語の学習経験は24歳までは至って普通です。中学から英語を学校で学び始めて、英会話に行くこともなく大学卒業後にTOEICの勉強をしていたくらいです。24歳で受けたTOEICは830点(990点満点)、TOEFLは60点(120点満点)でした。その後、外国人と住むシェアハウスに引っ越して、外国人との英語でのコミュニケーションが全くできないことを意識させられ、その頃話題になっていたフィリピンのセブ島留学を1ヶ月しました。帰国後、少しは話すことに慣れてきましたが、それでも全く思うように話せませんでした。28歳でカナダへの留学を決意し、数ヶ月のオンラインDMM英会話を経て、受けたIELTS Acadmicの結果は以下の通りです。

Listening 6.0 Reading 7.0 Writing 5.5 Speaking 6.0 Overall 6.0

9点満点中6点なのでカレッジに入学できるレベルですが、全く自由に操れるレベルにはありません。

留学してから2年半後

カナダに住み始めて2年半後、永住権申請のためにCELPIPという英語のテストを受験しました。リスニングは全てカナダ英語で、内容もアカデミックなものではなく日常生活に沿った内容なので、IELTSよりは簡単に感じました。1週間ほどYoutubeに上がっている練習問題を解いて、テストの結果は以下の通りです。

Listening 8 Reading 12 Writing 8 Speaking 8

12点満点なのでリーティングは満点ですが、他は8点(66%)なので、約3年前に受けたIELTSの6点(66%)からなにも変わっていないのでは?? という少しがっかりした結果でした。

少しややこしい話をするのですが、カナダの永住権ではどちらの英語試験もCLBレベル(4-10)というものに換算されます。それでいうと上記の結果は以下のように換算されます。

留学前
IELTS Listening 6.0 Reading 7.0 Writing 5.5 Speaking 6.0
CLB Listening 7 Reading 9 Writing 6 Speaking 7
留学後
CELPIP Listening 8 Reading 12 Writing 8 Speaking 8
CLB Listening 8 Reading 10 Writing 8 Speaking 8

CLBレベルでの比較だったらどれも少しは伸びているように思えますが、特にListeningとSpeakingは飛躍的に上がったとは言えませんね...

生活を振り返ってみて

1年半はカレッジに通い、この1年はリモートで仕事をしていました。留学前と留学後で変わったことは

・デバイスの言語設定が全て英語になった
・英語で検索するようになった
・英語でPodcastを聞いたりYoutubeを見るようになった
・仕事で英語を使うようになった(ただし90%はslackで、オンラインミーティングで話すのは数分程度)
・映画は日本語字幕ではなく英語字幕で見るようになった
・日常的に英語で会話する相手ができた(友達や彼氏)

振り返ってみると、積極的に英語で情報を得るようになったのと、slackや英語字幕でReadingの速読力は伸びたみたいです。一方で、PodcastやYoutubeの流し聞きと自分が話しやすい人のみとの日々の会話だけではListeningとSpeakingの結果は期待値以下でした。Writingは自分では特に何もしていないのですが、カレッジでの課題の提出の度に添削してもらっていたので、自然と少しは向上したかもしれません。

今後

今回のテストで浮き彫りになった、まだ自分はListeningとSpeakingが弱い点について、日本の教育で文字から英語を学び始めた自分がアラサーになってから留学しただけでListeningとSpeakingが伸びるわけではなく、意識的に改善しないといけないと改めて思いました。そこで今後、以下のことを試してみようと思います。

・英語字幕なしでも見れるTV番組を継続的に見る
・音読
・シャドウイング
・会話していてわからなかったことはそのままにせずに必ず聞き返す
・自分から積極的に話しかける

最近、英語字幕なしでも見れるTV番組を見つけて、英語字幕なしで見ているのですが、字幕ありのときと違って音に集中することができます。ちなみにその番組はSearch Partyというショートコメディです。シーズン1は字幕ありで見たのですが、シーズン2から字幕なしに挑戦してみると意外と理解できて、しかも理解できない部分があってもほとんどあらすじには関係ないので止めずに見ることができます。他にもおすすめのTVドラマがたくさんあるのでこちらにまとめました。

音読は疲れるのでずっと怠っていたのですが、読んで理解できてもそれを自分で言えないので、口馴しと自分の音をインプットするという意味でも効果がありそうです。

シャドウイング、こちらもやり方は知っているし、どれくらい重要かも知っているのですが、全然していませんでした。個人的にはBreaking News Englishというサイトが気に入っているので、それを使って始めようと思います。

・会話していてわからなかったことはそのままにせずに必ず聞き返す
・自分から積極的に話しかける

これは、シャイな自分にとってずっと課題です。例えば、ラテンアメリカやインドから移住してきた人は、ReadingとWritingよりもListeningとSpeakingのスコアのほうが高いパターンをよく目にします。この人たちは、よく話すなぁという印象なのですが、それが日々ListeningとSpeakingの練習になっているんだと思います。私は性格を変えるレベルじゃないとこれは本当に改善するのが難しいですが、パンデミックが終わるとそれらを余儀なくされる場所に身を置く機会を増やしていこうと思っています。

まとめ

私の場合、アラサーになってから留学してもテストではリスニング力とスピーキング力があまり伸びませんでした。日常生活では、ほぼ支障なく過ごすことができるようになったので、英語力が全く上がってないとは言いませんが、自分の目指すレベルまで上げるためには自分の弱点を知って、英語圏で生活していても意識的に学習し続ける必要があると思いました。

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