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分野の違う仕事のオファーが来た時はどうするか?

分野の違う仕事のオファーが来た時はどうするか?

旅する経営者 あや社長です。

私は2015年に株式会社Wannabeを創業しました。
現在は湘南地域を中心に、企業研修の運営やイベント事業をしています。
また、フリーランスとしてもSNS運用・運用チーム作り、新規事業の立ち上げやオンライン講師などもしています。
最近はここに地元の法人会のディレクター(組織のNo.2的なポジション)が加わっております。

昨日は、関わって一番長くなった「女性のリーダーシップ研修」の運営でした。
面白いもので以前は基調講演に感動したのですが、今年は受講生たちのお互いへのフィードバックで泣きそうになりました笑
立場が変わると感動ポイントも変わるのですね。
今回のテーマは「分野の違う仕事のオファーが来た時はどうするか?」です。
実はこの感動的な研修との出会いも思ってみないところからのオファーで、それを受けたところからご縁が広がりました。


分野の違う仕事を受けるメリットと受けない方がいいタイミング

思ってもいないところからオファーがきた実例

私は今でこそ企業研修の運営やイベント事業をしておりますが、起業当初は違う事業をしておりました。

当時は”健康経営=会社の福利厚生として健康管理を取り入れることで、社員の生産性をあげよう”という国の取り組みがあり、様々な補助金や助成金が出ていました。
なので、それと”体質改善プログラム”という独自のプログラムを抱き合わせて、企業に提案する代理店業をやっていたのです。

ですので、企業研修やイベントなどとは縁遠いところにおりました。
そんな私にこの研修のオファーが来たのは、本当に偶然でした。

ある時、地元の飲み会で知り合って仲良くなった方から連絡がきて、「ちょっと相談したいことがある」と言われました。
待ち合わせ場所に行くとどうも神妙な面持ちで、お店に入り、席について「実はお願いがあって。。。」とこの研修の相談をされました。

その時は違う分野かどうかというよりも、内容に興味がありました。
”女性のリーダーシップ”や”大人が学ぶ環境づくり”にそもそも興味があったので、「自分もその研修を受けさせてくれるなら!」と前のめりにOKしました。
(裏話をすると、その時全然仕事がうまくいっていなかったので藁をも掴む気持ちだったのです笑)

なんで私に声をかけてくれたのか?と質問すると、
・法人口座を持っている
・小回りよくいろんなことを対応してくれそう
・共創スタイルの研修なので、年代が近い女性がよかった

とのことでした。

結果、この決断はよかったと思います。
今思えばコロナになって既存の事業が立ちいかなくなった時に「早くからオンラインに慣れていた」というアドバンテージができていたので、会社の売り上げも落とさずに済みました。


受けるメリット

人によっては自分の事業以外のことはしない、という方もいますし、貫き通すことで結果が出る方もいます。
なので、一概には言えないのですが、現在自分の思い描いたサービスや商品で望む結果が出ていない方は、積極的に分野の違うオファーを受けてみることをお勧めします。
その理由は3つあります。


①自分のことは意外と自分が一番わかっていない

起業当初はリソースは”自分”となる場合が多く、どのくらい自己理解をしているかどうかで、展開が変わってくると言っても過言ではありません。

起業当初は、どれだけリサーチしても考えうる世界や仕事の作り方には限界があります。
それであれば、”他人が客観的に見ている自分に乗っかってみる”というのも一つの自己理解の方法だと言えます。

オファーする側も全く適性がなさそうな人にはオファーしません。
それであれば、自分の強みは何かを知れる大きなきっかけにもなります。

私の今回のケースであれば
・30代で法人口座を持っている女性が少ない
・レスポンスが早く、細やかに対応してくれる
・多くの会社が集まる中で共創できる人間性

などをかっていただいたのだな、とわかりました。

これは後々
・自分を売り込む際の謳い文句にもなる
・こういう人間を欲しがっているお客様には相性がいい可能性が高いので、ターゲットの選定にも役に立つ
・実績も積める

などメリットが多いと思います。
是非、自己理解の一つとしてオファーを受けてみるといいのではないでしょうか?


②自分のサービスや商品に相乗効果がある

先ほどお話しした通り、自己理解をした上でターゲット選定ができると自分のサービスや商品に相乗効果が期待できます。

現在は、”サービスや商品が良い”だけではなく、付加価値がどれくらいあるかもお客様がサービスや商品を選定する基準になっています。

長く事業をしていく上で、お客様とのミスマッチを減らすことも大事な要素となります。
ミスマッチはお互いの時間やお金を消耗させるだけなく、クレームにもつながります
そう言ったリスクの面からも、いつか来る自分のサービスや商品が波に乗ってくるタイミングを見据えて、準備をしておきましょう。


③オファーを受けたことで信頼をためることができる

オファーを受けたことで、まずそれを依頼してくれた人からの信頼が溜まります。
(もちろん仕事は責任感を持ってやらないとダメですよ!)
そして、そこから派生して自分のサービスや商品に興味があるお客様を紹介してくれるケースがありえます。
大体周りにいるかたはその方に似ている特性の方が多いので、ミスマッチも少なく、お客様を紹介いただける可能性が広がります。

しかもそれだけではなく、「自分はこんなこともできるんだ!」という自分自身に対する信頼もたまります

先ほどお伝えした通り、起業当初の1番のリソースは自分です。
なかなか思うように売り上げが上がらない、商品やサービスに自信が持てない、家族からも良い目で見られていない・・・と負のスパイラルにハマると、なかなか自力だけでは抜け出せません。
自分に対する信頼を積み重ねることで、大好きな自分と事業を継続していきましょう。

このように分野の違う仕事のオファーは、活用法によっては自己理解だけではなく、ターゲット選定や新しいお客様の営業活動にもなりえます。
ただ、分野の違う仕事のオファーを受けてはいけないタイミングもあります。


受けてはいけないタイミング

メリットばかりの分野の違う仕事ですが、受けてはいけないタイミングもあります。
それは自分の事業が「ここぞ!」という時です。

新しいことや分野の違う仕事は、やはり体力や気力が必要です。
自分の事業が正念場の時は、”選択と集中”でどちらが将来の自分のためになるかできちんと判断してください

自己理解やリサーチ、十分なサービスや商品のブラッシュアップをしたにも関わらず、成果を手にするタイミングを逃す人は意外と多いです。
(逆にここまでやって成果が出ていないなら、方向性が間違っている可能性があるので、まだまだ自己理解が足りないです。)

また、違う分野ばっかりやっていると「あの人って何しているかわからないよね」っていう評判も立ちやすくなります。
”自分の興味のある分野”や”なぜ自分がこの分野に関わるのかのストーリー”ができていない場合も、違う分野の仕事を受けることはおすすめしません
別にそれが万人が納得するストーリーでなくてもいいのですが、せめて自分が腹落ちしているストーリーは用意していた方が自信や尊厳をなくさずにいられると思います。


仕事のオファーは試されごと

結論としては、分野の違う仕事のオファーは受けてみましょう
特に今うまくいっていない人ほどおすすめです。
私はいろんな方とお話ししていて、自分で起業しよう!事業をやってみよう!という人で全く才能がない人はいないと思っています。
ただ自己理解ができていないことで、見せ方に苦戦している人は多いなと感じます。
目先を少し変えることで見えてくるものもあります。
みなさんの事業が軌道に乗ることを祈っております。

みなさんはどんなことに壁を感じていますか?
ネタも募集していますので、よかったら教えてください笑

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