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脳内の吐き処

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2021年4月の記事一覧

曇り空が最高の晴れ。

曇り空が最高の晴れ。

茶色く汚れた水溜りでバシャバシャとはしゃいでいる私。裸足で歩くことを唯一許してくれるモノ、私はそれが大好きだった。雨の日の次の日は、決まって散歩していた。汚れた水溜り、濡れた木々たち、曇天の下にいる私をその瞬間だけは、何か包まれたようなそんな気分にさせてくれる。

一行。

病みの季節

病みの季節

極寒の夏。

気になるあの人の裸体を想像し、画用紙に落ちる鼠黒い汗にすら気付かぬまま私は無心に描き続けた。黒黒しく、細く、時に丸いもののそばで、子宮はドンと音をたてると唾の色は変色している。

何時間が過ぎたのだろう。何日かもしれないがそんなことはどうでもいい。カーテンの隙間から漏れる光は、夜か朝かも教えてはくれない。無心に描き続けた絵は完成を迎えようとしている。同時に、私の身体は火照り、絶頂を噛

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