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病みの季節

極寒の夏。

気になるあの人の裸体を想像し、画用紙に落ちる鼠黒い汗にすら気付かぬまま私は無心に描き続けた。黒黒しく、細く、時に丸いもののそばで、子宮はドンと音をたてると唾の色は変色している。

何時間が過ぎたのだろう。何日かもしれないがそんなことはどうでもいい。カーテンの隙間から漏れる光は、夜か朝かも教えてはくれない。無心に描き続けた絵は完成を迎えようとしている。同時に、私の身体は火照り、絶頂を噛みしめながら脂汗を垂れ流しているらしい。

嗚呼。

とっくの昔に死んでるらしいこの星はつまらいって元カレが言っていたけど本当にそうなのかもしれない。

きっとそうだ。

今日もおやすみ。

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