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断る「技術」と「勇気」

久しぶりの記事となります。是非お付き合いください。

私事になりますが、現在新アプリの開発中で、進捗的には今月中になんとか公開できそうな感じになってまいりました。内容を少しだけいうと「ゲームの情報を整理するアプリ」となっております。ご興味がある方は是非続報をお待ち下さい。

今回の記事を書くに至った理由としては、件のジャニーズ事務所の前社長の性加害に関する記者会見を(ざっくりですが)見て色々と思うところがあったためです。

話は少し変わりますが、皆様は今まで学生、あるいは社会人になるなどして(大小問わず)実に様々なコミュニティに属してきたかと思います。その際、そのコミュニティのメンバーから小馬鹿にされるような言動をとられ、いわゆるマウンティングにより風上に立とうとしてきた人はいませんでしたか?もしかしたらこの記事をお読みの方でしたらほとんどの方に心当たりがあるのではないでしょうか。

彼らの狙いは大抵の場合、いつも以下のような図式の流れを頭に描いてその言動をとります。

5人のメンバーがいるコミュニティの例

周りに人が取り巻く環境のため、「楽をしたいから」や「自分に自信がないために身の保身」、「恥ずかしい思いをしても立場が危うくならないようにする」などといった理由により、自信を風上に立たせることで、次のような状況になることを狙います。

自分が属するコミュニティで自分の立場を心理的に上にする(共謀する場合あり)

これは、いわゆる「絶対的な年功序列」「パワハラ」「いじめ」などの最初の契機になるものだと考えられます。

世間では『いじめ、パワハラは駄目だ』『どうしてこんなに問題が大きくなるまで放っておいたんだ』といった人間関係上のトラブルをバッシングする動きはあるのですが、こういったマウンティングによる政治的優位性の確保はむしろ正攻法だという認識が強いように思われます。

なのに、私がこの件について取り上げた理由は『この手のやり口は、度が過ぎると取り返しがつかなくなる状況になる』からです。まさに独裁政治の契機となる手法で、その立ち位置が長いこと続いてしまうと支配者と奴隷の関係が定着してしまいます。


話を戻しますが、今回のジャニー前社長の性加害の件、正直なところ、詳しいことは何も存じ上げておりませんが、私は事務所の中でもこういった空気があったのではないかと推測しています。本当に被害者のことを思うのであれば事務所名は当たり前にすぐにでも変更すべきなのにしませんでしたし、ジャニー氏が亡くなったあとも会見では色々と口を紡ぐような言動が見てとれました。


確かにコミュニティ内で優位に立てた人間には多くのメリットが享受できるでしょう。それが上手な生き方であると言われてしまえばそれまでですが、度が過ぎてしまうと客観的に見ても不健全かつ爆弾を抱えた自浄作用のない、機能不全化したコミュニティが出来上がってしまいます。


前置きが長くなりましたが、今回はそういった優位性を勝ち取るための手法をとる人間から身を守るための議論を簡単ではありますが展開していきます。ここでは便宜上、その手の人間を以下では『マウント人間』と呼ぶことにします。


敵は欲求をまとって近づいてくる

当たり前ですが、マウント人間は欲求があるために優位性を確保してきます。「ちょっとしたお願い、頼みを聞く」程度なら手伝う感覚で手助けしてもいいでしょうが、度が過ぎる要求だと判断できるのであれば断ることを第一優先にしましょう。そんなことで縁が切れてしまうのであればむしろこちらとしても好都合です。腐れ縁が1つ切れるのですから。


敵は「楽」を常に探している

人が楽をするための方法には大きく以下の2種類が存在します。

  • 仕組みを作り効率化を図る

  • 誰かに依頼する

前者は後者に比べて準備に時間や体力を浪費するため、多くの人々は後者に流れることが多いです。ただし、後者を多用すると自分の目的を達成するための手法がブラックボックス化し、管理が難しくなってしまいます。(結果的に依頼人に怒号を飛ばして自分の理想に近づけようとする人も…)

どうしても誰かに依頼するのであれば、自分でもある程度その領域を管理できるようにしておくこと、そして、自分が依頼される立場であるならそのことを前もって打ち合わせしておくことです。そうしないとブラックボックス化が進み誰も得しない状況に陥る可能性が高くなります。

言わずもがな、マウント人間は高確率で後者の手法をとります。その気配を察知し、受け入れられないものであれば断固拒否しましょう。


当事者意識を持ってもらう

ブラックボックス化を避けるために、依頼人にもある程度管理する責任を背負わせることは重要です。マウント人間は「管理区域を他者側に広げる」ことを優先した行動を取りがちです。ろくな管理能力もないような人間に偉そうな立場を与えないよう、常に目を光らせておくと良いでしょう。



情報と向き合う気概

マウント人間は非常に多くの場面で情報と向き合うことを諦め、他人に押し付けがちです。この気配を察知したら、拒否してしまっても良いでしょう。できない環境であれば逃げていいと思います。その人の人生はその人のものですから。

そして、私達がそうならないようにするために、まずは『情報を散らかさない』こと、そして『しっかりと情報と向き合う』ことです。他人に面倒事を押し付ける癖がついてしまうと、ブラックボックス化した環境が自分の周りにどんどん溢れてしまい、ついには自分のことを自分で判断できなくなってしまいます。そんな人間に幸せが訪れるはずがありません。


最後に

「度が過ぎた年功序列」「パワハラ」「いじめ」「搾取」など、人間関係に起因するトラブルは数多く存在しますが、対策はいつも『断る』という点です。敵は楽をするためにこちらに近づいてきます。断ってしまえばその機会も減っていきます。

「それで人間関係が壊れたらどうしよう…」と考える方もなかにはいらっしゃると思いますが、マウント人間はその思いを逆手にとることをむしろ狙っています。断って関係が壊れたらまた新しい関係を作ればいいのです。こちらが悪いことをしているわけではないのですから。

「自分の立場を守る」という当然の思いが淘汰されるような社会を作らないことは、私達一人ひとりの責任なのだと思います。私ももちろんですが、皆様も是非このことについてご一考いただければ幸いです。


以上で本記事は終わりとなります。お読みいただきありがとうございました。


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