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どの会社に入るかは、組織体質で選ぶ

結局、自分が取り繕わない自分として生きていくところに落ち着くことが幸せで、そこに長くいられることが安定なのだと思う。自分を殺して解雇されない組織に居続けてもそれは、安定ではない。
優しい自分を発揮したいなら優しさを受け入れてくれる会社
出世したいなら昇っていける会社
部下が欲しいなら若手が多い会社

私は自分の個の能力がどこまであるかチャレンジしたい。それだけで選び、自分は意識したが、相手がどんな組織体質か想定しなかったのだ。
これでやりたいことができ自分の能力で社会貢献が出来ると思ったのも束の間、ファミリーカンパニーに足元を掬われることになる。
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国家公務員は、席毎にやるべきことが決まっていたため業務量に偏りがあるが、お互いに手伝えない。さらに縦割りで、考えるのは上司、働くのは部下で、ハラスメントが起こって当然の環境だった。
そして、業務内容もやり方も押し付けられた結果、1年で会社にこれなくなる人が多数いた。

次は、個人の能力を発揮できる業務で、規模は5000人以上の会社を条件に探した。

そこで今の会社に入ったが、個人主義は思わぬ弊害まみれだった。
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確かに、自由に泳がせてもらうことができ、コンプライアンス業務の立ち上げ、契約課の創設、株式業務の対応、社内規定の定めなど法務を多岐にわたりスタートさせた。
そして、これらの業務を会社全体で連携することで会社全体を見渡せ、沢山の出会いがあった。
しかし、一人だった。人と成功の喜びを共有することがない。加えて、成果を観察、横取りしたがる人ばかりだった。
チームではなく個人で業務を持つため、各個人は自らが生き残るべく、仕事を囲い、自分を固定するのだ。本社の約7割の人が縁故採用のファミリーカンパニーは、仕事ができる人がいないため、「観察→奪う→囲う」が生き残るすべになっていた。
縁故ではなく自力で昇ってきた役員は、「本社で誰が仕事できるの?建物売ったら。」そんなことまで言う始末だった。

気づいたときには遅かった。
私が始めた業務は、隣の席の同僚に呆気なく横取りされ、彼は私を踏み台に一気に課長にまで昇った。
そして私は、過去に例のない最短の昇給という名目の微々たる賃金アップで堪えるしかなかった。
異動だった。
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もし新たな組織ではたらくことができたなら、
人ごとに仕事を持つのではなく、部署で仕事を持ち部署で仕事をシェアしつつ、仕事や成果の横取りがない思いやりのある会社に行きたい。
搾取に怯えず、チームで喜びをシェアしたい。

そして、ファミリーカンパニーではなく、サラリーマン社長の会社だとなお良い。
ファミリーカンパニーは、仕事ではなく仲良しグループで繫がっているため、各部署は好き嫌いでできた塊。長いものに巻かれることは、自分には合っていない。

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転職時には、年収、規模、業務内容に目がいきがちだが、長くストレスレスで働くには、「組織の体質」の見極めも重要だったのだ。
入ってみないとわからないではなく、当たり前の予見を怠ったツケは自分に回ってくる。

ただそれでも、「拡販増益」といったような会社全体の目的がある分、向かうべきところが全員一致しているので、
一定の意思の合致がある。
目的なく変化も求めない、頑張らないように頑張るハラスメント体質の国家公務員よりは、少し前進した。

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自分の周りの人は、誰しも会社に不平不満を言っている。人付き合いと同じように100%の合致はなくとも、どっかで納得できるところで生きていけるように、自分の能力ばかりではなく相手の体質も見抜いていきたい。

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