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心が動いた瞬間に見えているものを記憶する-「プロデュースの基本(著:木崎賢治)」

世界中の愛あるみなさま、
本日もご覧くださりありがとうございます。
いかがお過ごしでしょうか?

今日、ご紹介する本はこちら。

著者は、沢田研二、吉川晃司から槇原敬之、BUMP OF CHICKENなどそうそうたるアーティストをプロデュースしてきた木崎賢治さん。

現在は75歳で現役プロデューサー、20代のアーティストのプロデュースをされてたりします。その時点でもうめっちゃすごいです。

なぜ木崎さんがプロデュースをして、ヒットを出し続けていられるのか?

ベースにあるのは、好奇心と分析だと感じました。

何かを見て「いいな」から「作りたいな」に変わり、「どうなっている?」と構造を調べ、実際に「作ってみる」というプロセスが基本となっているとのこと。

いいなと思ったものは、何故いいなと感じたのか?
何故の部分が感覚的なことから、それをブレイクダウンして何がまで落とし込んでるんですよね。

アーティストにちょっと違うなという所の修正をお願いする場面があるんです。感覚的に伝えるのではなく、具体的に例えばこのコードという所まで落とし込みをされています。これも分析の賜物だと感じています。

音楽業界で、大物の先生達とお仕事されていく中でやっぱり巻かれちゃういそうになる時もあるけど自分の違和感を大切にしている。しかし、大先生を怒らせちゃうこともあったようです。(ここは私も学びにつながります)

源泉になるのは、もっといいものをつくりたいという一点。
それが同じクリエイターとして伝わるからこそ、協力してもらえる。

また、第3章で人と仕事をする事っていう章があるんですね。

この章があることが事態が非常に興味深いなと思っています。
木崎さんは非常に構造的論理的の方だと思うんですよ。
(僭越ながら私、シンパシーを感じています)

なので、大先生やアーティストたちに対して、頭ごなしに論理では人は動かない。より良いものを作るためにも、いかにプライドを保ってその人を尊重できるのかというところも大事なんだなと改めて感じ入りました。


第4章”ヒットを作るために僕がしていること”では、具体的な法則が書かれています。

私の中で一番ヒットしたのが「心が動いた瞬間に見えているものを記憶する」。

槇原敬之さんの例が書かれていいます。悲しいとか寂しいとかを直接的に書くんじゃなくってその場面の風景を出来事を描く大切さ。

どんな歌詞かと言うと彼女との最後のドライブで鎌倉の海岸に来て彼女が手をかざしてくれたおかげでタバコに火がついた。吾分かれて行く二人でもまだ一緒にできることはあるんだよね。それを聞いていいじゃないと答えると、まだ先があるんですだからといって後戻りしても僕らは幸せになれないよねと続けました。

一つの絵が見えたらそれが歌になる時代が違えどおそらく松尾芭蕉だって同じように表現していたんではないでしょうか。  P.158

プレバトから俳句に興味をもちました。夏井先生がおっしゃっていることと同じだなと。情景をそのまま書く。すると余韻だったり気持ちが体感できると。

後は木崎さんと福山さんがお仕事する場面で、福山さんがラブソングをあまり書いたことがない時の話。

付き合い始めの二人がデートして10車で送って行くと言うシチュエーションが見えてきたんです。

「好きになったらどうしてあげたいの?」「なんでそうしてあげたいの?」みたいに質問をしていくと福山さんからは「僕の好きな所に連れてってあげたいんです」とか「僕をわかってもらえるようになりたいから」とかずっといろんな言葉が出てきました。

〜中略〜
後から聞いた話なんですが、福山さんは、それまでそんなふうに自分をさらけ出すような表現の仕方はしていなかったようで、僕のインタビューに驚いていたそうなんです。

だけど、見られたり知られたりすると恥ずかしいと思うくらいのことじゃないと、人の心にもきっと響かないですよね。    P. 168

私もnoteを書きながら、見られたり知られたりすると恥ずかしいようなことを書くようにしようと肚を決めました。

実際書いてみるとそんなに恥ずかしいものでもない気がするんですが、書いているとこんなこと書いて大丈夫かな。。とか不安になったりしてます。しかし、その方が実際には心に届くような気がしています。

他にもいい話がたくさんあります。私もクリエイターの端くれとしてずっと手元に置いていきたい一冊です。

よければ読んでみてください。

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では、またごきげんよう〜。
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