はじめてのフィルムカメラと出会った日🗼東京 📸
フィルムカメラをはじめたいと、中古のカメラ屋さんに行った。
当時 阿佐ヶ谷に住んでいたため、ほど近い 吉祥寺のORLEYA CAMERAさんへ。
(現在は、実店舗は閉店されています。)
お店の方が親切にいろいろ話してくださって、作例も見せてもらったり、何時間も うんうん迷いに迷って、konica c35 fdのクロを購入させてもらうことにした。
このお店でのkonica c35 fdとの出会いがあったからこそ、こんなにもフィルムカメラが大好きになったと思う。
(実は同機3台目で、愛機となった。)
とても丁寧に一緒に考えてくださって本当に感謝。
私もそんなふうに、仕事をしたり人に接したいなと思う。
konica c35 fdを選んだ基準や理由
①コンパクト、軽量
→ずぼらで、荷物はできるだけ軽くして、日々持ち歩きたい。
→2011年からコンパクトデジタルカメラで写真を毎日撮影していた。しかし一眼にした途端に撮影頻度がかなり落ちてしまった経験があった。
②性能が抜群に優れている
→f1.8のレンズ/シャッタースピード・ピントの調節が可能。
→むずかしすぎない操作性がよく、しかしシャッタースピード・ピントを自分で動かせて 多重露光ができるカメラがよかった。
③偶然性も強いフィルムカメラ
→ズームはできず単焦点カメラ、一眼ほどコントロールのできない楽しさがある。
④レンズの色味が、色彩鮮やか
→カメラ会社ごとの作例を見て好みを探す。
⑤見た目の可愛さ
→シロも可愛かったのだが、戦時中にはクロを使用していて(光って敵に見つからないように)などの話を聞いて、平和な世の中で 写真をできている幸せを思ってクロにした。
見た目の可愛さもクロが好みだった。
→後にクロはとてもとても希少だと知る。
⑤お店の方がkonica c35 fd好きで勧めてくれた
→後に、東京の中古フィルムカメラ店を10軒ほど回ってみたらどこにもkonica c35 fdは置いていなかった。
ORLEYA CAMERAさんには、シロを含めて当時2~3代置いていたので、好きだったのがうかがえる。カメラ好きの中でもfdは人気があるらしく、お店に出すたびにすぐ売れてしまうと話していた。確かにそうだったと推測できる。
カメラを持って町を歩くと、景色が違って見える。
おもしろい、美しい景色を探すようになる。
2011年引きこもっていた頃、一歩一歩 足を踏み出し 歩くのも苦しかった。そんなときカメラは私の足を運ぶ手伝いをしてくれた。
そして、おもしろく美しい景色を日常から探す手伝いをしてくれた。
久しぶりに写真、そして初めてフィルムカメラで写す世界は、
デジタルの何度でもやり直せる世界とは違って、1枚1枚のシャッターを押すたびにいのちのこもるような感じがした。
そして、カメラを持っていると、会話が生まれていた。
カメラって、コミュニケーションも生み出してくれるんだなという感動があった。
そして何度か顔を合わせていたはずのお店の人も、こんなこと考えているんだなと知れたのが嬉しかった。
多重露光の世界は、いつもの世界と違う世界を見せてくれる。
ここであって、ここではないどこかへ。
f1.8の明るいレンズのおかげで、夜も月明かりのみで、こんなにも明るい。
シャッタースピードも上げてしまえば、夜だって、美しく写る。
このヘキサノンという優れたレンズのおかげで、私のいつもみていた景色がとても美しく見える。
目というレンズはとても優れているから、携帯電話などで写真を撮ってもどうも美しさが伝わらないなと思っていた。
しかし、このカメラは私のみている景色の美しさを、そのままともまた違う しかし最上の美しさで景色を見せてくれる。
現像から返ってくるのがいつも楽しみで、プレゼントを待つようにワクワクしている。
この美しく豊かなカメラと共に日々をすごせるのがとても嬉しい。
カメラをつくってくれた人たちや、このカメラをすすめてくれたお店の方、konica c35 fdにたくさんのありがとうを言いたい。
そして、フィルムカメラとともにあそびながら日々を生きられる 平和な世界であれと祈りながら、私は写真しつづけたいと思う。
読んでくれた方も、ありがとう!
あなたのカメラとの日々も美しく豊かでありますように!
(写真撮影 📸 konica c35 fd 🗓️ 2021/2/27)
写真と言葉を綴ったひと
瀧澤綾音
演者・美術モデルとして活動。
6歳から演劇に演者として関わり、20歳でインスタレーション作品に感銘を受け「より体感・実感的な作品を演劇でつくりたい」と上京。
市民芸術文化会館りゅーとぴあ APRICOT/文学座附属演劇研究所/美学校 演劇 似て非なるもの/無隣館/映画美学校 アクターズ・コース/未来の踊りのためのプログラムで表現や創作について培う。
2022年 調布市せんがわ劇場演劇コンクール俳優賞 受賞。
演劇・パフォーマンス・映像・写真・旅・癒し・インスタレーションなど重なり合う、より体感的な、作品の創作や出演を続けている。
2011年から写真の撮影をはじめ、
2021年よりフィルムカメラでの撮影を開始しました。
フィルムカメラkonica c35 fdの写真を載せた「日々を愛でて」をInstagramでやっています。よかったらみて&フォローいただけたら嬉しいです!
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