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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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#日記

サラダ分配に命をかけた女

サラダを取り分けたら天下一。 誰にでもそんな友人が一人はいるのではないだろうか。 私にもいる。 サラダ分配に命をかけた女、Mだ。 あれは確か、日本でバイアグラが認可された頃だったと思う。 飲み会で意中の男性を落としたければサラダを取り分ければいい。そんな胡散臭い噂が巷に流れた時代だった。 恋人探しに躍起になっていた我々5人組は夜な夜な居酒屋に集まってはサラダを大量注文し、一心不乱にサラダを取り分けた。 1人で小皿を何枚も使うもんだから、ここは回転寿司でしょうか?と思わ

吾輩は四男である

吾輩は四男である。 吾輩は、虫を愛し、 泥・土・水溜りが大好きな イケイケ5歳である。 吾輩は、誰の言う事も聞かない。 注意を受ければ、無視をする。 本気で怒られたら、笑って誤魔化す。 吾輩は、無敵だ。 常に1番上がいい。 誰も吾輩の上にいくことはできない。 吾輩は、木工や製作が大得意である。 いつもセンスが爆発してしまい、自分の才能に目が眩む。 吾輩は、たまにデートもする。 これが、日々のストレスの息抜きになるのだ。 吾輩にも、ついに念願の妹(イッヌ)ができ

「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

「全然大丈夫です!」という言葉を信用してはいけない。 頑張り屋さんは「大丈夫?」と聞かれれば、条件反射のように「大丈夫です」と答える。 本当は大丈夫じゃないのに。 私が「シワもシミもひどくて」と嘆いてみれば、それを聞かされた年下は気を使い「全然大丈夫ですよ」と引きつった笑顔で答える。 全然大丈夫じゃないのに。 前者は相手を心配させないための「大丈夫」 後者は相手を安心させようとする「大丈夫」 今回は後者のパターンの話だ。 例えば私が「私ってブスだよね」と自虐発言をす

真冬のオペラグラス

ファントム!ファントム! 今年の大寒もめっちゃ寒かった。1年で1番TRFの『寒い夜だから・・・』を聴きたくなる日だったな。去年よりも確実に寒い気がしたし、ヒートテックとダウンを着ていても全く意味がなかった。 でも、1番は去年の冬のようにマスクをしていなかったからかもしれない。 私は、そんな日にミュージカル『オペラ座の怪人』の来日公演を観に行った。本場ブロードウェイでは、35年のロングランを経て、去年4月に上演が終了したそうだ。本作に触れるのは、子供の頃に児童書籍で読んだの

目覚めへの囁き

その時間が訪れる一日の終わり 街が寝静まった後の夜のその後の 飛び出してゆくその先へ いつものあの場所へ 時を越えて この場所を越えて 色とりどりのあの花の咲くところへ さあ いこう アクリル樹脂 B3サイズ 1995 夢の時間は大切な時間。3歳くらいの子供のころから、朝起きて玄関の外に出た時に表の道路一帯に残っている匂いを嗅いでいました。陽が昇って朝が来る前の匂いです。言葉を覚えた後には「おっきい人たちが来てたよ」って言っていました。その後にさらに「巨人さ

月蝕の誘導瞑想から

7月5日の日曜の午後の一番目からのセッションは、後半に誘導瞑想をしました。ちょうど月蝕のタイミングでの誘導で、そのままそのエネルギーの世界へと旅をしていただきました。 私は、誘導瞑想の際の誘導ではスクリプトの用意をしません。誘導文の用意をこれまでの約15年間の中でしたことがありません。多くの場合には用意するのが普通だと思います。特に最初の段階では教わった先生が用意してくれた誘導文を使ったり、そこから自分で誘導文を考えたりしていくことも始まります。 とある時、私のヒプノ(催

ホン雑記918「奥に細道」

日曜日の夜に嫁とつるんで再放送の「日曜美術館」を観る習性があるんだけど、昨日のは良かったなぁ。 どうも権威に「ケッ」と思っちゃうケがあるオレは、教え手になった時点でその人はホンモノのその道の人じゃない、と決めつける偏見があった。 クラシック作曲家の中では一番思い入れのある(いうてもそんなに曲しらんが)ショパンも弟子や教え子がいたんでそのへんはまぁ矛盾するんだけどもさ。 ボイトレコーチとかに作詞作曲歌唱する「音楽家」が皆無だよなぁってのがデカいのかもしれん。 で、昨日の日本画

違う方たちに対して効果がありました

 ↑先日こういう日記を書きました。  おかげさまで、あらかじめ作っておいたTO DO LISTを全て達成することが出来ました。  やはりnoteで「〜します」と宣言してから物事に取り組むのって良いですね!  言霊パワーというか、皆さまに見張られている…じゃなかった皆さまから見守っていただいているパワーをひしひしと感じました。  わたしに元気玉を分けてくださった皆さま、ありがとうございます。  ところがどっこい、なんと三連休明けもなかなかYさんとタイミングが合わず、今

いつか見た風景 43

「虫の知らせが届くまで」  2500年も前から中国ではそう言われていたらしいよ。生まれつき人間の体の中には3匹の虫がいるってね。頭に一匹、お腹に一匹、それから下半身にも一匹ってさ。虫たちが何をしてるかって? それが驚いたことに人間が悪い事をしていないか監視しているんだよ。虫たちは庚申の日の夜に人間が寝ている間に体から抜け出して天帝に報告するんだってさ。あ、天帝ってのはこの世の創造主みたいな神様って感じかな。つまり昔流に言えば先生に告げ口する学級委員みたいな奴がさ、私の体の中

いつか見た風景 10

「忘却の作法」  忘れたくないものたちには、それぞれに理由がある。それぞれには背景があり、プロセスがある。何よりそのものたちが持っている固有の匂いが存在する。だからそのものたちを忘れないために書くこの記録には、タイトルが必要だ。                     スコッチィ・タカオ・ヒマナンデス  今思い浮かぶ私のお気に入りのタイトルはと言えば、アンソールの「酢漬けのニシンを奪い合う骸骨たち」、ダリの「記憶の固執」、フリーダ・カーロの「死を考える」、シャガールの「

新・編集部員加入!?〜編集部の雑談〜

北山:ひと月が経つのは早いね。今月も編集会議の時間です。よろしくお願いします。 さて、前回の会議から、フォロワーは何人増えましたか? 宮崎:約80人増加で、現在は315人。 四ツ谷:前回のひと月では150人伸びたから、増加数は半減だね。 宮崎:記事はたくさん出しているはずなのに……。圧倒的に伸びるものがなかったのが問題だと思う。やっぱり前回分では「路上インタビュー」の記事がそれなりに伸びたのが良かった。 北山:今月はゲストライターの牛窓くんが素晴らしいルポを書いてく

怪しげなホストのスカウトについていったらペンネームができた話 #3(完結編)

(前回) 「お兄さん、めっちゃかっこいいですね」 胡散臭いスカウトマン(通称シド)におだてられ、僕は歌舞伎町の奥の奥にある雑居ビルの中に招き入れられた。 そこで待ち構えていたのは、夜の蝶たちがゆらゆらと飛び交う、眩くも汗臭い世界だった……。

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怪しげなホストのスカウトについていったらペンネームができた話 #2

(前回) 「お兄さん、めっちゃかっこいいですね」 胡散臭いスカウトマン(通称シド)におだてられ、僕は歌舞伎町の奥の奥にある雑居ビルの中に招き入れられた。 そこで待ち構えていたのは、夜の蝶たちがゆらゆらと飛び交う、眩くも汗臭い世界だった……。

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怪しげなホストのスカウトについていったらペンネームができた話 #1

「お兄さん、めっちゃかっこいいですね」 紀伊国屋を冷やかしに行くため新宿駅東口を歩いていると、地上に出てすぐのところで、見知らぬ男性に声をかけられた。 ――なんだ? 俺に言っているのか? だとしたら馬鹿にしているのか? 自慢ではないが、これまでの人生で「かっこいい」だなんて言われたことは一度もない。 いや、地元のお弁当屋さんのおばちゃんには何度か言われたことがあったかもしれないが、こちとら自他ともに認めるモブキャラである。 聞きなれない言葉に、思わず立ち止まると、ロッ

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