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生成AI学習5つのステップ📚私の体験談

こんにちは、Ayano@業務改善を愛する人です。
前回は、生成AIの活用方法を紹介しました。私自身学習を始めてから2か月ほどですが、今では毎日生成AIを活用しています。まだ使っていない方にも、ぜひこの便利なツールを使いこなしてほしいと思います。今回は、私の生成AIの学習方法をご紹介します。

「生成AIとは?」については前回ご紹介しましたので、必要な方はこちらからご覧ください。


Step0. 学習を決意

ChatGPTのアカウントは昨年作成していましたが、少し触ってみただけで本格的な活用には至っていませんでした。本腰を入れて学び始めたきっかけは、AIブームの高まりを受けて、今後は業務改善の手法としてAIが必須になってくると感じたからです。実際に学び始めてみたところ、AI活用スキルは業種や職種を問わず、多くの人にとって有益になり得ると感じました。

Step1. 「何ができるのか」をインプット

私は学習の初期段階で本からインプットすることを好みます。理由は書籍なら編集・校正のプロセスを経ており、質の高い情報が体系的にまとめられているからです。新しい分野を学ぶ際は、実際に書店に足を運び、該当コーナーの平積み本を中心に数冊を手に取って、読みやすさを確認して選びます。今回そうして購入したのが以下の書籍です。

この本を読んで、ChatGPTの能力が私の想像を大きく超えていることに気づき、ちゃんと活用できるようになろうと決意しました。2024年1月に出版(2023年11月時点の情報に基づいて作成)のため、最新モデル(GPT-4o)には言及されていない点にご留意ください。ただしGPT-4の機能を中心に解説されているので、ChatGPTの基本的な使い方を学ぶ入門書として、今でも十分役立つと思います。

Step2. 日々最新情報にふれる仕組みづくり

生成AIの技術は日々急速に進化しているため、最新の動向を追いかけるためにはインターネットから最新情報を効率的に獲得する必要があると考えました。私が実践している2つの方法をご紹介します。

X(旧Twitter)での情報収集
生成AIを活用しているインフルエンサーや研究者をXでフォローしています。彼らの投稿を通じて、最新のAI活用事例やセミナー情報をリアルタイムで知ることができます。また、インフルエンサーが最新の生成AIモデルを実際に使用している様子を録画した動画を投稿してくれたり、Xのスペース機能を利用した生配信で最新情報についてのリアルタイムな解説を聞けるのも大きな利点です。
どんな人をフォローすればいいかわからない方は、以下で紹介されている人をまずはフォローすると良いと思います。

Googleアラートの活用
「生成AI」というキーワードでGoogleアラートを設定し、毎日関連ニュースをメールで受け取るようにしています。これにより、業界動向や新しいAIツールの登場などを見逃さずにチェックできます。Googleアラートは生成AI以外のトピックでも、最新情報を得たいときによく活用しています。

これらの方法を組み合わせることで、特別な時間を割くことなく、日常生活の中で自然と最新情報に触れる環境を整えています。常に新しい情報に触れることで、生成AIの可能性や活用方法についての理解が深まり、自分なりの活用アイデアも生まれやすくなります。

Step3. 無料オンラインセミナーに参加

書籍やSNSでの情報収集に加えて、オンラインセミナーにも参加しました。最近では、多くの企業や専門家が生成AIに関する無料セミナーを開催しています。これらのセミナー参加には、以下のメリットがあると考えます。

  1. 最新の活用事例を知ることができる

  2. 専門家の生の声を聞ける

  3. 参加特典として有用な資料がもらえる場合がある

3.の「有用な資料」とはプロンプト集です。プロンプトとは、AIに対する指示文や質問文を指します。適切なプロンプトを使うことでAIからより良い回答が得られます。プロンプト集はこの指示文例集で、生成AIを活用する際に役立ちます。note記事でも探せますが、本格的なプロンプトは有料公開のケースが多いように見受けられます。
なお、無料オンラインセミナーの開催情報はXやPeatixなどで見つけることができます。

※セミナー参加の注意点
無料オンラインセミナーに参加する際は、申込前に主催者を確認しましょう。オンラインスクールが主催の場合、入会への誘導を目的としていることがほとんどです。「AI活用スキルがないと将来仕事を失うリスクがある」といった不安を煽り、時間制限付きの割引や限定入会枠を提示するなど、即決を迫る手法にご注意ください。それらの手法を取っていても、内容が伴っているスクールもありますが、内容が伴わない悪質業者も存在するため、慎重に判断しましょう。複数のインフルエンサーが登壇する形式や複数社共催のセミナーは、そういったリスクが低く、より安心して参加できます。

Step4. 有料オンラインスクールに入会

私は生成AIに限らず、何かを学ぶときにスクールで学ぶことが多いです。これまでにコピーライター養成講座や、キャリアコンサルタント養成講座、英会話スクールなど、多くのスクールで学びました。真剣に学ぶ仲間を作ることで、学習をより楽しみながら、効果的なものにできると実感しています。生成AIについても、Step3までの方法で学ぶうちに、もっと広く深く学びたくなり、有料のオンラインスクールに入会しました。現在進行形で学習中ですが、以下メリットを感じています。

  1. 習得スピードの向上:体系的に整理された質の高いコンテンツにより、効率的に学習を進められています。前述のプロンプト集も充実しています。

  2. 学習モチベーションの維持:課金したからには元を取らねばと、自然とプレッシャーがかかり、学習を怠けにくくなります。

  3. 最新情報の入手:スクールが用意したコンテンツ以外にも、SNSを通じた会員同士の交流で、日々新しい情報が入ってきます。

スクールでの学習は、私にとって単なる知識習得の場ではなく、新しい可能性を広げる機会にもなっています。

Step5. 生成AIパスポートを受験

学習の一環として、今月「生成AIパスポート」という資格試験を受験しました。この資格は、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が発行するもので、生成AIの基礎知識や簡易的な活用スキルの習得を証明するものです。
生成AIへの取り組みを客観的に示せる点に魅力を感じ、受験を決めました。試験勉強を通じて、AI技術の基礎や研究の歴史、関連する法律やガイドラインなど、幅広い知識を得られました。この学習により、最新のAI関連ニュースへの理解が深まったと実感しています。(結果が出たら、改めて受験レポートをまとめる予定です)

副読本として
テキスト以外にも知識を深めるため、以下2冊を読みました。

日本のAI研究の第一人者、松尾教授の2015年の著作です。9年経った今でも通用する内容で、その先見性に感銘を受けました。人工知能研究の歴史とディープラーニングの革新性を理解でき、AIを正しく活用する重要性を学びました。

生成AI革命の技術、影響、未来について論じられています。「現代を生きる私たちは、歴史上で初めて人間より賢い存在を目撃する可能性があります」という言葉が印象的でした。技術進歩は止められないという認識のもと、変化に対応する重要性を再認識しました。

両書とも若干難解な章もあり、読み進めるのに時間はかかりましたが、AI技術への理解を深めるうえで有益な良書でした。

おわりに

ここまでStep1からStep5まで私の学習過程をご紹介しましたが、これらすべてを実践する必要はありません。大切なのは目的や目標に合わせて、最適な学習方法を選ぶことだと考えます。この記事を一つの参考例にしていただければ幸いです。

前回の記事でも触れましたが、改めて強調したいのは、生成AIはあくまで「手段」だということです。自戒も込めての発言になりますが、生成AIを学ぶこと自体が目的にならないよう注意しましょう。本来の目的である業務改善や日々の仕事、暮らしの質の向上のために、生成AIを効果的に活用していきたいですね。

ご覧いただき、ありがとうございました。

「スキ」だけで十分うれしいです。サポートいただいた場合は、”業務改善”関連書籍の購入費にあてさせていただきます。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。