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生成AI活用で業務改善!初心者ガイド🔰

業務効率化の切り札として生成AIが注目を集めています。一方で、具体的な活用方法がわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、生成AI初心者の方に向けて活用方法をお伝えします。


まずは初心者向けに、生成AIの基礎知識とツール選定について説明します。不要な方は目次から「3. 生成AIの活用事例」へ飛んでください。

1. 生成AIの基礎知識

生成AIとは?
生成AIは文章、画像、音楽、プログラムコードなどを自動生成するAI技術です。代表的なものにChatGPT(OpenAI)、Gemini(Google)、Claude(Anthropic)、Llama(Meta)などがあり、これらは大規模言語モデル(LLM)と呼ばれています。技術的な分類は以下のようになっています。

画像・音楽・音声・動画をつくる生成AIも
生成AIには、画像・音楽・音声・動画などを生成するAIも含まれています。無数のサービスが登場していますが、ジャンル毎にサービスをピックアップして以下にまとめました。

ChatGPTでも画像生成が可能ですが、ChatGPTと同じOpenAI社が開発した画像生成AIの「DALL-E 3」が裏側で動いています。

2. 生成AIツール選定

いわゆる「3強」の無料版と有料版の比較表を以下にまとめました。

※2024/6/23時点、価格は個人契約の場合の情報です

初めての方は無料版から始め、使用感を確かめることをおすすめします。
つい先日まではGPT-4oが最強と言われていましたが、6/20にClaude 3.5 Sonnetが発表され、GPT-4oを上回る性能とも言われています。性能は日々進化していくので、ツール選定に時間をかけるよりも、まずは使い始め、使いこなすスキルを高めることに時間をかけましょう。
有料版も気になる方は、今ならGemini Advancedが最初の2か月無料キャンペーンをやっているので、そちらで試してみるのもありだと思います。

3. 生成AIの活用事例

生成AI活用により、幅広い業務の効率化が可能です。ここでは初心者向けに取り入れやすい事例をいくつかご紹介します。

  • 文章作成:メール、企画書、アンケート作成などの文章作成をしてもらうことができます。文章のトーンやスタイルを指定すれば、より適切な文章を生成します。翻訳・要約・校正も得意です。クレームへの謝罪メールなど、人間が書くと精神的に疲弊してしまう文章もAIならサクサク作ってくれます。

  • 情報収集とリサーチ:特定のトピックに関する情報を収集・調査できます。3C分析、4P分析、PEST分析、SWOT分析・・・など各種フレームワークにも対応可能です。

  • アイデア出し: 新しいアイデアをブレストする際に役立ちます。たとえば「新製品のプロモーションアイデアを考えて」と依頼した後に「具体的なステップに分けてプロモーションプランを作って」と依頼すれば、実行プランも作成できます。視点を広げ、新しい発想を得るのに有効です。

  • データ分析:データ分析やグラフ化、課題の抽出に役立ちます。たとえば、お客様アンケートで記述式回答が1,000件も集まったら、人間がひとつずつ読み込むのはとても大変ですが、AIならデータからパターンや傾向を一瞬で抽出できます。

  • 学習支援:わかりやすい解説や学習計画、演習問題を提供できます。「LLMの仕組みを小学生にわかるように教えてください」のように、対象者を記載するとより的確な回答が得られます。(この回答が見たい方はこちら)人間相手だと何度も質問するのは申し訳なく感じてしまいますが、AIになら遠慮なく食い下がれますね。

4. 生成AI活用の注意点

生成AIを活用する際には、以下の点に注意が必要です。

  • ハルシネーションへの対応:ハルシネーションとは、AIが実際には存在しない情報をあたかも事実のように生成してしまう現象です。対処法として、AIの出力は常に人間がチェックすること、重要な事実や数字については裏取りする対応が必要です。AIに具体的な情報源を尋ねて確認するのも有効です。

  • データの機密性と情報セキュリティの確保:機密情報の漏洩や不適切な取り扱いのリスクがあります。機密情報はAIに入力しないなど、会社で定められているガイドラインに従うようにしましょう。

これらの注意点を踏まえ、生成AIを有効活用し、業務を効率化しましょう。

5. noteでの活用方法

この記事を読んでくださっている方の中には、日々noteを更新されている方もいらっしゃると思いますので、note記事作成における活用例をお伝えします。

note記事作成のサポート
どの程度生成AIに任せたいかによって利用方法は異なりますが、細かく分類しすぎてもわかりづらいので、ざっくり3パターン例示します。

① テーマを指定し、構成から文章作成までAIにお任せ
② 目次まで指定し、目次に沿った文章作成をAIに依頼
③ 章ごとの要点まで指定し、文章作成だけAIに依頼

私の場合は上記3パターンを組み合わせて、記事作成をサポートしてもらっています。まず書きたいテーマを決めたら、テーマだけ指定して目次案を出してもらいます。その回答を参考にしつつ、自分で目次を作成し、その目次に沿った文章をAIに出力してもらいます。その文章から着想を得て、章ごとの要点をまとめます。それらをもとに再度AIに文章全体を書いてみてもらい、その文章をベースに加筆修正を行います。

私はnoteでの発信を通じて、自身の業務改善スキルを磨きたいという想いがあるので、このようにAIを壁打ちの相手にして記事品質を上げる使い方をしていますが、もしnoteをスピーディに量産したいのであれば「① テーマを指定し、構成から文章作成までAIにお任せ」でも、記事らしい文章が完成します。ぜひ試してみてください。

note記事タイトル作成のサポート
私は記事作成後にタイトルを決めているので、生成AIに記事内容を伝えてタイトル案を出してもらっています。過去記事との統一感も出したいので、以下のように依頼しています。

私は業務改善をテーマにブログ記事を連載しています。
{新しい記事の内容}を参照し、
記事内容を端的に表す魅力的なタイトル案を、
{過去の記事タイトル}と統一感のあるスタイルで、
24文字(UTF-8で72バイト)以内で、
複数出してください。

#過去の記事タイトル
(過去記事のタイトルをコピペ)
#新しい記事の内容
(記事内容を全文コピペ)

私は昔コピーライター養成講座に通った経験があるのですが、生成AIの作るキャッチコピーのクオリティに感動するとともに、コピーライターとして生き残っていくことは難しくなるだろうなぁ…と脅威を感じます。

note記事の見出し画像やアイコン作成
このnoteを始めるにあたってアイコンをどうするか考えたときに、顔出しは抵抗があり、絵心は皆無なので、イラストレーターさんに似顔絵作成をお願いするしかないかなと考えていたのですが、ChatGPTでやってみたら簡単に作成できました。記事画像もイメージにあった画像がフォトギャラリーにないときは、ChatGPTに作ってもらっています。今回の記事画像と以下はChatGPTで作成しました。便利な時代になったなぁと実感します。

6. おわりに

生成AIは、業務効率化や新たな価値創造を促進する強力なツールだと思います。一方で忘れてはならないのは、生成AIはあくまで手段だということです。価値を生み出すのは、生成AIを使う人間の創造性と判断力です。”優秀なアシスタント”である生成AIを使いこなし、実際の成果に結びつけるのは私たち自身だという意志をもって向き合っていきたいですね。皆さんがこの強力なツールを使いこなし、仕事や暮らしをより楽にクリエイティブにできることを願っています。

次回は「生成AI学習5つのステップ📚私の体験談」をお届けします。
ご覧いただきありがとうございました。

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