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ただ信じることしかできないけれど


世の中、良い人ばかりではありません。


どうしようもないほど悪い人だっています。


一生懸命頑張っている人が報われなかったり、

善人が悪人に苦しめられている姿を見ると、本当に胸が痛みます。


「世の中が良い人ばかりにならないかなぁ・・・」


そんなふうに考えることがよくあります。


でも非常に悲しいことに、すべての人が善人になることはありえません。


ありえないからこそ、最後に善人が報われ悪者が成敗される勧善懲悪がテーマの映画やドラマが好まれているのです。


たとえば、善人だらけの世界を想像してみます。

全てが良い人。悪人なんて存在しません。

それでも”良いこと”と”悪いこと”の基準が人によって異なる限り、その世界の「良いこと」の中で優劣をつけてしまうことでしょう。

平等な世界ってなかなか実現しないものですね。


時々息苦しさを感じる世界で過ごす中で、私が信じていることがひとつあります。

正確に言うと”信じたい”ことかもしれません。


それは、

「悪いことをしたら自分に返ってくるよ」


という言葉。
つまり、因果応報ってやつです。


意味を詳しく調べると、

人はよい行いをすればよい報いがあり、
悪い行いをすれば悪い報いがあるということ

だそうです。


世の中から悪いことが無くならないことは理解しています。


だったらせめて、どんな形でもいいから

良いことをした人には良いことがあり、
悪いことをした人には、相応の報いがある。


そんな世の中であることを信じています。


実際の世界は、そうではないかもしれません。

私にできることといえば、そう信じることだけです。


そんなことしかできなくて、少し不安になっていた私に勇気を与えてくれた言葉があります。

それは谷川俊太郎さんが書かれた「信じる」という詩です。

笑うときには大口あけて
おこるときには本気でおこる
自分にうそがつけない私
そんな私を私は信じる
信じることに理由はいらない

(中略)

葉末の露がきらめく朝に
何をみつめる小鹿のひとみ
すべてのものが日々新しい
そんな世界を私は信じる
信じることは生きるみなもと


「信じることに理由はいらない」

「信じることは生きるみなもと」


この言葉たちが不安になっていた私に勇気を与えてくれました。

ちなみに、こちらの詩は合唱曲になっています。

「葉末の露が~」からのメロディが美しくて好きです。

ぜひ聞いてみてください。



話が少し逸れましたが、


良いことをしたら、良いことが起こる。
悪いことをしたら、悪いことが起こる。

そうあってほしいという思いは私の心の奥から湧き出てきたものです。


そんな私を私は信じる。

そんな世界を私は信じる。


ただ信じることしかできないけれど、

信じることは生きるみなもとだから。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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