記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【ドラマ02】ヴィンチェンツォ(2021)

私にとっては初めてハマった韓国ドラマで、ある意味記念すべき作品です。
この作品がおもしろかったからこそ、そのあとも韓国ドラマを観続け、いわゆる韓ドラ沼に落ちていくようになりました。

この作品が流行っていたのはちょうどコロナ禍。
友だちと直接会えない寂しさからオンライン鑑賞会をすることにしました。
共にNetflixに入っていたので、レビューなどで面白いと話題になっていたこちらの作品を何気なく選んでみました。
これがものすごく面白かったんです!!
1話につき1時間半ほどあるのに全く長く感じませんでした。

一回鑑賞会を開催するごとに一話くらいのペースで観進めていたのですが、続きが気になって夜中まで二話観てしまうこともあるほど。

遅ればせながら、鑑賞記録を書いていきます!



※この記録にはネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。





◆あらすじ

イタリアのマフィア・カサノ家の韓国系イタリア人の顧問弁護士ヴィンチェンツォ・カサノは地下に埋められた金塊を手に入れるため韓国を訪れる。
埋められているのはクムガ・プラザという雑居ビル。そこに住む個性あふれる住人たちを立ち退かせるため奮闘していた。
そんな中で悪事を働く大企業、バベルグループとの闘争にクムガ・プラザで弁護士事務所を開いていたホン・ユチャンの娘・ホン・チャヨンと共に巻き込まれていく。


ソン・ジュンギがとにかくカッコいい

ヴィンチェンツォを演じるのがソン・ジュンギ氏以外考えられないと思うほど、ピッタリな配役でした。何よりスーツがとにかく良く似合う!スーツ好きの皆さま、必見です。それなのに、私服やパジャマ姿などオフの装いでもきゅんとさせられるなんてずるい。
最初は冷酷非情でクールな雰囲気なヴィンチェンツォですが、少しずつ可愛らしくてコメディチックな要素が現れ始めます。そこの演じ分けが素晴らしいです。そのギャップがあるから、それをソン・ジュンギ氏が演じたからこそ、みんなヴィンチェンツォのことを好きになったのでしょう。
ちなみに、私生活でソン・ジュンギさんはこの作品でイタリア語指導をされていた女性と昨年再婚されてお子さんも誕生されたとのこと。改めておめでとうございます!

目には目を、歯には歯を、悪には悪を

この作品でもまさにそうでしたが、韓国ドラマにおける”悪役”って本当に『悪』ですよね。憎らしくてたまらなくなります。だからこそ主人公サイドを応援したくなり、勧善懲悪が果たされたときにはスカッとするわけです。
『ヴィンチェンツォ』でのヴィラン、いわゆる悪役はバベルとウサンでしたがとにかく、悪で腐りきっています。その冷酷非道さは普通の人間では太刀打ちできません。だからこそ、マフィア流で仕返しするヴィンチェンツォが妥当でしたね。しかもヴィンチェンツォの大切な存在にまで手を出すなんて。「人の命を何だと思ってるんだ!」と叫びたくなりました。
最後、悪役たちが死をもって裁かれるシーンはなかなかグロかったですね。韓国ではゴールデンタイムで放送していたかと思うと、すごいです。
やはり悪は裁かれるべき!

クムガ・ファミリーのキャラが愛しい

最初はクムガ・プラザを退去させる、ちょっと癖の強い住人たちくらいの存在だったのに、最終的には”ファミリー”と呼べるほどこの作品にとって重要な役割になるとは。観始めたときは予想していませんでした。
それにひとりひとり、とても良いキャラなんですよね。それぞれの持つ特技というか能力が徐々に明かされていって、よくこんなメンバーがこのビルに集まっていたな、と。個人的に好きだったのはアン君でした。
おかげで後から観たドラマにクムガ・ファミリーの誰かが出演しているのを見るとなぜか嬉しくなりました。

次第に大きくなっていったハンソくんの存在

クムガ・ファミリーも意外だったのですが、バベルの表面でのトップ、ハンソ君のことをこんなに好きになるとは思っていませんでした。最初はただ憎らしいだけの存在だったのに、だんだん「あれ、この人悪役なのにちょっと弱そう・・・」と思うようになり、最終的には「ちょっとアホなところが可愛い!」と思えるようになるなんて。なんだか自然とハンソ”くん”って呼びたくなるんですよね。
だからこそ、彼とのお別れはかなりつらかったです。韓国ドラマの感情の突き落とし方は本当にすごいですね。
ハンソくんロスになりそうだったので、『ヴィンチェンツォ』を観終わった後、演じていた俳優クァク・ドンヨンさんが出演されている別の作品を探して観たのは良い思い出です(笑)

ヴィンチェンツォとチャヨンのカップルが良い

この作品でメインかつ唯一のカップル。このカップルが推せるんです。
最初は全然そんな素振りのない二人が、だんだんお互いを大切に思っていることが分かっていくかんじが良かったです。
好きとは言わない。でも伝わっている。
その距離感が作品の雰囲気を壊すことなく、とても好きでした。

特にお気に入りなのが、このシーン。

ほろ酔いチャヨンちゃんが可愛いし、戸惑いながらも受け入れるヴィンチェンツォがステキ!カメラワークも身長差もGOODですね。
そして、何より忘れられないのがやはりラストシーン。韓国ドラマの歴史にも残る切ないラストシーンだったと思います。

◆総評

こんなに一つの作品のことを好きになれたのは久しぶりでした。
好きなものができると掘り下げたくなるタイプの私ですが、この作品でヴィンチェンツォが演じていたキャラがソン・ジュンギ氏の出演した作品を参考にしていたことを知り、テンションが上がりました。こういう小ネタ好きなんです。たとえば、15話で霊媒師として登場したのは『トキメキ☆成均館スキャンダル』で10年以上前に演じたヨリムを参考にしたのだとか。この作品の後に視聴しましたが、歳を取らなさすぎではないですか、ソン・ジュンギ氏。もうひとつは8話でシングァン銀行の頭取ファン・ミンソクにハニートラップを仕掛けるために登場したテ・ホ。これもソン・ジュンギ氏の出演作『スペース・スウィーパーズ』の役から名前を取ったらしいです。8話はこの作品のなかでも特にお気に入り!
韓国ドラマはメイキングやインタビューなどをYouTubeなどで気軽に観れるのでロスになりすぎず有難いです。
久しぶりにこの作品のことについて語ったので、また観たくなりました。
長いので気軽に観返すことはできないのが韓国ドラマの欠点のひとつ。でも、大好きな作品であることは変わりないので、またタイミングをみて観返してみようと思います。

この記事が参加している募集

おすすめ名作ドラマ

ドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?