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信州ギター祭り2022 11/5参戦感想戦

※11月11日 16時40分済み
momoseさんの展示ギター本数を間違えてました。大変失礼いたしました。
信州ギター祭り2022公式アカウントさま、ご連絡ありがとうございました。
信州ギター祭り2022Twitterアカウント:https://twitter.com/shinsyuguitar?s=21&t=y5aujSLx_O4B-TjlIZcPRQ

はじめに

 祭りに参戦してから2日たつも興奮冷めやらず。また次回の開催を期待して、書き残します。
 ※この記事の作成は11/7(月)です。校正の関係で投稿日は遅れてます。ご容赦ください。

 全くレポを書くつもりがなかったので、自分の記事は写真無しです。またお目当てのブランドに対する熱量が高めです。「レポよりはフランクに、エッセイよりは情報量多く」を目指した記事となります。

 「信州ギター祭り2022」で検索すると、全ブランド試し弾きの動画投稿されてる方や会場の雰囲気がわかりやすい動画が上がってますので、ぜひそちらもご確認ください。また2022/11/7現在も公式HPから出品一覧が確認できました。確認できるうちに確認しちゃってください。

信州ギター祭り2022公式HP:https://shinsyuguitar.wixsite.com/website

■信州ギター祭り2022 #とは

 信州はギター生産量日本一の地であり、信州ギターのクオリティの高さは国内外問わず高く評価されています。そんな信州ギターやブランドが多数集まるお祭りがそう、信州ギター祭りです。
 今年で4回目の開催ですが、今年は初めてアコースティックギターも展示され、エレキギター、エレキベースと合わせ200点以上もの国産ブランドが試し弾きでました。予約すればオーダーメイドの相談もでき、また工房に行かずにそのブランドの作り手さんとメンテナンス方法や楽器の特色、ポイントを細かく伺うことができた、超レアな楽器を見る・体験ができるお祭りです。長野県松本市の松本パルコで開催されました。

■来場のきっかけ

 自分は端的に、お目当てのブランドの試し弾きをしたくて行きました。
 1本のエレキギターを8年ずっと使ってますが、そろそろギターをメンテナンスに出したく、ここ2年近くギターを探してました。PRSやGretschを主に眺めつつ情報収集をしたときに一目ぼれしたのが、momoseのギターでした。でも流通が少なく、そもそも実物を見る機会も少ない。愛知県出身の自分は「一本入荷しました!(東京)」「一本入荷しました!(愛知だがベース)」「一本入荷しました!(愛知だがそのモデルじゃないモデルを試し弾きしたいんや)」と翻弄されてました。
 そんな時に、Twitterで信州ギター祭り2022の存在を知りました。あのmomoseが!!1本どころか60本超えて存在する展示会場なんて行くしかないでしょ!!
 他にも実は気になっていたブランドさんの名前を見つけたり、自分が最初に買ったギターブランドであるBacchusが出品していることも知り、嬉しさと興奮と興味と懐かしさと緊張の中、当日を迎えました。

■当日の様子を自分目線で

 ご時世もあり、来場には予約が必要でしたので、自分は11/5(土)16時からの入場券(無料)を予約しました。この日時にした理由は2つ。1つ目は2日目だと狙ったモデルが売買契約済みになるのではないかと思ったこと。2つ目は午前中に予約して遅刻するのが怖かったことです。
 ちなみにこの予想は半分正しく半分間違っていました。正しかったのはまさしく遅刻したこと。高速道路工事の影響で予定よりも2時間遅れで長野入りしましたが、長野でお昼を食べるつもりだったため、16時には間に合いました。間違っていたことは、自分の狙ったモデルは2日目ではなく、1日目の午前中で売買契約が成立したらしいということ。ちなみに16時時点で、自分が気になっていたギターの8割で売買契約が成立していました。祭りが盛り上がることは喜ばしい!

 とはいえ200本以上の展示があるお祭りですので、まだまだ魅力的なギターが残っていました。会場全体で70人ほどでしょうか。わいわいがやがやと温まっている会場に心躍りながら、来場と同時にディバイザーさん(momoseブランドやBacchusブランドを制作している会社さん)に向かいます。

 第2候補のギターが残っていたため、じっと見ているとスタッフさん×2から声をかけてもらえました。自分好みのギターをお持ち帰りすることを目標に、話した内容は以下の通りです。

・自分は買う気があること
・momoseの桜ギターはずっとずっと前から欲しかったこと
・でも試し弾きしてから決めたいこと
・今はレスポール(というギターの形)を持っているからそれ以外が欲しいこと
・実は通り過ぎるときに見かけたBacchusのギターも気になっていること
 をお伝えすると、とんとん拍子に試し弾きする流れになりました。しかもmomoseとBacchus、2本同時試し弾きをオッケーしてくれました。なんて贅沢な。一本を弾いている間にスタッフさんがもう一本を用意してくれる光景、これは王様でしか見られない光景では?

 試し弾きの間、スタッフさんがいろいろな専門用語を交えて解説していただいたのですが、自分が疎いこともあり簡単な説明も交えてくれました。そもそもとしてスタッフさんがギターをめちゃくちゃ好きなのか、「やっぱ音がいいわぁ」「見た目可愛いですよね!」「弾きやすいんですよぉ」と若干早口や独り言に近くなる部分もあり、16時台でもまだ興奮冷めやらないスタッフさんの様子がめちゃくちゃよかったです。このスタッフさんは埼玉からの応援のようでビビり散らかしました。よくぞ遠い所へ、お疲れ様でした。

 ちなみに話した内容としては、
・ギターの弾きやすさ(重さ、ネックの太さ、スケールの長短など)
・音作りしたときの音色の変化(歪み、クリーンでの音の違い、特徴)
・外見の特徴(やれかわいいだやれ美しいだ)
・2本の比較(音作りはこっちの方が云々、あっちだとこう鳴るかんぬん)
 でした。蛇足として、「自分は恥ずかしながら用語も木材の良し悪しもわからない。見た目を一番重視している」とスタッフさんにお話しした時、間髪入れず「外見はめちゃくちゃ大事」と肯定してくれました。この事実は初心者の方に広く知れ渡ってほしいと思ってます。
 有識者の方はぜひ、他試し弾きの際、確認したほうがいい項目あれば教えてください。

 そして自分はこの試し弾きでmomose……ではなく、Bacchusギターのお持ち帰りを決めました。やっぱり試し弾きって大事ですね。実物を見るって大事ですね。写真を見たときは「ほーん」としか思わなかったギターだったのに、実物を見た瞬間「可愛い」に心が奪われ、試し弾きした瞬間「ほしい」に染まりました。
 ちなみにこの時お持ち帰りしたギターですが、虫食いや病気となりやむを得ず伐採した木を使うプロジェクトから生まれました、そしてわざと虫食い箇所を残してあるのは、日本の森林に起きていることを知ってほしいという願いからだそうです。唯一無二なギターであること、プロジェクトの詳細を知ることができるのは、リアルイベントならではだと思います。

 このあと「せっかくなので一周してから買わせてください」と他ブースを回りました。他ブースもいいんですよ。はちゃめちゃにやんちゃなボディーの塗装や特徴的な外見がかっこいい子もいるし、試し弾きの音を聞くだけで振り向いてしまうような、艶のある子もいました。いましたけど、見るたびに(ヤダ……みんなかっこいいけどやっぱり自分のギターが世界一可愛い……)と親ばかを発揮しました。
 この親ばかは個人の好みの問題や思い出補正が含まれた結果だと思います。Twitterで拝見する限り、「○○ブランド最高!」「やっぱり△△しか勝たん」的なノリを呟かれてた方もいらっしゃるので、人によって祭りのメイン会場は違ったんでしょうね。どのブランドがメイン会場だったとしても、各々が最高な祭りを過ごせたのは間違いないでしょう。

 ちなみに木で作ったピック置き(小物ケース)や小さな人形、楽器カタログ、ブランド名が入ったピックを販売しているブランドさんもあり、普段の楽器屋さんとはまた違った品物も見ることができます。こういうちょこちょこしたものが置いてあると買っちゃいますよね。祭りの出店に立ち寄って運よくほかほかの唐揚げを手に入れた気分でした。

 会場を三周し、やっぱり自分はBacchusのギターが至高と判明しましたのでいそいそとスタッフさんの元に戻りお会計を終了。腰が低いスタッフさんと何度もぺこぺこ頭を下げながら会場を後にしました。

 ここまで16時30分。スピーディーすぎる!!

 さて、実はこの会場ぶらり旅の際中、ビビり散らかした出来事があったので蛇足をば。
 実はいつもYoutubeで拝見しているヨメトオレさんにお会いして(実在したんだ!)と驚愕すると同時に心の中でエールを送りました。お話する心の準備はなかった……またこれは会場を出た後で判明したのですが、どうやら尊敬するギタリストさんと同じ時間帯に会場にいたことが後で判明し真っ白な灰になったり、KANA-BOONのギタボである鮪さんもお買物されていたそうで、祭りの規模がでかすぎると心の中で和太鼓が鳴り響きました。わっしょいわっしょい。

 アコギエリアは1階下、島村楽器店に併設されてましたので、最後の最後に覗かせていただきました。試し弾きはしませんでしたがどの子も魅力的な塗装、外見をお持ちでスタッフさんが熱心に語っているのが印象的でした。ぜひ今度はエレキエリアと合同開催をお願いします。エレキ、アコギが一堂に会した姿が見たい……!

■大体の相場

・20万以上80万未満が多い印象でした。中央値は50万かな……?もう少し低いかな……?
 個人の肌間隔でいうと、国内ブランドのギターが、しかも信州ギター祭りだけのモデルもあるなかでこのお値段。え、安くない???なイメージです。

■来場をおすすめしたい人

・ギターやベースに興味がある、好きという人は行ってみて損がないイベントです
 お目当ての楽器がない人も、楽器屋で暇を潰せる人なら余裕で楽しめます。逆にお目当てがない状態でいった時の、不意の出会いを楽しんでほしいです。
 また小物(木で作ったピック置きや小さな人形、楽器カタログ、ブランド名が入ったピック)を販売するブランドさんもあり、普段の楽器屋さんとはまた違った品物も見ることができます。

・もちろん熟練者さんも楽しめます
 熟練者さんの知識や技術を受け止めてくれるだけのスタッフさん、楽器があります

・お祭りが好きな人
 照明にあたりキラキラと光るギターにベース。あっちでギターが歌い、こっちでベースが暴れまくるこの感じ、正しくお祭りでした。てか、なんであんなに皆試し弾きうまいんやろな……?

・出会いを楽しめる人
 スタッフさんとの出会い、語らい。制作に掛ける制作者の想い。お客さんの熱のこもった眼差しや熱い答弁。一心不乱に試し弾きする姿。スタッフさんから逃げつつも楽器から目を離せない人。実はまぎれていらっしゃるプロやYoutuberといった有名な方々。人が生き生きしている姿を見るのが好きな人ははちゃめちゃに楽しめます。あそこには幸福しかなかった。

■こんな人は来るとまずい

・軽率に楽器買っちゃう人。クレジットカードは置いて来場しましょう。

■ちょっとしたアドバイス

・自分がどういう立ち位置なのかスタッフさんに伝えると、話がスムーズです
 見に来ただけなのか、試し弾きがしたいのか、買う気があるのか、スタッフさんにギターの特徴を聞きたいのか。 伝えるのが難しい人は、行動で示しましょう。立ち止まってじっとギターを見つめるとスタッフさんの方から話しかけてくれます。もし話しかけてもらうのが苦手な場合、ちょこちょこ足を動かして立ち位置を2秒に1回は変えましょう。割と察してもらえた気がします。

・がちがちの初心者だけどめちゃくちゃほしいギター・ベースがある!という方向け
 1回は自分で楽器を持ってください。ネックが太すぎないか、抱え心地は重くないか、ずっと持っていたくなるほど好きか、などなど確認してほしいです。ほしいですが、自分から楽器に慣れていく(例えば、このギターは重いけどそのうち慣れるだろ!!いや慣れてみせます!!)という根性論もあるので、めちゃくちゃ大好きだと思ったものを買っていいと思います。
 どうしても試し弾きが恥ずかしい人。気持ちわかります。でも周りの玄人はほぼ聞いてません!10年たっても試し弾きが上手くない大人がここにいます!!(自分だ)それでも不安だと思いますので、スタッフさんにお願いしてスタッフさんが試し弾きした音を聞いてみるのもありだと思います。

・試し弾きしたいのであれば、自分の慣れ親しんだピックを持っていった方がいいです。ピックは貸してもらえますが、持ってこなかったことをちょっと後悔しました。

■まとめ

・スタッフさんがめちゃくちゃ丁寧で優しくて熱くてよかった
・お客さんが生き生きしていて幸せそうだった
・国産ギター、ベースがあれだけそろっている会場は圧巻だった
・想定外の出会いがある。実物を見るまで、試し弾きするまで何が起こるかわからない。だがそこが面白い
・唯一無二のお祭りでした。大満足でした
・来年も行きたい

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