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今の気持ちは、今のわたしにしか書けない

最近、自分の書いた過去のnoteをたまに読み返すようになった。

このアカウントの過去の記事たちは、その時々にわたしが感じたリアルな感情が閉じ込められている。あの時こんなこと考えてたな、こういうことがあったよな、なんてことを思い出すツールとして、とても良い。

多分、言葉にして文章にして残しておかなかったら忘れられてしまっていたこともたくさんある。だけど、その時のわたしが言語化することをサボらずにちゃんと書いてくれていたおかげで、今のわたしがしっかり思い出すことができている。日記を書いて残しておくことは、自分の頭の中の外付けハードディスクと同じ機能を持っているのかもしれないなって最近思っている。

そんなことを思ったのは、今日このマガジンを読み返していたから。

このマガジンには、その名の通り自分がお母さんになるまでの記録を書いたnoteを集めている(今でも絶賛妊娠中なのだけど)。

初めて妊娠検査薬で陽性が出た時のこと、妊娠したことを彼に伝えたこと、つわりが辛かったこと、初めて胎動を感じた日のこと、性別が判明したときのこと、何が食べられて何が食べられなくて、その時にどんな気持ちになって何を考えていたのか。

全部全部ここにちゃんと書き残している。たった数か月前の話なんだけれど、今読み返してもなんだか涙が出てきてしまう。きっと、こうして文章にして残していなかったら、この一連の流れだって「なんか色々あったよなぁ」で終わってしまいかねない出来事かもしれない。「色々あって、大変だったけど、辛すぎてあんまり覚えてないや(笑)」って。

でも、その時々のわたしが、しんどいなりにも、ちゃんと等身大の言葉で気持ちを残してくれていたから、あの時の感情が今でも手に取るように思い出される。それはきっと、これから先もそうなんだろうなって思う。

これから待っている臨月、出産、新生児育児。きっと全部あっという間に過ぎてしまうんだろう。でも、その時感じたことって、その時に残しておかないときっと後からは思い出せない。昨日のわたしと今日のわたしが違うんだから、明日のわたしも明後日のわたしもそれぞれ違うはず。その時に感じたことは、その時のわたしじゃないと残せない。リアルタイムで文章を綴らないと、思い出して書こうと思っても、ちょっとしたズレが生じてきてしまう。

きっとこれからもっと忙しくなってきたり、そんなに文章を書ける時間を作れなかったりするかもしれない。だけど、こうして自分の言葉で記録を残しておくことだけは、やめたくないなって思う。

妊娠の記録でマガジンを作ったのは、最初は誰かの役に立てばいいなと思ったから。つわりであまりにも辛すぎた時に、他の人の妊婦体験の記事をたくさん読み漁って「辛いのはわたしだけじゃない」って思えて励まされたから。妊娠生活って本当に人それぞれだし、全く同じ人なんていないと思うからこそ、わたしの場合も1つのケースとして誰かの役に立てたり、少しでも安心できる材料になれたらいいなと思ったりもして。
そんな見えない”誰か”に向けて作ったマガジンだったのだけれど、結局のところ一番の読者は他でもない自分だったりする。自分のために書いて、自分のために記録を残して、自分が振り返りやすいようにマガジンにまとめられている。一番恩恵を受けているのは間違いなく自分だった。

だからこれからも、自分のために、その時々の気持ちを書き残しておこうと思う。今のこの気持ちは、今のわたしにしか書けないものだから。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。

 


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