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あなたの力に、わたしはなりたい

真面目な良い子でいないといけない。

昔からずっとずっと思ってきたその考えは、自分を縛ってきたのかもしれない。

長女だから、しっかりしないといけない。お姉ちゃんだから、みんなの面倒をみないといけない。妹のお手本にならないといけない。1番にならなきゃいけない。ちゃんとしないといけない。ちゃんと。

成績が優秀で、真面目な良い子にならないと、自分には価値なんてないんだって思っていた。何も出来ないと、自分には何の価値もないんだって思っていた。

誰かに嫌われるのが怖かった。すごく。万人に好かれないといけないと思っていた。真剣に。

八方美人だった。周りを見て、今のわたしには何が求められているのか、何を期待されているのか、それをいかに取りこぼさずにキャッチできるかが大事だった。自分がやりたいこととか、自分のキャパとか、そういうのよりも、周りの評価が、周りからどう思われているかが大事だった。

全ての基準は周りにあったから、自分に対する自信が、壊滅的になかった。


呪いの言葉のように、いつも思っていたことがある。

わたしなんかが

何をするにも、思っていた。わたしなんかがこれをしていいんだろうか?と。

わたしなんかがカラフルな服着ちゃいけないと思って、モノトーンの服しか着られない時期があった。足が太いわたしなんかがスカートなんて履けないと思って、ズボンばかり履いている時期があった。

友だちとお喋りしているときも、わたしなんかと話しているより、他の人と話したり他の人と一緒に時間を過ごした方が楽しいんじゃないかってすごく不安になったりした。

わたしなんか。わたしなんか。わたしなんか。

とにかく、自信のなさの塊だった。


自己肯定感なんて地の底で、ネガティブの塊のようだったわたし。

それでも、少しずつ少しずつ、どうすれば自分に自信を持てるのか、どうすればちゃんと自分を認めてあげられるのかを考えて、行動して。

あの頃に比べると、今は自分のことを認めて、ちゃんと前を向いて歩けるようになった気がする。すごく長い時間がかかったなって思うけれど。


きっと、わたしだけじゃなくて、みんなそれぞれ色んな過去を抱えている。

でも、たくさんの過去を乗り越えてきたのが、紛れもない今の自分。

だから、今生きている自分に、ちゃんと誇りと自信を持ってあげたいと、今のわたしは思う。


「辛かった過去」って、きっと誰にでもあると思ってる。
でも、あなたよりわたしの方が辛いとか、そういう不幸自慢は、絶対にしたくない。だって、辛さって人それぞれだもん。比べられるわけがない。誰かにとっては平気なことが、違う誰かにとっては致命的なレベルでの辛いことなのかもしれない。生まれ育った環境も何もかも違うのが他人なのだから、人と比べるなんて不毛なんだよね。
昔のわたしは、不毛だってわかっていながら、色んな事を人と比べていた。それも無意識に。良いことも、悪いことも、全部。



わたしがちゃんと前を向けたのは、良い人たちに恵まれたからだと思っている。

何があっても底抜けのポジティブさでネガティブなわたしをひっくり返してくれたのは今の旦那さんだった。しんどくなったとき、一緒に泣いてくれる友だちもいた。何かあったときに「いつでも頼りなよ」って声をかけてくれる人が、わたしの周りには何人もいた。

今まで出会ってきた人たちに恵まれていたから、きっとわたしは今こうして前を向いて歩いて行けてるんだと思っている。


だから、わたしもなりたい。

困っている誰かに、辛いと思っている誰かに、手をさしのべられる人に。

わたしはいつでもあなたの味方だからって言える人に。



あなたの力に、わたしはなりたい。




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