お誘いを軽やかに断るということ
数日前に、旦那さんと友人と一緒に晩ご飯を食べるために入ったお店に、偶然彼とその友人の知り合いがいた。
自然と挨拶をして、気が付けば同じテーブルで一緒に話しながらご飯を食べていたのだけれど、わたしとは初対面でも変わらずフレンドリーで、人見知りとは無縁なタイプの人で、すごく話しやすい方だった。わたしの旦那さんも、一緒にいた友人もそんなタイプの人なもんだから「類は友を呼ぶってこういうことなんだなぁ」って思ったりもして。
わたしたちはその後2軒目を予約していたから「2軒目行くけど一緒に行く?」と当たり前のようにその知り合いの方も誘ってみたところ、少し悩んで「ん~今日はやめときます!」とのことだった。
その返答が、わたしにとって少し衝撃で、すごく印象に残っている。きっとわたしが誘われた立場だったら「せっかく誘ってもらったし行こうかな~」ってなっていた。本当は行きたいとか行きたくないとか、どちらにせよ。だってお誘いを断るのが苦手なタイプだから。せっかく誘ってもらったのに断ってしまうのはなんだか申し訳ない気がする…って思ってしまうから。
でも「今日はやめときます!」と答えたその方は「明日も朝からひとりで朝活しようと思ってるんで」と笑顔で言っていた。
わたしだったら「個人の予定は融通利くしなんとでもなるから、せっかく誘ってもらったし行くか~」となりそうなところを、ちゃんと自分とのアポを優先できるその方にすごく感銘を受けた。そうか、誰かから誘われたからって自分の予定をわざわざずらす必要なんてないんだ、って思った。
それに、断られても全然悪い気はしなかったし、むしろ「ちゃんと自分の時間を大切に出来る人なんだなぁ」って好感さえ持てた。
人からの誘いを断れず、本当は乗り気じゃない飲み会やイベントや遊びの誘いに無理して参加していたわたしにとって、こんなにも軽やかに親しい人からの誘いを断れる人がいるんだってことにすごく衝撃を受けたし、わたしもこういう感じで生きていけるようになりたいなって思った。というか、乗り気じゃない誘いに応じていた過去のわたし、なんて無駄なことをしていたんだろうね。
今はこんなご時世柄、そもそも何かに誘われること自体が減って、わたしも何らかのお断りをする機会が減っているから特に何も思っていなかったけれど、これからまた色々と落ち着いてイベントだったり飲み会だったりが増えてきた時には、「誘いを断るのに罪悪感を感じる必要はない」を前提に軽やかにお断り出来る人、ちゃんと自分の大切にしたい時間を優先出来る人でありたいなって思った。
そんなわけで、今日もおつかれさまでした。