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ディカペラの世界を感じてきた

見てみたいと思っていたアーティストのライブに行ってきた。

ずっと気になってはいたけれど、そこまでファンってほどでもなくて。でも、行けるのなら行きたいなって思っていたグループ。いつも来日公演が終わった後に「あ、今年も来てたのか…!行けば良かった…!」となる。

そんなグループのライブに、行ってきた。

そのアーティストグループとは、ディズニー公式アカペラグループのディカペラ。

チケットを取ったのはほんの数日前だったけれど、当日が来るのが楽しみで楽しみで、ここ数日はウキウキしていた。

実際にこの目でディカペラを見て、生歌を聞いてきた感想を、興奮冷めやらぬうちに書き留めようと思う。

今回の来日ツアー、もし行くご予定のある方は、これから先の文章はネタバレを含みますのでご容赦ください。

ライブがスタートし、目の前に現れたディカペラの6人。当たり前だけど、「テレビで見た人たちだ…!」となった。
みんな素敵な衣装を着て、本当にキラキラしていた。

序盤にディズニーランドメドレーのようなものがあって、めっちゃわくわくした。ここは大阪だけれど、音楽だけでもうディズニーランドにいるような気分。目の前で歌い踊る彼ら彼女らの姿を見ていると、ここはオリックス劇場なのではなく、ディズニーランドのショーベースなのではないのかと錯覚してしまいそうになる。あぁ、ディズニーのエンターテイメントの世界に来たんだなってすごく嬉しかった。

6人がそれぞれフォーメーションを変えたり、踊ったりしながら歌っていたのを見ながら、本当にすごいなぁという感情ばかりが芽生えた。
わたしも大学の頃からアカペラグループに所属して歌ってきたタイプの人間だからこそ、余計にそのすごさが分かる。アカペラって、メインのメロディーだけでなく、当たり前だけど全ての音楽が口から出ている。背景のコーラスだって、ベースだって、もちろんドラムだって、全て口から。
やったことがあるから分かるのだけれど、コーラスを歌いながら踊るのって本当に大変。歌詞を歌いながら踊るのとはわけが違う。コーラスって、いわば伴奏みたいなものだから、パートによっては、ダンスの振りとは違うリズムを刻んでいたりする。ピアノだったら左手で4拍子のリズムを刻みながら右手で3拍子のメロディーを鳴らすみたいに、身体では一定のリズムを刻んでいるのに、口から出す音は異なる拍子を出している。しかもピッチを全くずらすこともなく。
いやぁ、本当に、これがプロなんだなぁって思った。かなりの激戦のオーディションを勝ち抜いた、精鋭中の精鋭たちのグループ。しかも、妥協を許さないディズニーという看板を背負ったアカペラグループ。さすがの人たちなんだなぁ。

6人が織りなすハーモニー。その音圧もすごくって。「サークルオブライフ」が始まった瞬間、なんだか感動して涙が出てきた。楽器も何も使わず、6人の人間の声だけなのに、こんなにもグッとくるなんて。

今回歌われた曲たちは、基本的には全て英語なのだけれど、「ひとりぼっちの晩餐会」では、ワンフレーズ毎に世界各国の言語で歌われていて。日本語はどのタイミングで来るだろうな…!ってわくわくしていたら、まさかの"お城で毎日ゴロゴロ"の部分だった。こんなこと言ったらあれなんだけど「そこ!?」ってなっちゃった。もっと、なんか、日本公演だから、サビの部分とかが日本語で来ると思っていた…世の中そんなに甘くなかった(笑)

あとは、ディズニーのショートフィルム『3匹のこぶた』の映像が後ろのスクリーンに流れ始めたと思ったら、なんとその音楽を映像に合わせて生で歌ってくれて。これが本当にすごかった。

この10分弱の映像をそっくりそのまま、彼らの口から音楽が出ていた。すごいものを見ちゃった。

本編が終わって、アンコールの手拍子の後、ステージに上がった6人。みんな揃ってステージの中央の床にマイクを置いた。何が始まるのかな…って思ったら、マイクを通さず、なんと生歌での「星に願いを」。
シンと静まり返った会場に響くのは、彼らの歌声だけ。なんという贅沢な時間。6人のハモリが本当に素晴らしくって、ずっと聴いていたかった。


とにかく、総じて素晴らしい時間だった。本当に本当に行けて良かった。



そんなわけで、今日もおつかれさまでした。


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