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人の卒論を読んで自分の卒論を思い返してみたけど、あんまり覚えてなかった

ぽんずちゃんの卒論noteを読んだ。


遺体無き死と、首なしのボディガード -ハリー・ポッターで京大卒論を書く-


ハリーポッターに対する考察で、実際に京大の卒論で提出したものらしい。


卒論だから相当な分量はあったものの、ハリポタラバーのわたしにとってはとっても興味深く、すごく面白い考察だったなあって思った。


そんな視点でこの作品を読んだことも観たこともなかったなあと思って。


シリウスが死んだことに対してそこまで深く考えたことなかったし、「なんで死んじゃったの?悲しい!」くらいのその他大勢が持つごく普通の感想しか持ったことがなかった。


深く考察してみるとこんなにも興味深いのかと、感嘆おくたわずって感じで。


それに、こんなに面白い卒論テーマにしていたぽんずちゃんに対して、羨ましさすら感じた。



***



わたしの大学時代は、一体何をやっていたのだろう。卒論って何を書いたっけ?
って思い出してみたのだけど、そんなに大したことはやっていなかった。


わたしが卒業したのは関西大学の法学部。


もともと関大は関西法律学校として設立されたため、法学部は120年以上の歴史を持つ看板学部。

有名な教授もいたし、何を隠そう弁護士志望だったわたしは、割と真剣に勉学に取り組んでいた。


民事系の弁護士を目指していたわたしが選んだのは、民法の中の親族・相続法をメインとしたゼミ。


法学部は卒論を提出する必要はなく、別に書かなくても卒業はできた。法学部生は司法試験を受験する人が多く、大学4年次は卒論よりも司法試験対策の勉強の方が最優先だったから。まあ、今では司法試験制度が変わって、法科大学院卒もしくは司法試験予備試験合格者のみに受験資格が与えられるようになったから、学部生への卒論の配慮なんて必要なくなったのだけど。


とまあ、そんな過去の名残で卒論は書かなくてよかった学部に所属していたにも関わらず、わたしは卒論を書いた。

なぜ書いたのかというと、所属したゼミでの最後の提出課題として必須のものだったから。(本当は書きたくなんかなかった)


そこでわたしが題材として選んだのは、成年後見人制度を子どもの権利という立場から論じるというもの。

簡単に言えば、子どもが離婚した両親の親権を持たない方の親に会う権利はどのようにしたら保証されるのか、みたいな感じ。


判例を山ほど読んで、色んな基本書専門書を漁って。

毎日わたしのカバンの中にはポケット六法と、判例百選と、親族法の基本書が入っていた。(もちろん重たかった)

3年次でプロットはすでにできあがっており、4年次の1年間で書き上げるという、およそ1年半ほどかけて仕上げた卒論。


でも、正直言って、内容あんまり覚えてないし、記憶もあんまり残ってない。


そもそも提出した後、卒論を読み返そうと思ったこともなかったし、製本された卒業論文集を開いたこともなかった。時間をかけて書いたけれど、あんまり思い入れはなかったっぽい。


多分、卒論を書き始める前に、弁護士になるという進路をわたしが捨ててしまったから、そこまで力を入れられなかったんだと思う。(怒らないわたしと、昔の夢


なんだか、自分の大学生活は、学問の面ではすごく中途半端に終わってしまったなっていうのが、卒業してから思うこと。

それなりに真剣に学問には取り組んでいたのだけれど、途中からわたし自身の方向性が変わってしまったこともあって、法律という学問を勉強することに対する情熱は尻すぼみになってしまった。もうちょっとがんばれば良かったなって今となれば思う。せめて行政書士とかとっていても良かったものを。


親に何百万もの学費を払ってもらって4年間通わせてもらった私立の大学。


あの時もっと最後まで真剣に学び続けていたら、大学時にこんなもの作りましたって胸を張れるものが一つでも残っていたのかなって思うのだけど。なんだか、それだけが唯一の心残り。



だからかな。ぽんずちゃんのこの卒論を見て、好きなことを題材に選んで研究ができたことをとてもとても羨ましく感じた。


別に、だからどうってわけでもないんだけど。
過去にあったことは全部今の自分につながる糧になるものだと思っているから、何の思い入れもない卒論を書いたことだって、それもまた一つの経験だったんだよなって今のわたしは思ってる。



とにかく、ぽんずちゃんの卒論は本当に面白かったから(funnyじゃなくてinterestの面白さね)、興味ある人はぜひ読んで欲しいと思った。


せっかくなのでもう一回リンク貼っておくことにする(笑)


▽ 遺体無き死と、首なしのボディガード -ハリー・ポッターで京大卒論を書く-
https://note.mu/yuriponzuu/n/nd97f48bc4ff1


最近なかなか読書のはかどらなかったわたしが、嬉々として最後まで一気に読んじゃったもんね。




そんなわけで、今日もお疲れ様でした。





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