見出し画像

本当は書くことを仕事にしたかったんじゃない

「書くことを仕事にしたい」と、何度も口にしてきた。

でも、その裏で本当にわたしが思っていたことは、別のことだった。

「働き方を、変えたい」。

本当はそれだった。会社員としてあくせくと働く日々。残業代は支給されないのに(営業手当がつくタイプ)、毎晩社用PCの強制シャットダウンぎりぎりの時間まで会社に残って働き、疲れた身体をひきずりながら電車を乗り継いで帰宅する。翌日は寝不足の身体をたたき起こして、満員電車に乗って通勤し、また朝から晩まで働く。こんなに身を粉にして働いているのに、なかなか結果はついてこないし、お給料も上がらない。

嫌だった。本当に嫌だった。

夢と希望で胸を膨らませて入った会社で、目の前の数字を追って精神をすり減らしながら働くことが。

なんでもよかった。この働き方を変えることができるのであれば、本当はなんでもよかった。

働き方を変えるためにはどうしたらいいのだろう。色んなコミュニティに入って、多様な働き方をしている人の話を聞いてみたり、イベントやセミナーに参加してあれこれ模索したりしてみた。何者でもないわたしが、どうやったら会社を辞めてもやっていけるようになるのだろう。あれこれ思いを巡らせながらたどり着いた、その時のわたしに唯一できることと言えば「書くこと」だった。

「いつか書くことを仕事にしたい」と、働き方を変えることを切に願いつつ、だらだらと会社に在籍し続け、気が付けば7年の時が経った。妊娠出産が良いタイミングとなり、「これを逃したらもう辞めるタイミングを失ってしまう」と思い、退職をしたのが昨年の12月のこと。

会社員を辞めて、あっという間に半年が経った。

今はちゃんと、書くことを仕事にできている自分がいる。

あぁ、なんだ。ちゃんとやればできるんじゃん。

「働き方を変えるんだ」と、決断して行動すれば、ちゃんとその通りになった。今まで「嫌だ嫌だ」と思いながらもだらだらと同じ場所に安住し続けていたのは一体何だったんだろう。

わたしが「会社員以外の働き方をしたい」と思って、心の中でずっとロールモデルにしている人が2人いる。彼女たちの生き様を見る度に刺激を受け「わたしもこのままじゃいられない」みたいな気持ちにさせてもらえる。この2人は、いつまで経ってもわたしの憧れだ。

いつかわたしも彼女たちのように軽やかに人生のステップを歩めるようになりたいと思う。同じ場所にだらだらと安住し続けて大きな変化を起こすことに二の足を踏み続けるわたしではなく、これからまた何かの大きな決断を下す必要に駆られた際に、サラッと踏み出せるような人でありたい。「だってこっちの道の方がワクワクするから!」と、ニコッと笑ってずんずん踏み出せるわたしになりたい。

ひとまず、今のわたしは、会社を辞めてライターになるという一歩は踏み出せた。大丈夫、わたしはちゃんとなりたい自分になろうとしている。なりたい自分にどんどん近づけている。

大丈夫、大丈夫。

新たな一歩を踏み出す度に自分は成長しているのだと思って、自分の信じる道を進んでいきたい。



サポートいただいた分は、なんだかちょっとときめくものとか、心がうきうきするもののために使わせて頂きます。それをまた、noteに書いてみなさんにお裾分けできればいいなって思ってます。読んでくださってありがとうございます。