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決意の夜。

なんだか泣きそうになった。


会社からのいつもの帰り道。

隣を歩く後輩が言った。


「僕、最近寝れてないんっすよね」


彼は、うちのチームの1番の稼ぎ頭。
だからこそ、1番、責任とプレッシャーを感じていた。


チームを勝たせたい。お世話になっているマネージャーに良い顔をさせてあげたい。
周りのことをたくさんたくさん見ている彼だからこそ、思い悩んでいた。


彼の気持ちが、痛いほどわかる。


わたしも同じだった。

チームに貢献したくて、数字を作りたくて、1分でも1秒でも長く仕事をしていたかった。気がつけば、月の残業時間は100時間を超えていた。

わたしは自分の心と身体のバランスが崩れていたことに、気づけなかった。だから、無理に無理を重ねて、結局、会社に行けなくなった。

大好きな先輩たちに、大好きなチームだからこそ、貢献したい、戦力になりたいって思っていた。それができない自分が悔しくて、何度も何度も家で1人で泣いた。


休職期間を経て、同じ部署に復帰して、気がつけば1年を超えていた。

あの辛い経験があったから今がある。そうやって言える"今"を作りたくて、わたしは今でももがいている。現段階では、まだそんなこと言えるレベルじゃないけれど。



しんどい経験をしてきた。辛い思いもしてきた。悔しいことも、プレッシャーも、責任感も、すごく感じてきた。

そしてそれは、これからもきっと何度も経験することなんだと思う。



一度でもそんな経験したわたしだからこそ、今の後輩の気持ちが痛いほどわかりすぎて、わたしは涙が出そうになった。



わたしに、何ができるかな。


『今日はちゃんと寝るんやで』


そう言って改札で別れたけれど、最後の彼の振り向きざまの


「いや〜、寝れるかわかんないっすね」


って言った何とも言えない苦笑いの顔が、わたしの頭にこびりつく。




働くって、簡単じゃないね。

簡単だったら、面白くないんだけど。



わたしは、会社員。フリーランスでもなく、自営業でもなく、とある企業に勤める一会社員。

わたしは1人で仕事をしてるんじゃない。

会社という組織の中で、その一員として働いている。


組織が存在するのは、1人じゃ成し得ないことをできるようにするため。自分ひとりの力じゃどうにもならないような大きなことをするために、組織の力がある。

だからわたしは、自ら進んで会社員という立場で、今の会社を選んだ。

だって、わたしには成し遂げたい大きな夢があるから。わたし1人だけの力じゃ到底及ばない、でも絶対に譲りたくない志があるから。



そう思っているのに、後輩1人ですら守ってあげられない。助けてあげられない。

それが、もどかしくて仕方ない。



なんとかしたい。だから、自分がちゃんと動けるハイパフォーマンスのプレーヤーになりたい。
そう思って、自ら今月のプロセス数値を普段の1.75倍に目標設定した。



大きくなりたい。成長したい。


自分がもっと成長すれば、護れる人が増えるから。幸せにできる範囲が広がるから。



力不足だなんて、絶対に言わせない。

やると決めたら、やる。



そう心に決めた、2019年1月の夜。



今日も、お疲れ様でした。





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