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成長してゆく子どもとの向き合い方を考える、初めての大怪我

娘ちゃんが初めて、血を流して大号泣するほどの怪我をした。

今まで、(生まれてくる時の大変だったあれこれは置いておいて)特段大きな病気も、怪我もしたことのなかった娘ちゃん。それが今日、病院にお世話になるほどの怪我をした。

今日は、来年度に入園を考えている幼稚園の説明会の日だった。ずっと気になっていた幼稚園で、地域の行事で訪れた際にも好印象で、見学に行く前から「あそこに入れたらいいなぁ」と思っている園だった。

説明会が始まって、園内を色々と見させてもらった。大きな幼稚園なので、園庭がいくつかあり、それをひとつひとつめぐっていた時だった。とある園庭にアスレチックの施設があり、娘ちゃんは嬉しそうに走って行った。そして、一生懸命階段を上っていたところ、うまくいかず落ちてしまった。しかも、頭から。抱えられた娘ちゃんは大号泣。顔を見てみると、おでこがぱっくり割れ、そこから大量の血が流れていた。一大事だった。

すぐに周りの先生方がかけつけてくださり、園庭から室内に戻り、応急手当を受けた後、病院に直行することになった。説明会は、途中退場となった。

わたしも、油断していた。

最近ひとりで出来ることが多くなってきた娘ちゃん。多少の遊具なら、ひとりで遊びに行かせることも多かった。目は離さないけれど、穏やかに見守る、手は出さない、という感じ。以前までであれば、滑り台の階段を上るときも、転ばないように後ろからそっと手を添えてあげる、みたいなことをしていたけれど、娘ちゃんももう2歳と8ヶ月。自分で色んな事ができるので、もうそんな介助的なものは必要ないと思っていた。

娘ちゃんがひとりでアスレチックに向かったとき、一緒に説明会に来ていた夫が、すぐに娘ちゃんのそばについてくれた。だから、わたしも大丈夫だと思って、娘ちゃんの方には行かず、その場で先生の説明を聞いていた。そして、視界の隅っこで、むすめちゃんがアスレチックから落ちていくのを見た。
おでこから血を流しながら泣きじゃくる娘ちゃんを目にした時、最初に思ったのは「お父さん、見ててくれてなかったの!?」だった。「なんのためにそばについてるの!?」と。こんなことになるのなら、わたしがついていればよかった。夫に行かせるのではなく、自分で行けばよかった、なんて。
でも、よくよく話を聞いてみたら、夫はちゃんと、アスレチックを登る娘ちゃんの手を繋いで、支えてくれていたらしい。それでも、落ちてしまった。怪我をしてしまった。もうこれは、仕方のないことだった。誰かのせいじゃなくて、不運な事故だった。一時の感情で、夫を責めなくて良かったと思った。

病院に行った娘ちゃんは、しっかりと診察され、レントゲンも撮影され、特段問題のないことが確認された。「いたかったの~」と言いながらご機嫌にごはんをぱくぱくと食べ、元気にしている姿を見て、ほっとした。おでこが切れて血が出てしまったけれど、本当にそれくらいで済んだのだ。

幼稚園の説明会は、一番見たいところが見られずに退出となってしまった。でも、娘ちゃんが怪我をした時の周りの先生たちの対応は、とてもとても好印象だった。泣きじゃくる娘ちゃんを安心させるように「びっくりしちゃったよねぇ」と何度も声をかけ、わたしたち親のことも気遣ってくれ、近くの病院に連絡を入れ、さらに病院まで車を出してもらった。また後日来てくだされば、いつでも説明させてもらうので、とも言ってくださった。

もしかしたら、今回のことで「少し遊んだだけで怪我をするような危険な幼稚園には入れたくない!」と感じる人もいるかもしれない。でも、わたしは逆だった。もしもが起きた時、こんな風にすぐに対応してくれる先生方がいる園なら、安心だと思った。保護者に対しても、こんなに寄り添ってくださるのなら、きっと子供たちに対しても優しい先生方なんだろうなと思った。ここの園庭は、楽しすぎてはしゃいで怪我をしてしまうくらい、娘ちゃんにとって魅力的な場所だったということ。自然が豊かで、四季を感じられて、のびのびと自由に楽しめそうで、先生方の対応も良くて。この園に入れたらいいな、と思った。

初めての病院に行くほどの大きな怪我に少し動揺してしまった自分もいるけれど、元気に遊んでいたらきっとこれくらいの怪我はいずれ経験するのだと思う。それが今回だっただけのこと。

今回は、「もっと気を付けるように声をかけてあげるべきだった」とか「もう少し近い場所で見守っておくべきだった」とか、今後のわたしの見守り方をアップデートさせる良い機会だったのだと思う。油断していると大きな事故につながるという危機感を思い出させるためにも、必要な機会だったと思う。

あとは娘ちゃんのおでこの怪我、跡が残りませんようにと願うばかり。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。



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