なんだかもっと心がしんどくなってしまうと思っていたんだけれど
入院して、何も出来ない生活になったら、もっと暗くネガティブになるものだと思っていた。病院って、そういうどことなく負のオーラをまとった場所だと思っていた。
記憶の限りでは初めての入院をしてから、もう数週間が経った(ここで”人生初めての入院”ではなくて記憶の限りでは初めての入院”と記載しているのは、わたしが物心つく前の赤ちゃんの時に病気で入院したことがあるらしいから)。
入院初日と2日目は、さすがにこんなことになるなんて想像もついていなくって、現実を受け止めることが出来なくて、漠然とした不安から病室の中でひとりで泣いてしまうこともあった。
でも、3日目以降はもう何でもなくなってきた。むしろ快適な環境で入院生活を送れて、何かあってもどうにかなるという安心感があって、その中で「ゆっくり休んでてくださいね~」なんてみんなから優しく言われるもんだから、ベッドの上だけど好きなことし放題。noteだって好きなだけ書けるし、気になっていたけれど読めていなかった本だって読み放題。腕に刺さっている点滴は痛いし、定期的に張るお腹も痛いし、そういう身体的不調はあるのだけれど(まぁ入院してるから当然だよね)、本当にそれ以外のメンタル面ではものすごくポジティブで前向きで、自分でもびっくりするくらいこの入院生活を能動的に楽しんでいる自分がいる。
でも、そうやって思うのは、自分の中でこの入院のゴールが明確に見えているから。退院は確かにいつになるか分からない。だけど、自分の状況が落ち着いたら、もしくは赤ちゃんが産まれてきたらという、ちゃんとしたゴールがある。しかもそのどちらかはおそらく1ヶ月以内にはやってくるであろう出来事。
いつ良くなるのか分からない、いつ退院できるのかわからない、元の生活に戻れるかどうか分からないというような先の見えない漠然とした不安が、わたしにはない。だから、こうして前向きに入院生活を楽しめている自分がいるんだと思う。
それにわたしが入院しているのが産科という、病院内でも特殊な雰囲気の場所にいるからというのも関係しているかもしれない。
毎日どこかから聞こえてくる赤ちゃんの泣き声。これからお産を控える人たちが入院しているお部屋に、赤ちゃんを産んだ後のお母さんになったばかりの人が入院しているお部屋。ここは、病気になった身体を治すというよりも、これからを担う生命の誕生に関わっている場所。
だから、なんというか、負のオーラみたいなものがない。どんよりしたような雰囲気がない。
わたしが心安らかに、かつ、穏やかな入院生活が送れているのは、そんな環境にあるからなのかもしれない。
そりゃしんどいこともあるけれど(身体的に)、それでもお腹の子が元気に動いてくれているだけでなんだか安心する。心音確認でしっかり鼓動が聞こえるだけで、わたしまで元気をもらえる。1人で入院しているけれど、わたしは1人ではないから、頑張ろうって思える。
そんなことを考えている、今日この頃。
今日もおつかれさまでした。
サポートいただいた分は、なんだかちょっとときめくものとか、心がうきうきするもののために使わせて頂きます。それをまた、noteに書いてみなさんにお裾分けできればいいなって思ってます。読んでくださってありがとうございます。