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ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・4「楽観的になる=全力で頑張った夢が叶わなかったようなときでも、人生を信じていられるか」

幸せでいる・良い気分でいる・ご機嫌でいるために、
物事や出来事の良い側面を見る、
悪い状況にも希望の兆しを探す、
つまり楽観的になるということは役に立ちそうだ。
それは言われなくたって、なんとなくわかるよね。

晴れ渡る空を見上げて、
Aさんは「今日は良い天気で何よりだな」と言い、
Bさんは「こう暑くちゃ、かなわないね」と言う。

実は物事そのものに良し悪しはなく、
良いか悪いか判断している私たちの心があるだけなんだよね。

頭が良くてよく気がつく人ほど、
物事の足りない側面や、
ネガティブな側面が、
まるでスポットライトが当たっているかのようにクッキリと見えるもの。

そして、「足りないこと探し」に熟練すると、
いつの間にか、欠けている部分しか見えなくなってしまうの。

そもそも私たちの脳は、
自分が探したいもの、興味があるものしか
見つけられないようになっているんだって。
例えば、何年もの間、駅前に英会話教室の看板が掲げてあったのに、
仕事で英会話が必要となったその日まで、
全く目に入っていなかった・・・なんてことはない?

ある言葉を知って気になっていると、
新聞やニュースで
急にその言葉を見聞きする頻度が増えたりするよね。

私たちは、見ようと意識したものだけを見ているってこと。
スポットライトをずらせばいいんだよね。
悪い側面から、良い側面へ。

この世界にどんな景色を見るのかは、自分で選べる。

それは、ネガティブな物事や出来事に蓋をして
見ないようにすることとは違うよ。
現実を「ありのまま」に見つつ、
そこから希望を選び取るように訓練できるってこと。


でも・・・でもね。
調子が良いとき、運に恵まれているとき、報われているとき、
楽観的になるのは、難しいことじゃない。

問題なのは、
何かを失ったり、悲しいことがあったり、口惜しいことがあったときに
それでも、そうできるかってこと。

例えば。
どうしても叶えたい夢があったとする。

人生の相当の時間をかけて努力して、
直接的にも間接的にも自分にできることは全てやって、
苦しいときでも頑張って頑張って、
全力を尽くして、
時間もお金も投資して、
神仏に祈り、ご先祖様に祈り、空にも祈り、星にも月にも祈り、
叶ったときのイメージを何度も脳裏に思い描き、
願って願って願って、
手ごたえも自信もちゃんとあって、
これが私の使命だって、そう確信していたのに。

・・・それでも、叶わないことって、あるよね。
努力しても報われなかった。
そういうこと、起きるよね。

そういうときでも、良い側面が見られるのか。

そういうとき、
まずは、泣いていいと思う。
口惜しくて、口惜しくて仕方なくて、
地面を叩き、どうして?どうして?って、
泣き叫んでいいと思う。

叶わないなら、どうしてこんな夢を見せたのよ!
神さまは、諦めなければ叶う夢だからこそ、その人にその夢を見せるのだって聞いたことがあるの。
叶う可能性がない夢ならば、そもそもそれが自分の夢だと認知することすらないのだと。
でも、ダメだったじゃない、うそつき!
夢さえ見なければ、こんなにつらい思いをすることもなかった。

・・・と、神さまにうらみごとを言ったっていい。


でも、その嵐のような悲しみを通り過ぎたあと、
何を思えるかな。

こんな悲しみ、こんな口惜しさにも意味があるって、
思えるかな。

この体験がまた何かに繋がって、
最悪のゴールと思える今が、別の何かのスタートだったって
わかる日が来たりするのかな。


なるように、なる。
私にとって意味がないことは、私の人生に起こらない。
頑張り続けていれば、
私は私の道に、必ず導かれるだろう。

そう信じていられるかな。

信じて良かったよって、
いつの日かあなたたちに胸張って言えるように、
泣くだけ泣いたら、前を向くね。

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※このコラムは主にポジティブ心理学に基づき、
幸せでいるためのエビデンスに基づく方法を紹介しています。
※ポジティブ心理学の分野では「Well-being」を高める方法が数多く研究されています。


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