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ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・2「幸せの方程式=幸せでいることはスキルだ」

幸せで「いる」ためには、「自由意志による活動」が大事なんだって。
どう?ピンとくる?
幸せに「なる」ため、とは言っていないところがポイントね。


「H(100%)=S(50%)+C(10%)+V(40%)」


これはね、
心理学者の研究の結果から導き出された、
とても勇気づけられる「幸せの方程式」なんだ。


H=幸福感(Happiness)

S(50%)=遺伝や気質など持って生まれた生物学的設定範囲(Set range)

C(10%)=状況・状態(Conditions)

V(40%)=自由意思による活動(Voluntary activities)


「幸福感」は、
「遺伝・気質」と
「状況・状態」と
「自由意思による活動」で決まる、
とされているんだけど、
注目してほしいのは、その比率なの。

「C=状況・状態」すなわち「裕福か、貧乏か」
「健康か、病気か」
「既婚か、未婚か」
「器量よしか、そうでないか」というようなことは、
幸福感に10%しか影響を与えないんだって!
信じられる?
もっとお金持ちで、もっと美人だったら、もっと幸せなのに~とかって、
やっぱり考えるよね?私も考えていたよ。
でも10%・・・想像より、低いよねぇ。

もちろん、好きな人と結婚したり、
可愛い可愛いとチヤホヤされたり、
宝くじにあたってお金持ちになったりしたら、
その瞬間は確かに幸せなんだけど、
その幸せは永遠には続かない。
どうしてかっていうと、「慣れる」んだって、私たち。

専門的には「快楽順応」っていうんだけど、
「状況・状態」がもたらしてくれる幸福感には、
それがどんなに望んでいたものであっても、慣れる。
それを持っていることに、慣れる。
慣れないように努力することは、もちろんある程度可能なんだけど、
「快楽順応」が非常に強烈な力であることは、
数々の研究によって示されているんだ。

慣れたあと、どうなるか。

戻ってくるの。
生まれたときに設定された基準値に。
それが、
S(50%)=「遺伝や気質など持って生まれた生物学的設定範囲」ね。

もともと、どのくらい幸福感を感じやすい気質かってことは、
遺伝子によって50%は決まっているんだって。
わかるよね。
特別なことがなくても、基本すごくポジティブな人もいるし、
何かっていうと落ち込みやすい人もいるし。
基準値は人それぞれ違うっていうのは、わかる。

このことは、体重で説明されていて、私はすごーーく納得したよ。
1週間ものすごく節制して頑張ってダイエットしても、
1日でも人並みに食べると、あっという間に基準値?に戻るもの。
その基準値に納得できないから、また頑張るんだけどさ・・・。
旦那から「リカバリ力、半端ねーな」とか笑われながら・・・。
一方で、いくら食べても余り太らない人っているよね。
生まれ持った遺伝子、体質がひとりひとり違うから、
くやしいけど仕方ないんだよね。

日々生活していて、色々なことが起きるけど、
嬉しいことにも、悲しいことにも、いずれは慣れて、
自分に設定された基準値に戻る。
何か夢がないような言い方にも聞こえるけど、
まあこれって、逆を返せば、
何が起きても、自分に戻ってこられるから大丈夫、とも言えるよね。


さて。ここで本題です。

V(40%)=「自由意思による活動」は、
「恋人がいる」とか「収入がいい」とか「かっこいい」とかいう
「状況・状態」の4倍にあたる40%も幸福感に影響を与えるのだということ。

この40%を大きいととらえるか、小さいととらえるかも、
それぞれの基準値によるような気もするけど、
私は勇気づけられたな。

自由意思で選択する行動や思考で、
自分の幸福感はコントロールすることができる。
つまり、気分良くいること、ご機嫌でいること、幸せでいることって、
スキルなんだ。

「幸せになりたい」って、
「○○さえ手に入れば幸せになれるのに」っていうニュアンスがあるよね。
でもそれは違った。

「幸せでいよう」なんだ。

もともとの基準値がだいぶポジティブな人はいいんだけど、
そうでないなら、
幸せでいるための行動をとり続けよう。
基準値がどうあれ、
今日という日を気分良く生きたいじゃないか。

では、どういう行動が効果的なの?
それは、色々な研究者がすでに、
根拠があって再現性が高い方法を教えてくれているから、
このコラムで次々に紹介していくね。


「成功したから幸福になるのではない。幸福であったから成功する」


良い気分でいると、成功を引き寄せるんだって。
これ、かの有名な「引き寄せの法則」ね。
本当かなぁ?
本当だったって、証明してみたいね。


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※このコラムは主にポジティブ心理学に基づき、
幸せでいるためのエビデンスに基づく方法を紹介しています。
ポジティブ心理学の分野では「Well-being」を高める方法が数多く研究されています。

※今回のコラムの参考文献:「幸せがずっと続く12の行動習慣」ソニア・リュボミアスキー著

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