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桜又彩子
2020年4月21日 14:15
【昔話の心理学的研究】河合隼雄はしばしば、日本人の特徴として「心の全体性」によく気づいている民族だということを指摘している。人間の心は意識も無意識も含めた全体としての中心、「自己」を無意識に持っており、「自己」と「自我」がいかに関わりを持つかが大切だと、河合隼雄は繰り返し述べている。そして、日本人は心の全体としての「自己」の存在に西洋人よりはよく気づいており、その意識は無意識の一点、「自己」へ
2020年5月12日 15:58
本書は、スイスのアスコナでの「エラノス会議」で1983年から1988年になされた5つの講義の記録である。エラノス会議とは、ユングが東西の思想の出会いを求めてはじめた学際的な会議である。ユング派の人たちのとっては「雲の上のような存在」の会議であると書かれている。そこに河合隼雄が5回も招待されて発表した内容が本書の元になっている。そのことからして、本書に取り上げられている「夢・日本神話・日本の昔話