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桜又彩子
2020年4月1日 17:33
(前号の続きです)【物語のなかの男と女・夫と妻】その人の人生がすなわち「物語」である。河合隼雄は心理療法家として、「物語」に関心をもたざるを得ないという。例えば夫は夫の、妻は妻の「物語」を生きていて、同じ家で夫婦として暮らしていても、「物語」が違うから、喧嘩になるし、わかりあえない。二人が共有できる「物語」を新たに紡がない限り。また、河合隼雄のところに来たクライエントの女の子が「私
2020年10月12日 16:59
この本は、河合隼雄と作家の小川洋子さんの対話をまとめたものである。小川洋子さんの「博士の愛した数式」は、映画化もされたが、非常に好きな小説である。優しさに満ち溢れた物語である。ふたりの対話の中から、印象的なところを記していきたい。<河合>「(魂の話というのは)何時どのように言うか考えて言わないといけないのやけど、僕は文学が一番それが書けていると思っているんです。だから僕がはじめに心理学