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人は、進化しているのだろうか。

ヘッダー画像は、13世紀初頭のローマで作られたモザイク。1000年近く前作られたモザイクに、現代に生きる私たちの心が動かされるのはなぜか。

人類は月面着陸にも成功して、今の私のように会ったことのない人たちと瞬時に言葉を交わすこともできるようになった。

科学技術は驚異的に進歩したけれど。

技術を発明し使いこなしている私たちは、一千年二千年前に生きていた人たちと比べて、進化しているのだろうか。

例えば、美的感覚や人としての品性において、確実に優れているといえるのか。

世界の歴史は戦争の歴史。国と国の争い、強者から弱者への侵略。

歴史を現代から見る私たちは、単純に優れたものが勝ち残り、劣ったものが破れ去ったと考えがちだ。
しかし、本当にそうなのか。

今はすっかり消え去り忘れ去られた国の中に、息づいていた真実、美もあるに違いない。

高度な文化を持つ国が、圧倒的な力、テクノロジーを持つ国に蹂躙され滅ぼされる。
世界で何度も繰り返され、今もきっとどこかで起きていること。

葵さんの最新作、小説『文明大火』を読んでこの地球上の、かつて存在した無数の美に思いをはせる。

私は読むのが遅くて、たくさん読めず口惜しいのだけど、この小説を読めてよかった。

文豪・葵さんも4月に高校3年生。いよいよ大学受験準備も大詰めだ。
文豪と一緒に暮らすといっても、彼女は1日の大半は学校にいるし、帰ってきてもほとんど他愛もない話をしているのだけど、それでも、勉強内容、友達との会話など作品が生まれる土壌に触れられるのは、楽しみ。
葵さんとの暮らしもあと1年を切った。文豪との生活をしっかりと味わいたい。

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世界史がすき

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