マガジンのカバー画像

お気に入りの詩

17
運営しているクリエイター

#写真

五月五日の詩

五月五日の詩

星に生まれたせいで、光り続けるしかなかった、夜空の点滅。包丁の先端みたいにキラキラしているのに、誰も殺せないのがかわいそうだと思った。
今この瞬間も、少年少女は自分の存在を証明するために、世界のどこかで生まれている。

ねえ、知ってるか。
赤信号を渡っても、何人もの人が今も生きていて、何人かは死んじゃって、その子は少年少女に生まれ変わって、大人と戦ってるんだって。
でもこれは内緒話にして、大事

もっとみる
『きみには雨が似合うねなんて』 フォトポエム

『きみには雨が似合うねなんて』 フォトポエム



きみには雨が似合うねなんて 決めつけてほしくなかった
日陰にひっそり佇むその姿こそなんて 誉められてもうれしくなかった
ねえ 知っていますか
さわわと乾いた葉を揺らす 日陰の風の頼りなさを
ねえ あなたは知っていますか
初夏の雨も 夜は冷たいんだっていうこと
きみには雨が似合うからなんて、わたしは
あなたに決めつけてほしくはなかった

夜通し降りつづいた雨が上がり 光がかわりにその身体を、

もっとみる
この恋を許して #みんなでポエム書いてみた

この恋を許して #みんなでポエム書いてみた

憂鬱な雨の朝
気まぐれ色の花が咲く

オレンジ色の傘が
君を思い出させる

君の笑顔を守りたかった
君の側にいたかった

君に伝えたかった
たった一言

好きです

言えない想いを
胸に抱きしめた

雨の季節が続けばいい
気まぐれ色の花が
この想いを許してくれる

こちらの企画に参加しています。

2020.6.3