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書を捨てよ、山へ冒険に行こう!【明神ヶ岳・大山登山】

旅行で長野県諏訪市にある霧ヶ峰の小さな山小屋、コロボックルヒュッテを訪れた去年の春。


美しい山なみが広がる中、周りには登山用のウェア、ナップザック、トレッキングシューズで身を固めた人ばかりの中、かくいう私はサンダルにワンピースという出でたち…
コーヒーを飲んでひとやすみしたら、皆、広々と続く尾根沿いに向かって歩いて行きます。
「ああ…山登りの装備があれば…!私もあの道の先へ行ってみたい…!」


そんなことがあり、「絶対に今度は登山のために、ここへ戻ってきたい」という思いがフツフツと沸き、自分の強い原体験になった長野旅行。

都内のモンベルで山グッズを買い揃えてから、尾瀬ヶ原や上高地(焼岳)に出かけ、やはり山にどっぷりとハマった昨年の夏。(以前のnoteに書いています)

今年も1月は2週にわたって、週末登山に行っていました。登山の記録を通して振り返ってみようと思います⛰

📍 明神ヶ岳
神奈川県南足柄市と箱根町の間にある標高1,169mの山。


この山に登り、改めて登山の楽しさを噛み締めていました。
明神ヶ岳の登山は、言うなれば、五感で感じる山登り。
登山道の地層が質感が異なりカラフルで、視覚的に飽きずに楽しめる山道でした。
中腹あたりで視界が開けてひょっこり顔を出す富士山も堪りません。
水分を多く含み、夜間は気温がグッと下がるせいか、霜柱が至るところにできており、
ザクザクっと土を踏み締めて歩く感覚がクセになります。


標高が上がってくると、フワッと香る硫黄の匂い。ふと山の向こうを見ると、箱根の名所、大涌谷が。
当日は晴れていたので、曇りのない綺麗な富士山を眺めることができました。

📍大山
小田急線の秦野駅・伊勢原駅からバスで登山口へアクセスできる神奈川の山、大山。
小田急のお得なフリーパスがあることは以前から知っていましたが、山登りをするようになってから、初めて訪れました。


大山は、蓑毛〜浅間山〜大山山頂を目指した登りと、大山山頂〜見晴台〜阿夫利神社下社の下りで、山の見せる顔が全然違うところがとっても魅力的。
特に、復路のコースに点在する神社やお寺。しめ縄が巻かれた立派な杉の木や、運が良ければ、お食事中の野生のシカにも出会えます。
違うルートを辿ると色々な山の表情が感じられることが醍醐味だなと思える、良き登山でした。


山登りを始めてみて、山の醍醐味は、色々あるけれども、一番は、知らない世界に触れられる冒険的な魅力があることだなと感じています。
SNSを使って情報収集していると、行ったことのない場所なのに、イメージが強く自分の中にあり、旅行はそれらのイメージをなぞるだけの行為になっている気がしています。とっても虚しい。
一方の山登りは、ルートこそ決まっていますが、見える景色や出会えるものは、季節、天候、山の状態、によって、ひとつとして同じものはないはずです。歩いていった先に、どんな風景が待ち受けているのだろう…と、知らない世界を冒険している感覚が、とても愛おしいのです。

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