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陰陽を整えて、更年期のつらい症状をのりきる!


Hello Momoちゃん、お久しぶりです。お元気ですか?

今週の初めに俳優のジャン=ポール・ベルモンドが亡くなり、9月8日の木曜日はアンヴァリッド(パリの廃兵院)で行われた追悼式典の様子をテレビでながめていました。

国葬なみの扱いで、トリコロールのフランス国旗に包まれた棺が運ばれ、マクロン大統領がジャン=ポール・ベルモンドや参列者の前で哀悼の意を表してた。

大統領としては信用してないけど、こういう時に大統領が眉目秀麗だと絵になるなって思うよ。

ギヨーム・カネは、「彼は僕のヒーローだった。走行中のメトロの上で演技したり、ヘリコプターから吊り下がる縄はしごにつかまって飛んで行ったり、若い時は彼の写真を見せてこんな風に髪を切ってくださいと頼んだこともあるよ」だって。

スターが憧れる男、良き友人で永遠のライバルだったアラン・ドロンのような二枚目ではないけど、チャーミングで色気たっぷり、どんなカテゴリーにもはまらない怪優だったなぁ。


日本では、ゴダール監督をはじめとするヌーベルバーグの映画によく出ている俳優として知られているけど、
フランスではアクション映画にスタントなしで挑むヒーローというイメージも強く、男性でも彼に憧れている人が多いのです。

テレビでもしばらく彼の特集が組まれるだろうから、これを機にアクションものもたくさん見てみようと思っています。

さて、今回の本テーマはヌーベルバーグではなく、更年期です。ヌーベルバーグ(Nouvelle vague : 新しい波)ではなく老いの波。ぴえん(←このように使うのでしょうか?)

更年期というのは、閉経前の5年と閉経後の5年を合わせた10年間を指します。そして閉経前5年より少し前の部分、30代後半から40代前半あたりがプレ更年期です。

若い頃からずっとひどい冷え性で、靴下を何枚も履く冷えとり健康法にはまったこともある私ですが、去年あたりから寒い日でも暑くて仕方ない、暑いというより熱い、という不快な状態がしばらく続き、ああとうとう本格的に更年期に足を突っ込んだんだなーと腹をくくりました。

自然療法士として知識を総動員し、血流改善のハーブティーを取り入れたり、ホルモンバランスを整えるブロッコリーや豆乳ヨーグルトをせっせと食べたりしていると症状が一時的に改善、快適に暮らせるようになると何もしないで放置しまた症状をぶり返す、を数サイクルこなした後、

肉体的な疲労もたまっていく一方だったので、これは身体的なアプローチも取り入れるべきだなと判断して、数あるセラピーの中から指圧に頼ってみることにしました。

指圧を選んだのには理由がいくつかあるのだけど、

かつて心身ともに疲弊していた時に中国人の鍼灸師さんに2年ほど通い救ってもらった経験があるので、中医学に絶大な信頼と興味を抱いているというベースがあり、

ホットフラッシュの他に慢性的な体の痛みもあるので、エネルギー(気)のめぐりを整える鍼よりも、もっと肉体的にグリグリっとつぼを圧迫してもらえる指圧の方が効果があるのではないかと。

そして、前回の日本滞在中に読んだ『〈話す・聴く〉から始まるセルフケア:フランス心身メンテナンス事情』という本が面白く、著書であるフランス在住の指圧師、浅野素女さんに会ってみたいという気持ちが強くなっていたのですが、どこにも指圧師としての連絡先がないので、初診はもう受け付けていないかもと思いつつ、執念で連絡先を見つけ出しダメ元でメール(ファンレター?)を送ったところ、無事予約を取っていただけたのです。

この本は、フランスの自然療法事情にとりわけ興味がなくても、もう若者ではなくなった女性なら共感できるところが多い内容なので、おすすめです。

初めての指圧の施術は、結果としてとても効果があり学んだこともありました。

問診の時に、発汗は少ないけれどホットフラッシュが不快でなんとかしたいのです、と訴えたところ、更年期でホルモンバランスが崩れ、私の体の中の陰と陽のエネルギーの陽の部分が強く出て、頭の方に上がってくるのでほてりが出るのでしょうと説明されました。

これ、私の中ではすごく納得できるお話でした。

陰と陽の話は奥が深いのですが、
東洋医学では、この世のものすべて、陰と陽という二つの対立するエネルギーで成り立っているという考え方があります。
例えば、女性は陰、男性は陽、月は陰、太陽は陽、水は陰、火は陽です。

どちらが良い、悪いという概念はなくて、どちらもなくては森羅万象成り立ちません。

ちなみに陰の存在である女性の中にも、陰と陽の二つのエネルギーが綱引きをするようにバランスをとっています。

更年期になると女性ホルモンが減ることで、男性ホルモン(女性も男性ホルモンであるテストステロンを分泌しています。)の割合が高くなり、ホルモンバランスが崩れ、過剰な陽のエネルギーが頭の方にのぼってホットフラッシュを引き起こすのだと理解しました。

ちなみにこの夏のパリは冷夏で、指圧をしていただいた日もニットやジャケットを着ている人がいるくらい気温が低い日でおまけに雨がザーザー降りだったのですが、私は半袖にビーサンという出で立ちで現れたので、寒くないのですかと驚かれ、いや暑いんですよ、と答えて苦笑いしていたのですが、なんと施術で体を整えてもらった翌日、ものすごく久しぶりに「肌寒い」感覚を味わい感激しました。ひょーすごい!

私と同じようにホットフラッシュで悩んでいる方、セルフメンテナンスとして、頭のてっぺんにある百会というつぼを押すのが効果があるそうです。
そしてもう一つ、足の裏をグーにすると凹むところ、湧泉というつぼを押すのも効果があると教えていただきました。

浅野さんはジャーナリストでもあり聡明でお話も面白く、施術後も丁寧に質問に答えてくださり本当に楽しかった!

先生のところにいたシバ犬ちゃん、癒される。

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湧泉だけでなく、足ツボを刺激するリフレクソロジーは、パワー不足の時に効果が高い療法なので、疲れがたまりやすい更年期をのりこえる時に、とても有効な手立てになるかなと思います。お風呂上がりなどに、くるぶしまで含めた足裏全体をもみほぐして、痛気持ちいいところを重点的にグリグリしてみてください。

この指圧初体験の後、8月のバカンス中に指圧師をしているフランス人女性とお友達になりました。彼女はアンジェの指圧学校に4年間通って資格を取ったそうで、ミニマリストを実践する彼女がこれだけは捨てられない宝物、と言っていた指圧学校時代のノートを引っ張り出してきて色々教えてくれ、私も負けじと質問をくりだし、会話はヒートアップ、自然療法士同士が会話をしてもまったく癒されない不思議。

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でもこういうのを引き寄せの法則って言うんでしょうね。

指圧は特に問題を抱えてない場合でも、季節がわりにメンテナンスのための施術を受けるのが良いそうです。私もそろそろ2回目の予約を入れようと思います。

それではMomoちゃん、いつもパワフルだけど体のメンテナンスを忘れずに、自分をいたわってね!

アディオース





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