不登校と諦め⑤
【アソパソマソ】
この言葉を見て聞いて、人はどう思うだろうか。何かの呪文だろうか。ゲーム用語か。
昨晩から下の子が時折呟いていたり、突然「アソパソマソ!」と言っていた。
上の子も私も気になりつつ、何も突っ込まない。
考えつつ、今日は以下の文章を読んでいただけたらと思う。
3年生が始まってもうすぐ2ヶ月が経つ。
相変わらず彼の睡眠リズム、食生活は乱れている。が、私はもう細かく言わずアメとムチで対応してる。ゲームに関しても然り。
何より私が私の精神状態を乱さない為だ。
これは今までの試行錯誤で学んだ結果。
色々、こだわらず諦めることが何より大切だと思う。
今1番悩むのは、やはり進路について。
彼が通えそうなところをピックアップして、見学、相談に行ったり先月から動き出した。
一方、彼は自ら調べている様子はない。私が伝えることに感想は言うがそれも日によって変わる。
そもそも、進学の気持ちがあるのかもあやしい。周りに聞かれると「したい」とは言うが、「したい」よりも「しなきゃいけないと思ってる」が近いように見える。実際に、担任の先生にはそう言っていた。
だったら、学校探しの前にそこから考えてほしい。来月は進路希望調査1回目がある。
ざっくりと、進学か就職か。
決断を迫られている。
彼にはそれを伝えた。
そこから学校を探すのか、就職か、別の道を探すのか、改めて動きたいと思う。
少しの変化が全く違うものになる。
少しの行動が全く違う道に繋がる。
進路選択とは、そういうものなんだろうと改めて思う。
だからこそ、彼の意志を尊重して動きたい。
話を【アソパソマソ】に戻したいと思う。
今朝、冷蔵庫に貼ったホワイトボードにある言葉とイラストが描いてあった。昨晩、下の子が描いたものだった。
人のためにあんぱんで作られた自分の頭を「食べて」差し出すあのヒーロー。
「アソパソマソ」の「ソ」を「ン」に変えて今一度読んで欲しい。
少しの変化が全く違うものになる。
この先の悩ましい進路選択と共に「アソパソマソ」と下の子のイラストが頭から離れなくなりそうだ。
でも、なんだか癒されるからいいか。
〈なんのために生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
今を生きることで
熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで〉
引用
やなせたかし・三木たかし
ー【アンパンマンのマーチ】
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