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I think about son13

2023年、中学2年の夏休み。
毎年来る夏休みは保護者、特に母親にとっては多少憂鬱感があると思う。異常な暑さの中、毎日の食事、洗濯、子どもとのお出かけ、里帰り、、

私の夏休みはコレにプラスして、旦那さんが繁忙期でほぼウチにいない→お盆休みも関係ない→私は完全ワンオペ。彼が中学1年の夏までは「この夏」だった。

「この夏」と違う夏の中学2年の夏休み。
部活もない。
サマースクール(補習授業)に誘われても行かない。
ポツポツと個人塾に行くだけ。
多分友達にも会わない。
猛暑の中、ゲーム音に耐えてワンオペ、子どもたちと喧嘩する毎日が想像できた。
想像するだけで梅雨辺りから憂鬱になった。

1人旅でもしたらどうだろう?ふと思った。
彼に話してみたら、いいねと一言。

ただ、そこからがまた大変だった。
1人旅と言っても未成年。宿に泊まれるはずがない。となると、知り合いに頼むしかなくなる。

思いついたのは青森県。旦那さんの亡くなったお母さんの故郷であり、叔父さんがいる。
小学校3年生の時にパパと2人で泊まりに行っていて私より青森を知っているはずだ。

旦那さんに話すといつ頃、何泊するのか?決まり次第、叔父さんにすぐ連絡するとの事。彼にどれくらい居られるかとかいつ頃がいいかとか、日々の中で質問するも、その時によって返事が変わった。不登校児によくある事がここでも炸裂した。

「そんな田舎、行くなんて言ってない」
「どうせなら都会がいい」
「誰かと泊まりで過ごすなんて無理」
「誰も住んでない所で山の中で1人になりたい」

矛盾を感じる彼の返事が続く中、夏休みがもう目前になっていた為、私は返事待ちをしている旦那さんとの板挟みで、半ば強制的に決断した。

日程は塾の前半の講習が終わった後、8月初旬に決めた。ちょうどねぶた祭りの時期でもあった。だんだん不安になってきたのか彼は苛立ちを見せた。もしかしたら1人が不安なのかも、、そう感じて始めの2、3泊は下の子も連れて一緒に行く事にした。今度は叔父さんが旦那さんだけ来ないのか?と寂しさを見せた。叔父さんにとってかわいい甥っ子だから会いたかったようだ。

結局、家族で行く青森旅行になった。
下旬まで長く滞在する予定の彼は、その後も何度も不安定になり、お盆明けで帰ってくる予定になった。矛盾した返事にプラスして、チケットの予約変更などでまたもや振り回された「違う夏」の始まりだった。

〈君の笑い方は なぜか淋しさに似てた
 君の歌い方は 今日の朝焼けに見えた
 何千年後の人類が 
 何をしているかより
 まだ誰も知らない顔で  
 笑う君を見たい〉

 引用
 RADWIMPSー【カナタハルカ】

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