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不登校と諦め③
明日からまた中学が始まる。
彼は最高学年の3年生だ。
そして昨日彼は15歳になった。
この春休み、私の心境は変わった。仕事を辞めて何にも属さない人になり、気が楽になったが虚しくなった。家の中の事、子どもたちへの対応、いくら気持ちに寄り添ったり頑張っても報われない。感謝どころかたまに文句言われる。
承認欲求なんてくだらないと思いながら、どこかで自分の存在価値を探してる。
私は本当にくだらない。
これまでに家族以外の人からもらったほめ褒め言葉を思い出す。一日頑張った自分にボディケアをする。これでなんとか乗り切っていくしかない。
春休みに決めた事がある。彼に登校を促したり、進路について調べてあげたり、とにかく私が先導するのはやめようと決めた。
取り寄せた通信制高校の資料も全て捨てた。
不登校に関する情報やLINEグループも削除した。
彼の部屋の押し入れにしまった教科書やプリント、鞄にも布を掛けて見えないようにした。
中卒になってもかまわない。だってそれが彼の選択なら仕方ない。ただ、誰も責めることはできない。それはわかっておいて。
全て君に任せる。
〈制限時間は あなたのこれからの人生
解答用紙は あなたのこれからの人生
答え合わせの 時に私はもういない
だから 採点基準は
あなたのこれからの人生
「よーい、はじめ」
引用
RADWIMPSー【正解】
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