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カナディアンワールドと記憶

私が記憶している、
私の、人生最初の記憶は、2歳の頃。
厚別区にある馬場公園でのこと。
母親が「もう帰ろう」と言ってので、
私はたぶん、イヤイヤってして、母を困らせていたんだと思う。
で、それを見ていた、近所の小学生くらいのお兄さんが
「僕一緒に滑り台のりますよ!」
と言ってくれて、
一度だけ一緒に滑ってお別れした。

その前に何をしていたかも、
その後にどうやって帰ったのかも、
全く覚えてないのだけど
“お兄さんが一緒に乗ってくれた!”
という喜びと、
お兄さんの大きさというか、
お兄さんの“お兄さんらしさ”を
かっこいいと思ったことなど、
いろんな感情込みで覚えてる。

母にその話をすると、母も覚えていて
きっと小学校低学年くらいのお兄ちゃんだったと思うよとのこと。
2歳の私には、すごく、すごーく大きく見えたのだ。 

今年はドライブがてら思い出の馬場公園に行ってみた
このすべりだいじゃないんだけど、我が子たちはこっちの滑り台に夢中笑
お兄さんと乗った思い出のすべりだい🛝
当時と色が違うと思う。

先日カナディアンワールドに行った。
てっきり、もう、廃墟になっているものだと思っていたのだけど、
仕事で仲良くなった方が、カナディアンワールドに訪れているのをSNSで知って、即連絡。
有志の方達が運営していて、週末は営業をしてるお店もあるよ!とのことだった。
カナディアンワールドは、憧れのテーマパーク!!
だけど、子供の頃に行った記憶はなく、
いつか行ってみたい、赤毛のアンの世界に!と思っていたら、
いつの間にクローズしてしまっていた。
その後、町が運営したり、スッタモンダ的なことがあり、
今は、カナディアンワールドを愛する有志たちが、運営してるとのこと。
いく、いきたい!今年の営業が終わる前に!

ということで、秋の始まり、雨が降ったり止んだりする午後、ドライブがてら芦別市へ!

カナディアンワールドは、芦別の奥の山の中の、すり鉢状になった、とても広い敷地内に、本当に存在していた。

古びれてしまったところも、
さびれてしまったところも、
ひっくるめて、今が1番いいんじゃないかと思わせてくれる、景観。
多分、ここのことを“エモい”と言うのだと思う。

この日は土砂降りからの曇天でそれもまたよかった

教会は美しく
アンの学校は、教室が教室のままで
アンの家はとても綺麗に保管されていた。

教会。中には案内してくれる人がいた。普段は農家をされてると言ってて、中でお米も売ってた。
小松菜奈さんが撮影で利用したのよ!と教えてくれた。
アンの学校。
アンの家へ!

カナディアンワールドができた頃の日本は、お金がたくさんあった、バブルの時代。
きちんと、職人さんの手によって施工されたからこそ
ここまで状態が良く保管されたのかな。
見るも無惨な…というような場所は一つもなかった。
それはそれで、時が止まったような不気味さというか、ミステリアスさがあって、
そういうのもまた、良さとなっていた。

ここ、ディズニーランドみたい!と喜んだ子供達。
ここで満足するなら、もう千葉に行かなくていいな。
YouTuber的な人が、何か撮影してたり、カップルもデートしてた。
装飾品も色々残ってた
電車も走ってたみたい



さて、記憶についてだ。
アンの家に向かう途中、とても小さな小川が流れてるのだけど、
その小川をみて、次女が
「ねぇ、○○(次女の名前)さぁ、昔、川に落ちたことあるよね」
と言い出した。

家族みんなで
「ないよ笑」
と答えるも

「あるよ!女の人だった時!」
と次女。

廃墟ではないとはいえ、古びた、人のいないカナディアンワールドで言わないでほしい!
こわいじゃないか!

よくよく話を聞いてみると、こういうことだった。

次女は、女の人だった時に、溺れたことがある。
海だったか川だったかはわかんない。
最後はサメに食べられた。
サメに食べられたときに、嫌〜な気持ちになった。
食べられた後に、ポンっと小さくなったから
ママを探した。
葉っぱのところにママがいたから、
ズンズン進んでいくと、
シューってなってママに会えた!

というお話。

おお…なんだか、
す、スピリチュアルぅ!!

私は、この手の話を、
信じているところは信じてるし、
信じていないことは信じてない。
子供にまつわる、胎内記憶や、前世の記憶とかも、
ある子はあるんだろうし、ない子はないし。
あってもなくてもどっちでも良くて、
どっちにしろ子供は可愛い。

信じるも、信じないも、私次第、あなた次第なんだけど、
信じる信じないに関わらず、
次女の話は、興味深い物語だなぁと思ったのでした。
これまでなら何度も海や川に行ったこと、あるんだけど
こんな話はしたことがなかった。
だからきっと、次女的にも、カナディアンワールドに
懐かしさとか“エモさ”とか感じちゃったんだろうね。それで堰を切ったように話し出したんだと思う。

たしかに、なんかの記憶が呼び起こされちゃいそうな場所だったよ。古くなったカナディアンワールドは。


記憶っていうのは面白いね。
なんにせよ、3歳の頭の中にあった、断片的な、何か。

この日、カナディアンワールドで、家族4人でゲラゲラ笑いながら散歩したことも、彼女の頭の、胸の、どこかに刻まれてるといいな。

降りられなくなった妹を助ける姉。
楽しかったね!

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