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食がもたらす心の豊かさたるものや〜北海道から叫びたい〜
「いただきますプロジェクト」ゆるく始めます。
北海道での生活で、
私の死んだ細胞は生き返った。
約1年半、東京で毎日夜遅くまで働いた。
忙殺された日々の中で、大好きだった食への喜びは薄れ、食事=栄養摂取、ストレス解消になってしまっていた。私の全細胞は死んでいた。
約1年前、会社を辞めて北海道にたどり着いた。
キノコを取るために山に入り、隣の農家の米、庭で採れた野菜、近郊の海で採れた魚を食べる。北海道の美味しいワインにも感動した。自然、食、人との出会いのおかげで、細胞が少しずつ色を取り戻していった。
北海道では、その日の食卓が全て近郊の町で採れたもので完成してしまう、ということがほとんど。これは誰々さんの野菜、これはどこどこの卵といったように、生産者の顔がわかる。
それがどれだけ豊かなことか、心が震えた。
東川町の顔のひとつでもある、「オンザテーブル」でお手伝いさせてもらうようになってから、食への興味はもっと刺激された。自分の中で、料理人と生産者の距離が一気に縮まった。そして、その食を演出する場所の大切さもわかった。
心込めて育てられた食材を、想いある人が料理することで、それぞれのエネルギーが共鳴しあい、感動を生む。それを演出する場所がある。良い会話が聞こえてくる。そんな時間が大好きだ。
土地、人、場所・・・さまざまな偶然と必然が重なり合い、食体験が完成する。誰かの口に入るまでの道のりは、とても長い。
その道のりの断片を、少しでも垣間見ることができたら、「いただきます」という時に思い浮かべる人の顔が増えたら、食の時間はもっと豊かになるのではないだろうか。
人々に食の豊かさに気づいてもらうことができたら。それは、人々を心身ともに元気にすることにも繋がるのかもしれない。
そんな思いがあって、
「いただきますプロジェクト」を始めることにしました。まずは作り手さん方を訪問し、お話を聞いて、私なりの解釈で記事を書き、みなさんにお届けできればと思っています。ゆるく、楽しみながら、進めていきます!
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