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絶対音感と相対音感について語る

梅雨の時期に突入しましたね!
リードのコンディションが難しい時期でもありますが、ペラッペラなリードも案外この時期活躍するので、捨てずにとっておきましょう!

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さて、本日は、『絶対音感』『相対音感』についてそれぞれお話ししていきたいと思います。
この議論は、本当に様々な説があります。
なぜなら、人間の耳の聞こえ方は人によって異なる事もあるため、一概に言えない議論なので、なんとも言えない部分があります。。

ただ、本日は一般的によく言われている説をお伝えしていこうと思います♪

【※注意】
音感自体がピンとこないという方にも、分かりやすく出来るだけ噛み砕いてお話ししていこうと思います。
中にはとても詳しい奏者にとっては「それは違う!」と感じる場合もあるかもしれませんが、
噛み砕いて説明する中での表現となっておりますので、あらかじめご了承ください。

それでは、まいりましょう!

【絶対音感の定義とは?】

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これは簡単にまとめると
【基準の音がなくても、鳴った音がなんの音が分かる能力】の事を指します。
「最初の音はこれだよー」なんてヒントがなくとも聞き取る事ができるんですね。

【相対音感の定義とは】

それに対して、相対音感とは
【基準となる音に対して、鳴っている音が「高い低い」と判断し「この高さの音かな」と総合的に見て音が分かる能力】
となります。
1音ポーンと慣らしたところで、瞬時に判断する事は難しいです。
ただ、最初の音はなんの音か知る事で、その音からどのくらい離れているかを探る事が出来るのです!
要は他の音と比べて判断していくという事になりますね。

かなり大まかなにまとめると、『絶対的→他と比べない、相対的→他と比べる』という言葉合わせも含んでいるでしょう。

<どちらかが有利という事はないが・・・>


よく「絶対音感」を持っている方が良い!なんて言ってくる方もいますが、ナカジ。はそうは思いません。

そもそも絶対音感も相対音感も、どちらも素晴らしい能力ですので、どっちがあるから良い・悪いという事はありません。
たとえば、絶対音感のある方で、カラオケでキーを上げて歌いたい時など、意外なデメリットが生じるそうなんです。
その(絶対音感のある)友人は、普段原キーで曲を聴いていたので、♯2つ分キーを上げた時に『元の調と違うので、歌いづらい・所々原キーに戻りがち』になってしまうそうなんです!

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一概には言えませんが、歌手の方は相対音感を持っていた方が柔軟に対応できるとも言われております。
よって、どちらが良い!と言える能力でもないのです!

ナカジ。は中途半端な持ち主で、クラリネットに出会うまでは割と絶対音感は身についていたのですが、移調楽器にどっぷり浸ってしまい、聴音の時は見事にB管のまるで移調された譜面に仕上がっておりました(笑)
まぁ、最初から移調譜に書き起こす事ができたのは手間が省けましたが、、( ̄▽ ̄;)


<絶対音感のよくある誤解・勘違い>

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よくこんな質問(勘違い?)をされるパターンがあります。
それは
『絶対音感の持ち主って、日常生活のどんな音もドレミに聴こえるの?』

これ、よく言われるんですよね。
あなたはどう思いますか?

これは、、、、
【間違いです!!!!!!!】


「えっ?なんで間違いなの?でも実際に聞き取れている人いるじゃん!?」
と思った方!

それには理由があるのです。
だから、この後の解説を読んでいただき、「絶対音感あるのにこの音聞き取れないのー?」と奏者へのハラスメント(?)行為はやめてくださいね(笑)

<日常生活音をドレミで聞き取れないパターン>

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例えば、壁をコンッと叩いた時に、「この音なんの音か当ててみて」と言われても、判断ができない時があります。
なぜか?
また「今しゃべっている声も全てドレミに聴こえるの?」と言われる事もありますが、それも不可能です。
なぜか??

まず、チューニングの基準で使われている音は「ラ」で440Hzを基準とされています。

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※チューニングの記事については下記過去の記事を参照ください↓

なぜチューニングは442か440がほとんどなのか?

それに関連して、「ソ」に聞こえる周波数は「415Hz」「シ」の周波数は「494Hz」とそれぞれ基準が異なります。

つまりどういう事か??
日常生活は、非常に曖昧な周波数の音も含まれています。
よって「ソ」と「ラ」の間の音も微妙な周波数が含まれているのです。
調律もしっかりされたピアノなら、音の配列も整っておりますので、瞬時に「この音!」と判断がつきます。

ただ日常は、全て同じ高さ(周波)ではないので、どうしても当てなきゃならない場合は、「近い音」で予想するしかありません。
「ちと音程低いけれど、強いて言えばこの音かな?」といった感じです。
とは言え、人間の聞こえ方は様々でございますので、拍手の音・水滴の音など、繊細にドレミで聞き取る方もいますので、本当に一概には言えないでしょう。
だから、むやみやたらに責めないでくださいね(笑)

<まとめ>

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本日は、大まかではありますが、【絶対音感と相対音感】について、お話ししました。
本日の定義とは別に、精密な絶対音感の人、大まかな絶対音感のある人、絶対音感・相対音感両方持っている方もいます。
それも踏まえて共通して言える情報を基にお伝えしてみました♪

ぜひ音楽のひとネタとして、お楽しみいただけたら嬉しいです。
では、また次のお話しでお会いしましょう( ´∀`)

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