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あなたのチームにスティーブ・ジョブズは何人?

わたなべあやかです。

ITメガベンチャーでコーチングや心理学などを取り入れ「人とチームを最大化させる風土作り」に取り組んでいます。

今回のnoteでは、
コーチングでも使われている「人とチームの可能性を最大化させる」上で基礎となる考え方をご紹介します。

「人を成長させたい!」と思っていても、
この土台がしっかりしていないと、あなたの関わりは逆にその人の可能性を奪うことにつながっているかもしれません。

ここでは、その具体例と回避方法について書いていきます。

▶︎ このnoteはこんな人のお役に立つかも
・チームメンバーの成長を願っている人
・他人への寛容さを磨きたい人
・自分の可能性を伸ばしたい人

あなたのチームにスティーブ・ジョブズは何人?

さて想像してみてください。

あなたのチームに
将来スティーブ・ジョブズくらい偉大になりそうな人は何人いますか?

スティーブ・ジョブズでなくて良いです。
あなたが「偉大だ」と感じる人なら誰でも構いません。
孫正義でも、アルベルト・アインシュタインでも。

将来偉大になりそうな人はどのくらいいますか

さて、何人くらい思い浮かびましたか?

「誰にも無限の可能性がある」基礎となるコーチングマインド

コーチングでは、
相手の可能性を最大限引き出す関わりに必要な要素を示した
「コーチングピラミッド」と呼ばれるものがあります。

コーチングピラミッド

この図では、
ピラミッドの土台に向かうほど重要な要素で、
その上の要素がいくら秀でていても、土台ができていないと相手の可能性を引き出す関わりにならないことが示されています。

2番目に重要な要素である「コーチングマインド」は、以下のように信じる姿勢のことです。

  • 誰にも無限の可能性がある

  • そこに到達する為に必要なものは全て当人が持っている


では改めて最初の質問に戻ってみましょう。

「あなたのチームに将来偉大になりそうな人は何人いますか?」

この質問にコーチングマインドが備わった人が答えるとどうなるか。

「全員」

となるかな思います。

「何を綺麗事を…。」と思われるかもしれませんね。

しかし、この土台ができていないとどんなデメリットがあるか。
もう少し詳しく解説させて頂きます。


気がつかない内に相手の可能性を引き出せなくなっている

あなたがマネージャーだとして、
メンバーに対して「この人はこれくらいが限界だ」と限界を感じているとします。
するとどんなことが起こるでしょうか?

まず、
そのメンバーがあなたの思う限界を越えようとする行動や考え方を、無意識に制限してしまうと思います。

例えば、
メンバーが自分で作った企画を「上層部に直接提案しに行く!」と言い出したらどう思うでしょうか?
あなたの更に上の位の人、例えば部長や本部長や社長や、そういった人達です。

そのメンバーのことをあなた自身がかなり評価していないと不安になる発言ではないでしょうか?
「まず自分に提案してくれ」と思うかもしれないし、
「部下の管理ができていないように見られるから、やめてほしい」と思うかもしれません。

何かと言葉を並べて、実際に提案に行かないように説得する人が多いのではないでしょうか?

確かに荒い企画を上層部に持って行っても、
その企画が通らないばかりか、上層部の貴重な時間を無駄にするかもしれません。

しかし、人によってはその提案に応じるかもしれません。
企画が通らなくても話くらいは聞いてくれるかもしれませんし、
上層部が新しい展開を取るきっかけになったり、
部下と上層部の関係構築になり、その関係が数年後の大きな企画へ繋がるかもしれません。


あなたがメンバーを止めてしまうと100%次の展開は起こらないですが、
止めないことにより、わずかかもしれないけど新しい扉が開かれる可能性が残されるのです。


目の前の相手を「未来のスティーブ・ジョブズかも」と信じてみる

とはいえ
「相手の可能性が無限大である」と信じるのは中々難しいことです。

そこで試しに
「相手は未来のスティーブ・ジョブズかもしれない」と疑ってみてください。

もしも目の前の相手が未来のジョブズだったら…

今はパッとしないかもしれません。
しかし原石なだけだとしたら…?

もし提案された企画書が穴だらけの未熟なものでも、
そこに隠されているかもしれないキラリと光る何かを見つけようとするでしょう。

企画の裏側にある想いを聞いてみようとするかもしれません。

「この企画を実現させるなら、自分にどんなサポートができるだろう」と思いを巡らすかもしれません。

少なくとも相手の限界を感じている時よりも、
かなり企画に対してポジティブな関わりができたりするのではないでしょうか。

可能性を広げたいなら、まずそれを信じてみる

コーチングでこの「コーチングマインド」が重要とされているのは、その可能性を信じることで、より可能性を後押しする姿勢に自然となれるからだと思います。

もし他のメンバーから何か大胆な発言があって、
「いやいや無理でしょ」と止めたくなったら、
一度目を閉じて、頭の中にジョブズを召喚してみてください。

その人を本当のジョブズにするのは、
あなたのその一瞬の想像によるものかもしれません。

そして、何度も何度も頭の中にジョブズを召喚することで、
いつしか自分自身の重要な選択の時にも、彼がひょっこりその顔を現してくれるかもしれません。





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